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四谷界隈の用事が長引き(11日)、気付けばお昼過ぎ。こんなオフィス街で、このタイミングで入れるラーメン屋なんて……あるんですな。四谷三丁目「ペペ」へ。 かわいらしい真赤な看板、ファーストフード店のような親しみやすい外観です。店内も飾り気のないコザッパリとした雰囲気。厨房を守る初老のお二人が笑顔で迎えて下さり、瞬時に肩の力が抜けて、マッタリ・モードに移行できます。注文は「ら〜めん」(600円)。 先客は4、5名で、作業服のおじさんやスポーツ新聞片手のサラリーマン、主婦など様々。みんなラーメンすすりながら、ぼぉ〜っとテレビのNHKニュースに見入っています……昔は何処のラーメン屋でも見ることが出来た、ごくありふれた風景。最近は「大人の隠れ家」風に、照明に凝ったりJazzを流したりする店が増えましたが、そんな気取った演出よりも、おじさんは「昔ながらの」この雰囲気の方がくつろげますな……丼は3分ほどで到着、この素早さも「昔風」。 スープ・麺・具材、まるでタイムスリップしたかのような、トラディショナルな丼姿。ではスープを一口……鶏ガラ前面の動物系に醤油ダレを馴染ませ、ケミカルで旨みを強めた、コテコテの「鶏ガラ醤油」です。フワリと立ち上る鶏の香りに、かん水の香りが混じる、このなんとも懐かしい「芳香」がたまりません。 麺は中細縮れで加水率高め、東京ラーメンのお約束です。しかし、キッチリとコシを残してプリプリに仕上がっており、甘みもあって、意外に侮れません。肩ロース・チャーシューはスジ張った固さで、噛みしめて味わう昔風のスタイル。なかなか美味しいのですが、「ホロホロ」「トロトロ」がもてはやされる昨今では、ネガティブに受け取られてしまうかな。メンマは少し甘みの強いもの、食感、香りは標準的です。 ま、若い人に言わせれば「フツーのラーメン」なんでしょうな……でもね、多くの人が「フツー」になることを夢見て、「平凡こそ美徳」なんて考えた時代もあるのです。平凡な日常の中で、平凡なラーメンを、ご近所やクラス仲間と一緒に、「中流庶民」の一人として味わう幸せ。身の丈にあった店で、いつものラーメンを食べる「くつろぎ」こそ、実は得難い幸福であること……今後、勝ち組と負け組に分かれていく峻烈な「二極化社会」の中で、痛感する日が来るでしょう。そんな「明日」はいざ知らず、今日の一杯、ありがたくいただきました。ごちそうさま。
かわいらしい真赤な看板、ファーストフード店のような親しみやすい外観です。店内も飾り気のないコザッパリとした雰囲気。厨房を守る初老のお二人が笑顔で迎えて下さり、瞬時に肩の力が抜けて、マッタリ・モードに移行できます。注文は「ら〜めん」(600円)。
先客は4、5名で、作業服のおじさんやスポーツ新聞片手のサラリーマン、主婦など様々。みんなラーメンすすりながら、ぼぉ〜っとテレビのNHKニュースに見入っています……昔は何処のラーメン屋でも見ることが出来た、ごくありふれた風景。最近は「大人の隠れ家」風に、照明に凝ったりJazzを流したりする店が増えましたが、そんな気取った演出よりも、おじさんは「昔ながらの」この雰囲気の方がくつろげますな……丼は3分ほどで到着、この素早さも「昔風」。
スープ・麺・具材、まるでタイムスリップしたかのような、トラディショナルな丼姿。ではスープを一口……鶏ガラ前面の動物系に醤油ダレを馴染ませ、ケミカルで旨みを強めた、コテコテの「鶏ガラ醤油」です。フワリと立ち上る鶏の香りに、かん水の香りが混じる、このなんとも懐かしい「芳香」がたまりません。
麺は中細縮れで加水率高め、東京ラーメンのお約束です。しかし、キッチリとコシを残してプリプリに仕上がっており、甘みもあって、意外に侮れません。肩ロース・チャーシューはスジ張った固さで、噛みしめて味わう昔風のスタイル。なかなか美味しいのですが、「ホロホロ」「トロトロ」がもてはやされる昨今では、ネガティブに受け取られてしまうかな。メンマは少し甘みの強いもの、食感、香りは標準的です。
ま、若い人に言わせれば「フツーのラーメン」なんでしょうな……でもね、多くの人が「フツー」になることを夢見て、「平凡こそ美徳」なんて考えた時代もあるのです。平凡な日常の中で、平凡なラーメンを、ご近所やクラス仲間と一緒に、「中流庶民」の一人として味わう幸せ。身の丈にあった店で、いつものラーメンを食べる「くつろぎ」こそ、実は得難い幸福であること……今後、勝ち組と負け組に分かれていく峻烈な「二極化社会」の中で、痛感する日が来るでしょう。そんな「明日」はいざ知らず、今日の一杯、ありがたくいただきました。ごちそうさま。