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「ラーメン」@永楽の写真 「吉田類の酒場放浪記」という大好きなTV番組がありまして、かつて大井町の路地裏を紹介していましたが……その雰囲気に惚れ込んでしまい、以来私のあこがれの地となりました。大井町に住みたくて、何度も通いつめ物件を探しましたが……夢果たせず。しかし、今住む街からも、電車を使うと大井町は意外に近い。週末、久々に彼の地へ(22日)。
 大井町といえば、まずは老舗「永楽」にお邪魔するのがスジでしょうが……路地をのぞくと、噂通りの行列。しかし、見ていると回転もよさそうだし、なにせこの路地の雰囲気が大好きなので並ぶことにしました。昼間から赤ら顔で店から出てくるお年寄り、様々な飲食店から漂う香りが混ざり合い、小さな陽だまりにうずくまる猫。あぁ〜〜ここを「地元」にしたかった……「うっとり」しているうち、5分ほどで店員に呼ばれ店内へ。
 時代モノの内装、まさに「昭和の中華料理屋」といった風情です。カウンターにつき「ラーメン」(値上がりして600円)を注文。その声を聞くや、厨房で目の前に立つご主人、麺を一玉「山」に加えました。鍋フタにゴッソリ積まれた麺の山、これを一気に大鍋に投入……平笊で、一人前ずつ麺上げしていますが、数えてみると……何と十二人分! 最初と最後の麺上げで、1分は違うと思いましたが、ま、こういうドアバウトなところも、ご愛敬。
 約5分後、ご主人自ら丼を差し出しながら、「はい、ラーメン」とブスリ。予想通りの「人あたり」にニヤニヤしながら、まずは、スープを一口……なるほど、いわゆる「喜楽」系の味わいですな。非常に穏やかな鶏ガラ・ベースに醤油をニジませ、揚げ葱の甘みと香ばしさを添えています。スープ表面に浮かぶラード、揚げ葱もラードで揚げたものか、両者の馴染みが非常によく、スープにコクを与えています。
 麺は、かなり平べったい中太平打ちストレート。柔らかめのゆで加減は予想通り、多めに箸でつまんで、「ズルズル」やるタイプですな。甘みは控えめですが、平打ちゆえスープ持ち上げはマズマズ。具材で特筆は、モヤシ。麺上げした後の鍋で、数秒ゆでてサッと引き上げられたモヤシ、シャキシャキ感が絶妙で水っぽさもなく、麺の食感をシッカリとサポートします。肩ロース・チャーシューにはジックリ味を染み込ませており、派手さはないものの、噛むほどに味が出るタイプ。
 これまで食した同タイプの中では、甘さ・塩分とも控えめで、かなりスッキリした部類となりますが……隣に座った常連さん、なんと「麺固め」コール。まさかと思って見ていると、大鍋から一人前だけ早めに麺上げして対応するご主人……なるほどね。「ドアバウト」なだけでは、これほどの人気は得られません。地元に愛されるには、それなりの理由があるということですな……お見それしました。

投稿(更新) | コメント (1) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

大井町の老舗ですね!
渋谷の喜楽と類似している方向性のようです。
ずいぶん昔に一度。
あっしの通っていた高校はすぐ近いんです。
素朴な一杯、近いうちに訪問してきます。
なんとタイムリーなんでしょ!

今回大井町に住もうかと、数件不動産屋まわりしまして一度は申し込んだんですが
結局隣の大森になりそうです。

1日1麺 | 2008年4月9日 16:11