なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 
2022年5月3日の大崎裕史の今日の一杯

東京都千代田区神田

「鶏と魚貝のそば(塩)」のワンタン麺

2021年4月、東京駅のキッチンストリート「博多うま馬」(居酒屋)のランチタイムに二毛作営業で間借りオープンし、2021年12月9日神田に路面店をオープン。ちなみに「三馬路」という屋号は博多初のラーメン店。1941年頃、中洲で屋台営業を開始。その後、「五馬路」になり、「うま馬」に変わっていった、という歴史で伝説の屋号。マニアとしては重要なブランドである。まだ二毛作の時に行っており、昔ながらの博多ラーメンが出てくるのかと思いきや、超今風の、ミシュランでも狙っているかのようなラーメンが出てきてびっくりした。

その時に食べているので路面店になってもスルーしていたが、ラーメンデータベースのポイントがかなり高く、93.28(2022年5月2日現在)。これはそろそろ食べに行かなきゃ、と思った次第。

頼んだものは「鶏と魚貝のそば(塩)」をワンタン麺1100円で。
スープは名古屋コーチン・大山鶏の丸鶏、鶏ガラ、アサリ、真昆布、煮干し、鯖煮干し、鯖節、鰹節などを使った無化調ながらうま味たっぷりの鶏清湯。塩は沖縄の青い海、カンホアの塩など。麺は菅野製麺所製特注中細ストレート麵。

チャーシューに乗っているのはデュクセル(椎茸とポルチーニのペースト)と柚子ペースト。ラーメン店でデュクセルという単語を聞いたのはミシュラン一つ星の「金色不如帰」他、まだ数えるほど。創業が80年前のブランド店でデュクセルが出てくるとは本当に驚きだ。

二毛作時代とは少しずついろんなところが変化(進化)しているが、相変わらずものすごくおいしい。
ワンタンの海老もプリップリ。普通のラーメンは880円だが原価使いすぎなのでは?と思えるほど。開店早々ならまだしも、もう5カ月近くなるので“開店スープ”ではない。近いうちに醤油も食べに行きたい。

間借りでミシュランに載ることはないと思っていたが、路面店でもこの味を出しているとなると、いよいよ掲載の可能性も出てきた。ミシュラン審査員好みのラーメン。

プロデュースした人(要するに作った人)が気になる。(店主は藤 祥昭という人らしい)

※ 5/3〜5日は昼のみの営業(12:00〜15:00)

お店データ

三馬路 東京店

三馬路 東京店

東京都千代田区内神田2-9-6 祥司ビル 1F(神田)

このお店の他の一杯

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。