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「ラーメン」@中華料理 満々亭の写真 強風もおさまり、カラリと晴れた土曜日(12日)。しきりに飛び交うツバメを眺めながら、ブラリと大神宮下へ。お目当ては「満々亭」。
 ドアを開けると、テーブル席にはご近所さんが集まって、昼間からちょいとした宴会中。奥の宴席では、若者同士がまったり中。ご近所さん、冷蔵庫からビールや氷を勝手に取り出し、グラスも自分で運んで、相当な盛り上がり……店内はどこか「開けっぴろげ」な雰囲気で、すぐ場に馴染めます。カウンターについて「ラーメン」(500円)を注文。
 宴席から次々に飛ぶ注文。厨房を守る初老のご夫婦は大忙し、中華鍋を振るう手が止まりません。これは、かなり待つことになるか……と思いきや、4分ほどで丼が差し出されました。いつの間に……手品のような鮮やかさ。
 淡い琥珀色を湛えたスープの中で、麺がキチンと揃えられており、ご主人の心意気を感じさせる丼姿。ではスープを一口……なんともジンワリした旨み、淡く鶏ガラの甘みが感じられる、非常に薄味のスープです。
 「ま、よくあるタイプかな」と油断していたところ、麺を口にした瞬間、驚きました。麺は中太で弱くウェーブがかかったもの、スープに絡めて口にすると……いや、実に美味い。いや、正確には……麺自体は、「飛び抜けて美味」という訳ではないのですが、中華麺がもつ本来の美味しさ・持ち味を最大限引き立てる、ただそれだけのために、スープの味が徹底的に調整されている、そう感じた次第。非常にとぎすまされた感性で組み立てられた、「緻密」な構成。近くの「かにや」にも、同様のコンセプトの「元湯(がんたん)めん」という一品がありますが……さすが「ラーメン秘境地帯」大神宮下の一品、生半可な完成度ではありません。
 具材は肩ロース・チャーシュー、メンマに茎中心のほうれん草。スープ同様、麺の味わいと食感に変化をつけることに焦点を絞って、硬さや味を調整していると感じました。ただし、チャーシューは素材の味が素直にですぎて、全体のバランスからはやや浮いているかな……少し残念。
 「麺を美味しく食べる」ただそれだけのために、全てが構成された一品。ある意味、「ラーメン」として当たり前といえば当たり前なのですが……麺のために、スープ・具材の余計な「色気」を、これほどまでにそぎ落とした一品を、私は食したことがありません。非常に勉強になりました。また、修行しに来ます。

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