なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 
2019年4月9日の大崎裕史の今日の一杯

東京都新宿区新宿御苑前

薬味ラーメン

2019年4月8日オープン。高尾駅から2kmくらいある八王子北西部にありながら開店前に行列ができる八王子ラーメンの人気店「味幸(みこう)」。はす向かいに今風のラーメン店「にじいろ」ができたことでも話題になった。創業は30年ちょっと前で今は二代目の若夫婦が経営。創業者は八王子ラーメンの元祖「初富士」のお弟子さんと言われている。今の「初富士」は1988年に二代目が受け継いでいる。なので「味幸」の創業者も「初富士」創業者に教えて貰っていることになる。手裂きメンマやナルトも同じだし、店内の黄色いメニュー板に赤文字を使うところなども「初富士」と共通している。

その「味幸」二代目の甥っ子が店長となって任されるようだ。一週間ほどは八王子の店を休み、全員でこちらの店を応援。なのでスタッフが多かった。

中華そば並が750円、頼んだ薬味ラーメン並が850円と都内価格。本店は中華そば550円、薬味ラーメンは700円。

濃いめの色した醤油スープは細めの麺に色が付くほど。薄切りのバラチャーシューは柔らかく、本当はバラチャーシューメン薬味(玉ねぎ)入りを頼みたかったが、「それはできません」とのこと。ということは、メンマラーメン薬味入りもダメと言うことになる。落ち着いたら食べられると良いな。メンマはかなり細く手裂きしており、最初、キノコかと思ったほど。これはメンマラーメンもうまいに違いない。それくらい個性的。

玉ねぎの方は、先日、日野市で食べた店(昨日の【今日の一杯】のお店)ではかなり細かい微塵切りで辛さもなく甘い玉ねぎだったが、こちらは大きさはややバラバラ。辛味もそこそこある。これはあえてやっているような切り方。「薬味」なのでほどほどの辛さも残したいのだろう。辛さが苦手な人はスープに沈めてしばらく置くと少し優しくなる。

八王子の「味幸」を食べたのは10数年前なので的確な比較はできないが、こちらも十分おいしい。八王子ラーメンはちょっとの差で単調になったり、ウマくて完食完飲したくなるほどだったり、そのあたりが面白い。そういう意味では難しいラーメンでもある。今回はオールスター揃いだからか、おいしかったので次回はメンマラーメンを食べてみたい。

お店データ

中華そば専門店 味幸 新宿御苑店

中華そば専門店 味幸 新宿御苑店

東京都新宿区四谷4-31-7(新宿御苑前)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。