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2020年12月22日の大崎裕史の今日の一杯

東京都渋谷区渋谷

醤油らぁめん(写真)+ビャンビャン麺

店主のTwitterによると『12月18日(金)11:00より渋谷パルコ『Jikasei MENSHO』がリニューアルオープンします!豚骨清湯とビャンビャン麺のお店になります。』とのことで21日に行ってきました。
豚骨清湯のシンプルな醤油味、塩味、そしてなぜかビャンビャン麺。

醤油らぁめん750円は、「庄野さんがいま食べたいラーメン」だそうで、クラシックな中華そば。ちょっと酸味が強かったが全体的に私はこういうラーメンは好き。春木屋風の太縮れ麺。こういうのと似た麺を出すところがなかなか出てこなかったがとうとう出てきた感じ。固めでコシが強く、不規則な縮れと太さ(手もみなのか?)の麺。そんなに量も多くなく、するすると食べることができる。

チャーシューは今風(低温調理)のと昔風(煮豚)のと2種類。味と色が濃いメンマ。油が多めで昔風でもあり、今っぽくもある。「ちゃん系」も豚清湯だし、似たようなことを書いた記憶がある(笑)。
そのうち塩も食べてみたい。

一方、そんな原点回帰のメニューに相反して3番目のメニューは「ビャンビャン麺」950円。(写真は店舗ページに)
かなり唐突な気がして驚いた。店主の庄野さんに聞いてみると中国の何カ所かと米国で食べてるらしく、いつか日本で出そうと思っていたらしい。コロナで研究する時間ができたのでタイミングでこの時期になったとのこと。米国にもあるというのが驚きだった。

私も中国の本場で8年前に食べた事があるが「まだまだ日本には無い麺が存在する」と中国の麺の歴史に感心した。もっとも中国は「面」なので元々が幅広い考え方。私が驚いた「面」の一つがビャンビャン麺。ところが最近その専門店ができたり、セブンイレブンが発売したり、「急にどうしちゃった?」と思ったらあれよあれよと浸透してきたような・・・。

でも、庄野さんは「まずは本来の味付けではなく、日本の油そば寄りで作ってみました」とのこと。確かに油そば風だった。一緒にラー油、酢、黒七味が付いてきて、途中で混ぜながら味変して食べ進める。これは確かに幅広で太い麺の油そばだなぁ〜と思いながら食べた。お客様の反応を見ながらどんどん変えていくようなのでこれからの変化・進化が楽しみ。個人的にはセブンイレブンで出していたのが、中国で食べた時よりも実においしかった。日本風のアレンジながら上手にまとめている。あの麺料理はまだまだ進化する可能性を秘めているのでどんどん変えていって欲しいと思う。

お店データ

Jikasei Mensho 渋谷パルコ店

Jikasei Mensho 渋谷パルコ店

東京都渋谷区宇田川町15-1 PARCO B1(渋谷)

このお店の他の一杯

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。