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2022年8月27日の大崎裕史の今日の一杯

神奈川県横浜市戸塚区戸塚

【期間限定】桃の冷やしらぁ麺

昨年の8月、東京ラーメンストリートに出店していたときに発売された「桃の冷やし」を食べて、「毎年恒例の桃の冷やし、今年もおいしかったです」と、さも毎年食べているような書き方をしたら(実際そのつもりだった(笑))、お店の人から「大崎さんは最初に出した2017年以来ですよ〜」と突っ込まれてしまい、調べてみるとまさにその通りだった。飲食店の人の記憶力はスゴいなぁ〜。それに比べて私の記憶力と都合が悪くなったときの政治家のメモリーはホント頼りない。。。

今年こそ、連続で食べに行かねば、と万難を排して予定を決めていた。
11時に着く予定だったが、11時20分着で外待ち8番目。全員が「桃冷や」狙いではないだろうから、相変わらずの人気なのね。食べ終えたときにはさらに外待ちが増えていた。名を上げた創業者が亡くなったあと、人気に翳りが出るお店も少なくない中、これは嬉しい行列だった。

さて、1年ぶりの「桃冷や」は1400円になっていた。ここの所、何軒かで1400円、1500円というメニューを食べたが、限定や特製はこの1400−1500円あたりに落ち着きそうな気配。

まずはビジュアルが美しい。ポスターとの比較で現物の方が美しいかも?と思えるケースはそうそうない。しかし、これは現物も実に素晴らしい出来映え。食べる前からウットリしてしまった。色の組合せ、盛り付け、申し分なし。

そして食べ始める。「桃の冷やし」というからには桃が主役ではあるのだが、飛び抜けた主役ではない。脇を固めている“出演者”が名バイプレイヤーでそれぞれがいい役割を演じており、それで一つの物語(限定メニュー)を完結させている。

桃の甘味とぶしゅかん(高知県四万十の柑橘)の酸味の組合せ、桃のフワッとした食感とプリップリの海老の噛み応え、大葉の味変ならぬ香変と粒胡椒の刺激、柔らかめに茹でて氷水で締められた喉越しのよい麺。昨年も書いたが“啜るスイーツ”だ。

8月26日から9月2日まで。1日の数量限定はなし(なので夕方でも安心)。ただし、平日の営業時間がしばらくの間、18時までとなっているの要注意。

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。