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はじめまして。はなふくを登録した京都初心者です。いつも貴殿の丁寧なレビュー拝見しております。お店も紫臓やParade等、私も是非行きたいお店のモノばかりですし。
しかし登録したはいいのですが、私もこちらのお店になかなか行く機会がありません。私の住んでいるところからですと、一乗寺の方もなかなか行く機会がありません。京都というか関西地区は、継続して丁寧なレビューされている方が少なく、貴殿のレビューをこれからも参考にさせて頂きたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。
追伸:高倉二条のレビューに共感しましたので一票投じさせて頂きます。
uraWAのわ! | 2008年4月9日 21:59
poly-hetero
鶉



うなぎラーメン





かくいう僕は、自宅からはやや遠方にあるにも関わらず、月に一度は行くという「副常連」となってしまいました。
大体いつも注文するのは、「鶏とんこつラーメン」。
完全無化調。
時々無性に食べたくなるのです。
スープは一見すると京都でお馴染みの鶏白湯こってり系。
ですから上では便宜的に「鶏白湯」と分類しましたが、実際は「鶏豚白湯」という方が的確でしょうか。
もちろんそれ相応に粘度が高い。しかし動物系特有のあの臭みはほんの少ししかしません。
臭みがほとんどなく、砕けるまで煮出された骨髄やモミジのコラーゲン等に主に由来するであろう
優しい旨み(甘味)が、口の中でじわっと浸透していくテイストなのです。
また、動物系出汁の濃厚な旨み(甘味)を湛えたスープはややもすると飽きやすいですが、
このスープではそれが回避され、なおかつ複層性を持たされています。
これに一役買っているのが、煮干しやその他の魚介類で作られた自家製醤油ダレ。
動物系の旨み(甘味)の横を通る「何か」の正体はこれであり、ブログなどでこのラーメンを
賞賛・激賞する人はいれどネガティブに評する人が極めて少ないことの主因であると思われます。
そして卓上の鯖粉をたっぷりと入れると醤油ダレの存在感が増し、ますます旨くなる。
僕はこの鯖粉をたっぷり入れて初めてこのラーメンが完成するとさえ思っています。
中盤に一味を少し振りかけると、これまた良いアクセントとなります。
麺は加水率普通で太めの縮れ麺。ピチピチとモチモチの中間にあるような食感が良い。
縮れ麺であり、スープも乳化系ですから、少しはスープを絡めるのですが、
それよりも麺の加水率の高さにより、弾き気味だと感じられる方もおられるかもしれません。
しかし麺とスープの絡みをさほど重視しない、というかむしろあまり絡むとスープばかり
食べているような気がして途中で飽きてしまう僕は、スープの協力を取り付けつつその個性を
発揮する麺の方が好きです。
京都のラーメン屋は長らく「絡み」に偏重し、麺の味そのものはおざなりでした。
しかし近年は麺の味にもようやく目を向け始める店が増えてきています。
一皮向けようとしている、もっといえばB級グルメから一料理へとステップアップしようと試行錯誤しています。
ですから、少なくとも、「絡み」だけで麺の良し悪しを語るのはナンセンスになってきているといえるでしょう。
具。
チャーシューは角煮風ですが、スープとの相性を考えてのことか、割とあっさりとしたテイストです。
昨今の原材料高騰に伴って少し量が減らされてしまいましたが、それでも十分な量です。
むしろ適正な量になったと思えるのは僕だけでしょうか。
太めに切られた九条ねぎも良い感じです。
鶏とんこつラーメン。
どこか懐かしさを湛えている一方で新しさもあるテイストとでも申しましょうか。
こういっては何ですが、あのやや単調気味な中華そば 高安のラーメンに、複層性と洗練性を加えたような
次世代型の京都ラーメンといえそうです。
ちなみにこのラーメンに150円足せば、唐揚げ(もしくは餃子)+白ご飯が付く平日限定のランチセットになります。
唐揚げはジューシーで香ばしく、なおかつ適量。
これにご飯が付くのですから、客であるこちらが心配になるほどコストパフォーマンスが良いセットです。
また店主である旦那さんの素朴でシャイそうな感じや奥さんである「ハナ」さんの恥じらいと
丁寧さを兼備した接客も良かったです。
何といいますか、とにかく応援したくなるようなご夫妻。
これもまたラーメンを味わう上での良質の「トッピング」となります。
僕は京都で生まれ育ったのに「京都ラーメン」が苦手なのですが、それでもこのラーメン
及びこの店そのものが好きになりました。
故に、京都ラーメンでは唯一の90点超である92点と採点させて頂きます。
というわけで、このラーメンはお勧めできます。
特に京都ラーメンが好きな方には一度で良いから足を運んでいただきたいですね。
そしてラーメンだけではなく、「はなふく」というこのラーメン屋そのものを
存分に味わってください。