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2020年7月3日の大崎裕史の今日の一杯

東京都品川区旗の台

肉にぼにぼなーら

2020年6月19日オープン。店主は「自家製麺伊藤」(銀座)で店長を任されていた人。ラーメン業界の前は芸人だったらしい。また「伊藤」以外にも今や煮干しの名店「晴」にもいたらしい。しかし、そういう経歴ではあるものの、煮干しはつかっているものの直球の煮干しラーメンではなかった。随分変わったラーメン、いや、新しいカテゴリーとでも言えそうな「まぜそば」ライクな物を出してきた。先行者は基本メニューの「にぼにぼちーの」を頼んだ人が多かったのと、ビジュアル的にそそられたので「肉にぼにぼなーら」1100円を注文。基本の「にぼにぼちーの」は800円。肉入りが1000円。「にぼにぼちーの」はそれぞれの100円増し。これが基本メニュー。スープ麺の「しおにぼ」というのがあるらしいがそれはまたの機会に。
メニュー名から想像できるようにパスタチックなまぜそば風。しかし、味は煮干しがガッツリ。浅草開化楼の麺を使った「sisi煮干啖」という煮干しを使ったパスタ屋があるがその中華麺バージョンか?(「sisi煮干啖」には店前まで行ったが随分早く売り切れ終了し、その時の対応が気に入らず、もう行ってない。最近、虎ノ門ヒルズにも出店。)
こちらの麺は丸山製麺で共同開発した麺を使っているらしい。
1席ずつ空けて座る様になっており、「密」対策も十分。お冷やは自家製ミントのデトックスウォーターと水出しルイボスティー。卓上には説明があり、にぼにぼちーの=煮干しを使ったペペロンチーノ。にぼにぼなーら=煮干しを使ったカルボナーラ、という位置づけ。これが予想以上の美味しさ。ひと言で言えば、煮干し味のパスタなのだが、逆言えば洋風まぜそばか。
とにかく煮干しを使った新ジャンルで実においしい。量が控えめで物足りないのでご飯やオススメの食べ方があったはず。私は最初からもう一軒との連食予定だったのでむしろ軽めで助かった(笑)。でも、物足りなく思ったと言うことはそっれほどおいしかった=もっと食べたかった、ということである。問題は、この強烈煮干しがどれくらい一般の方に受けるのか?「sisi煮干啖」が受けてるようなので、こちらもイケるのではないか!しばらくしたら他のメニューも食べてみたい。

お店データ

煮干し Noodles Nibo Nibo Cino

煮干し Noodles Nibo Nibo Cino

東京都品川区旗の台2-13-14(旗の台)

このお店の他の一杯

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。