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「チャーシューワンタン麺1100円」@ウミガメ食堂の写真1/25/13
◆逆に新しく感じるのだが(ちょっと力が入った投稿シリーズ)

センター北の友人から年賀状もらったので、メールしてみた。
そこで、ウミガメ食堂を提案したところ、20年以上前に奇珍楼に行った
事があるという。
友人の口に合っているようだったので、即決定した。

センター南の駅を出る:冬の晴天
http://photozou.jp/photo/show/286324/169873481

11:00少し前ですでに友人は到着していた。
無彩色系でシックのまとめられた服装で、粋。
http://photozou.jp/photo/show/286324/169873488
一方の私は、相変わらずの野暮ったい色合い。

友人は長葱ソバ:http://photozou.jp/photo/photo_only/286324/169873498?size=800

奇珍楼でもこれだったようだ。
写真を撮るが、なんかうまそう。センスもいい。
これはいいな。葱と叉焼が合うと思う。見ただけでおススメ:
http://photozou.jp/photo/show/286324/169873494

チャーシューワンタン麺1100円:http://photozou.jp/photo/photo_only/286324/169873509?size=800

先日奇珍楼でも食べたが、価格差があり、すこし高め。

やはりこの極細麺はいける。
細いのにしっかりした食感。
スープとは完璧に馴染む。
ここが味わい所。
友人もこの麺にはまっているようだ。

ワンタンも十分な大きさで具の量も多く、旨みもある。
これだけでも満足感のあるもの。

チャーシューはやっぱりこの叉焼だ。
たぶん、『カメ・壺』のようなもので焼いていると思う。
タンドリーチキンなんかも一種の壺で焼いている。
肉が好きな人には優れた料理方法だ。
噛む労働の楽しさがタマラン、肉食の人種を喜ばせる。
噛むと中からご褒美が出てくる。

麺1/3、ワンタン1/3、叉焼1/3の3種の料理を均等に楽しめる気がする。

この3種の構成は昔から食べていない人にとっては、かえって新しいかもしれない。
物の良さはけして色あせない。

スープには前回感じたホタテのような貝の味をほとんど感じなかった。
むしろまったく感じないと言える。奇珍楼とも違う気がする。
前回と何が違うのだろうか。自分の舌が変わったのかもしれないのだが。
そのかわり、肉類からと思われるイノシン酸の旨みが効いている。
これなら今の嗜好傾向に合っていると思う。

穏やかなコクのスープが麺やワンタンや叉焼の個性を活かしている。
このラーメンが、大正時代から愛されてきたラーメンなのである。
そしてこの古いラーメン、これからも存続できる気がする。
年寄り二人はそんな会話をして午後の時間を過ごしていた。

歳とともに、味をゆっくり楽しめるようになった気がする。
そして真剣に味わうようになってきている。
一食一食を大事にしていきたい。
二度とない一食。

点数用のジャンルは『横浜ご長寿系』。
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◆おまけ・・書きだすとつい気持ちが入りすぎるので、あしからず(暇な人向け)

友人は、もともとN社の車のデザイナーだった方で、大変お洒落である。
いつも感心する。
歳を取ると、余計に考えなければならないのは、好奇心やお洒落や食、異性のことなどである。
色気とでもいうのかな。
それほど知的である必要はない。
こういうことに興味を持たないと老人性のうつ病になる。

2月16日の朝日新聞の土曜版Beに赤峰幸生氏の『男の流儀』というコラムがあった。
氏は服を三つに分けて考えているという:

>一つはクリエーターが先駆的な仕事に挑戦した「先駆的商材」、次に時代にマッチして大きなビジネスになり得る「時代的商材」、そしていつまでも変わらず愛される「普遍的商材」です。

要は、ファションにおいても「クラシック・ニュー」を探すのが粋だそうだ。
新しいものを前にした時に考えるのは、それが「将来のスタンダードになり得るコンテンポラリーかどうか」という点だと言う。
ビートルズやボブディランが現れた時に、どう思うかだ。

私も同じ考えで、学生の時から服を買う時に、『これがいいと思うのか?いいのなら、一生着る覚悟があるのか?』と自分に問いかけていた。
どうみても2~3年で消えていく黒一色のスーツや、先の尖った靴などには手を出したことがない。
『今年はこういうのが流行りです』と、聞いたとたん悲しくなる。

