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2016年8月25日の大崎裕史の今日の一杯

東京都千代田区秋葉原

【限定】金乃アキバカリー麺

麺屋武蔵創業20周年記念限定メニュー「金乃武蔵」第8弾。

店舗は「麺屋武蔵 武仁」(秋葉原)にて8/25-28(日)の4日間、開店時間から10食限定で提供。価格は2160円(税込)。

メニュー名「金乃アキバカリー麺」。

第一弾「鮪」、第二弾「ふぐ+獺祭酒粕」、第三弾「鯛+胡椒」、第四弾「筍」、第五弾「鯨」、第六弾「牛」、第七弾「水」と来て、第八弾は「スパイス」。

高級食材が続き、後半担当の店長は悩ましいだろうな〜と思っていたら今回は店の特徴でもある「スパイス」。開店当初は「カレー」をウリにしていた店舗でもある。最近は巨大チャーシューをのせた「武仁つけ麺」などが話題になっている。その店舗がこの企画で「カレー」が復活である。しかも単に「カレー」ではなく、スパイスを駆使した作品として蘇った。

これまでの作品では見た目や食材で大きなサプライズがあった。しかし、今回は見た目でも食材でもさほど驚かない。しかし、その提供方法には驚かされた。
家系や一蘭などで自分流のカスタマイズ注文をする店は少なくない。しかし、今回は「味の嗜好」や「健康状態」など七項目をお聞きし、その答えによってその場でスパイスを調合。そのために準備したスパイスは四〇種類以上。店長は今回のために「スパイス博士」になったのだ。

スープは鶏豚牛野菜で取り、和風の0.5番出汁(店長は0.1番出汁と言っていた。つまり一番出汁よりもホントに最初の風味だけを丁寧に取ったもの)を加え、スパイスを加えて調味。辛さの具合などの希望も調整。それも一味や青唐などいろんな辛味を選択することができる。

麺はもちろん特注だが、今回は麺以上に茹で湯にこだわる。スープのスパイスに合わせてレモングラス、コブミカン、マリーゴールドの三種類から選んで茹で湯に加え、麺にスパイスの香りを含ませる。当然ながら茹で湯は一人前ずつ茹でてその都度、廃棄。

そして薬味のトッピングとして、三種類のフレッシュハーブを用意。パクチー、クレソン、イタリアンパセリから好みに合わせて白髪葱と一緒にのせる。

お客さんの好みに合わせたそれぞれ違ったオリジナルな「一杯」を提供するという手間の掛け方。いや〜ホントにどこまで面倒な事をやるんだろうか?(笑)

最後にスパイスがテーマなので完全に脇役になってしまうのが「ステーキ」。これ、手のひらサイズよりちょっと小さいくらいの大きさ。これだけで2000円はかかりそうな大きさと分厚さ。どうやらイチボらしい。これをスパイシーに味付け。

食べ終えるとお腹いっぱいになるのは当然なのだが、他のラーメンを食べた時とはまったく違う妙な爽快感がある。スパイスが身体を健康体にしてくれるのを感じられるようだ。いろんなスパイスを使っているので薬膳ラーメン的な一面もある。

大リーグで三千本安打を達成したイチローの朝カレーは有名だが、このラーメンは身体を調子よくさせてくれそうだ。

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。