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2022年11月15日の大崎裕史の今日の一杯

東京都日野市日野

特製ラーメン

2021年11月11日オープン。「蕎麦処 大村庵」の跡地に居抜きで店名もそのままにオープンという珍しい例。前店とはまったくの無関係というのだから面白い。一応、新店はチェックしているが最初は「店名」と「場所(駅)」くらいのチェックなので完全にスルーしていた。多摩地区の新店では早い方の「ZATSUのラーメン」でも2月。首都圏の新店ハンター「麺好いブログ」のいけ麺さんが行ったのが4月30日でブログアップが6月7日、というのを見ても注目度は高くなかったことが伺える。7月頃、ラーメン仲間から背中を押されたがなかなか日野まで行くには至らず、11月になってようやく行ってきた。

店の前に来てみたが、近所の人は以前のお蕎麦屋さんの改装くらいにしか思ってないんだろうなぁ〜(笑)。一応、近づいてよく見ると「ラーメン」と書いてあるし、さらし暖簾にはラーメンのイラストが描かれているが見方によっては蕎麦に見えるかもしれないし、面白い戦略だ。A看板には「あきる野の醤油を使った醤油ラーメンのお店です。」と書かれている。前情報の「白河ラーメン」という文字はどこにも見当たらない。味を変えてしまったのか?とさえ思ったほど。

ラーメン(並)800円、特製ラーメン(並)1000円、大盛りはそれぞれ150円増し。
白河ラーメンだとワンタンや叉焼麺があっても良さそうだがそれらのメニューは無い。店内にも蘊蓄や白河の文字も無い。
完全にビジュアル重視で特製ラーメンを選択。

いろいろ聞きたかったので通し営業のため、15時半というアイドルタイムを狙ってきたが、先客も後客も0で狙いは的中なのだが、厨房が奥にあり、客席からは見えないので話のしようがない。出てきたときだと麺が伸びそうなので帰りにでも聞いてみよう。

トッピングは、チャーシュー4枚、半熟玉子、ほうれん草、メンマ、葱。
スープは鶏ベースの清湯醤油。麺は手打ち&手揉みと思われる縮れ麺(後で手打ちと確認)。
麺の食感はなかなかいい。

帰り際、「白河ラーメンと聞いてきたんですがどこにも書いてないですね?」と聞くと、「西白河郡西郷村(にしごうむら)の出身で白河ラーメンは良く食べてました。修業と言うほどのことはしてないし、自分自身“白河ラーメン”とはちょっと違うと思っているし、歴史や伝統のある白河ラーメンを名乗るのはおこがましいですから・・・」という謙虚な姿勢。

ま、確かに白河ラーメンとはちょっと違った印象だが、白河ラーメンというキーワードで食べに来た私のような人も居るのだから(笑)、使い方次第だと思う。

お店データ

大村庵

大村庵

東京都日野市栄町1-2-1 七和ビル 1F(日野)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。