丸ノ内線の中野坂上から方南町へ向かう路線(通称 方南町支線)沿線には清湯系の名店がひっそりとオープンすることが多い。一昔前だと「地雷源」があった。「りょうたん亭」「麺好」もまだ健在。最近だと「蘭鋳」「虎愼」などがそう。そしてそんな中に加わりそうな一軒が誕生。中野新橋の「一富士はりたや」だ。
最近の新店は若い人が店を持つことが多い。しかしこちらは私よりも年配の感じだ。ところが、厨房は一人で担当しているが実にテキパキ動く。ちょっとやそっとの経験では無さそうだ。聞いてみると千歳烏山の「うさぎ亭」を始めとして、3店舗(うさぎ亭以外はラーメンではないかも?)やっていたらしい。大きな怪我をして2−3年飲食から離れていたらしいが「自分の好きなラーメンをやりたくて」ということで復活するに至った。
鶏ガラベースに和風ダシが効いている。そういえば、店が見えてきた時に少し離れたところから写真を撮ろうとしたら、とてもいい香りが漂ってきた。煮干しだけではない、いわゆる「和風」の香りがここまで強く店前で感じることは少なくなった。そういう意味ではかなり期待が持てる。
実際、昆布、椎茸、貝柱、他節系などの出汁が効いており、一口飲んで「おぉ〜」と声が出てしまいそうだった。これで無化調らしいのでさらに驚き。麺は自家製。新しさは感じられなかったが、古くささもない。懐かしい感じとも違う王道の中華そばだ。そういや、こういう直球の中華そばはここ数年、少なくなってきた。若い人は何かと珍しい方向に行きやすい。新店ではあるが、長年の飲食経験がある人だからこその「ザ・中華そば」であった。ちなみに店名の「はりた」が店主の名前(名字)らしい。
