1972年ころ、自由が丘あたりを徘徊していた。
自由が丘は当時からいい雰囲気の、気のきいた街だった。
nac's という洋品店があった(今はない)。
そこでは英国からの輸入品やオリジナルブランドの『WAY-OUT but classic』という服類を販売していた。
当時、FOXのフランネルの生地やドネガルツイード、スイス生地のストライプのタイ、輸入のニット類などの品々は、驚くほど素敵に思えた。
素材自身の美しさは色合いだけでなく、歴史や文化から来る気がした。
実はこの自由が丘のブランドは、1970年に赤峰氏が立ち上げたものなのだったのだ。
同じころ、横浜の信濃屋にもお邪魔するようになった。
こちらはまた時間があれば。
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1980年代には、氏は『GLENOVER』 というシャツのブランドを立ち上げられた。
先日タンスから出てきたので着てみたのだが、その後偶然に氏の朝日新聞への投稿があった。
GLENOVERのシャツ:http://photozou.jp/photo/photo_only/286324/169873663?size=800

濃い目のグリーンの線がなんとも味わいがある。

同じ時期の信濃屋のシャツも同じ作りなので、氏の手によるものだろう:
http://photozou.jp/photo/photo_only/286324/169873668?size=800
たしかロイヤルオックスフォードと呼んでいた生地。

縫製の基礎がしっかりしているので、今見ても、新鮮さを感じると思わないだろうか。
余談だが、シャツは糊なしで自分でアイロンをかける。それにより、生地の持つ特性をできるだけ自分で表現したい。
プラスティックのようにピシッとしているのではなく、繊維の素材感が出ているのがいい。
そして首にピッタリして、違和感なく馴染む。
服の良さ、美しさはそこにある。
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そういう40年前からの服は、私にとって古着ではなく、依然現役である。

それらは、この40年間ずっと素敵だった気がする。
今着ても生き生きとして見える。
古き良き時代というが、古いからいいのではなく、いいから残っているのだ。

残念ながら、60年代のアイビールックの服はすべて処分してしまっている。
50年たった今もけして色あせないLookであるで寂しい。
いまでも若者が、最新のものだと思い込んでいるファッションも、当時のものを基礎にしているものが多い。
当時のアメリカ製のスニーカーは、少し前には息子に馬鹿にされていたが、そのブランドは、また人気になった。見た目もコピーされ、全盛を迎えている。
今度は逆に履くのが恥ずかしい。
クラークスのデザートブーツなんかは、70年台にさかんに履いていたので、現在流行っているのが微笑ましい。

少年・少女が昭和っぽいというが、いったい何がいいたいのか分からない。昭和に今の基礎ができあがったのである。
彼らが新しいと思っているものは、この50年を知っていると、何をいまさら、と思わせる。

いずれにしても、服は人が作ったものを買っているというのが、本質である。
今流行りだから買うのではなく、古着を古いから買うのでもなく、自分が買う服は自分と共に生きて行くのだという、哲学がほしい。

最近は、その時最も流行っていないタイプの服を好んで着ている。
そうしていると、それのコピーがそのうち流行りだしてくる。

スーツの話だが、最新の007映画のボンド氏のスーツは、アクションし難いような窮屈さを感じ、素敵には思えない。
50年前のショーン コネリーのカッコ良さはどこに行ってしまったのか。
同じように見えるスーツも、実は生地の素材が生きている。
皺くちゃズボンもいいが、動くに連れ、皺ができたり伸びたりするのが美しい気がするし、繊維の質が出る。
つい最近TVで出演者が着るようになってきている、今風な感じのものは(細すぎるラペルのスーツではない)、当時からの『普遍的商材』のモデルそのものである。
結局黒一色や細すぎから、必ずここに一度戻ってくると思っていた。
そしていずれまた、違う流行りの服しか見かけなくなるはずである。
TVの中に自分の人生を感じさせる服を着ている人は、ほとんど見かけない。

長くなってしまったが、ファションとは、もともと流行という意味の他に、生き方・流儀という意味がある。食もファッションなのである。
どのようなラーメンを食べるか、ということはファッションそのもである。

氏の指摘する三つのうち、前二者は、どうみてもファッションでも流行りや画策された流行である。特に二番目は商魂たくましいもの。
実は気が付くと、こういうラーメンを追いかけまわし、ミツバチのごとく花から花へ忙しく飛び回っていることがある。
せっかく集めた蜜はどこかに持って行かれ、遠心分離にかけられることとなり、消えていく。

コンテンポラリーなラーメン。将来のスタンダードになってほしいものだ。
普遍的ラーメンの良さはどこにあるのだろうか。
いずれにしても、主役はラーメン屋さんであり、ラーメンはご主人が作ったものを、提供していただいている、というのが本質である。

おっとり構えて、自分の生き方・流儀としての、粋を求めるのもいいかもしれない。

蜜は自分の小さなカメに、密かに貯めればいいのである。
結局それが一生を共にする宝となる。

投稿(更新) | コメント (10) | このお店へのレビュー: 2件

コメント

こんにちは。
この赤い叉焼良いですね。かなりご無沙汰です。
昔どこかの小さな中華料理屋のラーメンで頂いて以来。
今でも覚えているのだから、当時相当美味しかったと感じたのでしょう(笑)。

>おまけ
かなり熱心に読ませて頂きました…すいませんレビュー以上に(苦笑)
私もファッションが好きなもので。

それにしても、ファッションから最後ラーメンの話に戻るとは…。

インディゴ(翠金) | 2013年2月23日 09:40

KMさん こんにちは!

