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2020年7月6日の大崎裕史の今日の一杯

東京都江戸川区船堀

喜多方肉そば+ニイダ餃子

2020年5月13日オープン。会津料理の居酒屋「旬鮮菜膳 拓樹」がコロナの影響で10年続いた店を喜多方ラーメンとニイダ餃子のお店にリニューアル。オーナーが郡山にいて食材工場も郡山。なかなか面白い麺だったので聞いたら自社製麺なんだとか。店主自身は会津出身ではなく、コロナで店を閉めてる間に「会津魂を絶やしてはいけない」と喜多方に行き研究したのだとか。会津出身の私としてはなんだか嬉しい話ではある。おそらく喜多方ラーメンの修業はしてないと思われる。元々料理店をやっていたとはいえ、修業せずに出したラーメンとしてはなかなか。
船堀駅から2分くらいと近く、店舗は地下1階。ラーメン店としてはどうかと思ったが、元居酒屋だし、それなりのキャパもある。密にならないような席配置や一人と複数をうまく使い分けている。11時半くらいだったが意外とお客さん多くて正直ビックリ。昼時とは言え、ここまで入ってるラーメン店は少ないのではないか?と思うほど。
主なメニューは、喜多方ラーメン690円、喜多方肉そば890円、ニイダ焼き餃子5個210円、他多数。居酒屋がラーメンも始めた、というのではなく、ラーメン専門店に鞍替え。お酒はある。
「ニイダ餃子」を知らなかったので調べたら「幸楽苑」の麺と餃子を作る子会社として設立。私が上京してからできた会社のようだ。創業者が新井田さん。「幸楽苑」も代々新井田さんだが親戚なのか?郡山や会津には新井田姓が多いのでたまたまかも。現社長は新井田姓ではない。
余談だが「幸楽苑」の創業は会津若松で「味よし食堂」という個人店舗だった。私の兄が言うには兄に連れられて「おいしい」とよく食べていたそうだ。幼稚園から小学生低学年の頃。(調べたら私が8歳の時に「幸楽苑」になったようだ)

基本メニューの喜多方ラーメンは690円でチャーシューが4枚と地元に合わせた感じでサービス精神旺盛。しかし私は肉そば890円を選択。10枚くらいの柔らかくておいしいチャーシューがのっていた。スープの見た目は塩っぽい感じもあるが食べ進めていくとちゃんと醤油。喜多方で言うと「坂内食堂」風でもある。メニュー名の「肉そば」も坂内風。
麺が多加水で空気多めの感じの面白い麺で郡山の工場で作っている自社製なんだとか。佐野と喜多方を足して二で割った印象。
ニイダ餃子はニンニクは使っているものの翌日には消えるらしい。食べてもそんなにニンニク臭は残らない。210円で5個は安くて嬉しい。
この日だけの感じだとリニュアル大成功なのではないか。数人のスタッフが忙しいほどに動き回っていた。「会津魂」を絶やさずに頑張って欲しいし、会津人としては応援したい。

お店データ

喜多方ラーメン 中田

喜多方ラーメン 中田

東京都江戸川区船堀3-5-19 カーサ・シーダB1F(船堀)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。