うみがめ食堂にはまだ行けてないんです・・・

>このラーメンが、大正時代から愛されてきたラーメンなのである。

そうですよね!

「おまけ」は興味深く読ませていただきました。
服装も食事も哲学が大事なんだな~ 自分の服装は30年以上変わらないこだわりがあるけど、ラーメンはいろんな流行りに飛びついているな~・・・

ヨコべー | 2013年2月23日 10:37

◆翠金(ag-u)さん
コメントありがとうございます。

500回位投稿すると、さすがに同じことを書くことに飽きてきます。
今回はラーメンと同じ趣味のことを書いてみました。
また、偏屈なことも言いたくなるものです。
人に好かれようとは思っていませんので(笑)。

三度の飯も問題なく食べることができ、服はもう買わなくても生きていける
くらい持っているのが日本人の姿のような気がします。
服は好きで、50年前のIvy Lookの時に目覚めてしまいました。
40年前に少し凝った時期があるので、そのことを書きました。
歳をとると、どうしても若い人に批判的になるのが普通です。
それで嫌われるのが役目のようです(笑)。

◆ヨコベーさん
コメントありがとうございます。

今回書きましたように、自分のジャンルではないと思ったら
行かない方がいいと思います。
要は、自分の好きなジャンルを食べて、美味い、美味いといえばいいのではないでしょうか。
自分が何を食べて幸せを感じるか、を追求するが趣味としての食ですから。
とにかく愛するラーメンを食べることです。

食も服も同じですね。
ラーメンも服も自分に合ったものを大事にしたいです。

KM | 2013年2月24日 09:15

いやあ、こりゃ。
チャーシューが凄いですね。

センター南・・・
へへ。
このあたり、事業所が点在してるんです。

いいお店をまた紹介いただきました。
近日中になんとか・・・
行ければいいんですけど。

KMさん、こんにちは。

中々個性的で魅力あるラーメンですね。
ウミガメ食堂という店名にも惹かれるところがあります。

>おまけ
ファッションってその時代を反映したもがありますね。
若い頃は、結構お洒落してデートに行ったものです。
他のアベックのファッションも気になったりして・・・。
たまには、お洒落して女房とデートしてみようかなぁ。
食事はラーメン?それとも・・・。

赤城山 | 2013年2月24日 12:59

こんにちは。

この色味のチャーシューはウマくないわけないですよね^^
中華料理屋色が強い店舗じゃないと見れませんが。。。

このまわりはラーメン屋多そうでうらやましいです。

pvs aka duff | 2013年2月24日 17:44

◆塩のヲタクはぶるまなじっちゃん ・・さん
コメントありがとうございます。

このチャーシューやワンタンは本格的だと思います。
叉焼は特にいいと思います。こういうものだと思います。

横浜の奇珍楼がもとなので、そちらをおススメします。
横浜ではこういう味が愛されてきたようです。

◆赤城山さん
コメントありがとうございます。

個性的ですよね。
でも横浜には、中華食堂が五万とあります。
基本は動物系のガラ出汁のシンプルなものです。
自分はそういうのが、ラーメンの原点で、
横浜ラーメンと呼びたいのですが、どのラーメン本も取り上げませんね。

奥様とデートは大事です。
私はやっと最近してみようと思っています(笑)。

イタリアの元首相ほどではなくても、男も色気をなくしてはいけません。

KM | 2013年2月25日 08:53

◆pvs aka duff さん
コメントありがとうございます。

本当は香辛料や水飴などを使うのですが、
ラーメンとのバランスで甘くしてないのです。
下前商店もそうだったかな。
ラーメンにはその方がいいようですね。

本格的な叉焼は中華街で食べられます。
私が投稿した金陵などはおススメめですよ。

KM | 2013年2月25日 08:58

今、来ています。楽しみです。

◆塩のヲタクはぶるまなじっちゃん
驚きました。
古いタイプですが、お口に合うといいですね。

KM | 2013年3月7日 16:08