6月21日の「今日の一杯」では、ラーメンの鬼・故佐野実さん創業の「支那そばや」(戸塚・新横浜)で23年働いたお弟子さんの独立店を紹介した。
鷺ノ宮の「すぎ本」も「支那そばや」出身である。
2013年12月に独立オープンしており、2017年・2018年と2年連続でミシュランのビブグルマンに選ばれている。講談社発行の「第18回TRYラーメン大賞」(昨年10月発行)でも醤油・塩2部門で入賞している。
そんなに評価されても、さらにその上を目指す店主で、その進化はとどまらない。製麺所を変えたと思ったら、今年は佐野さんが使っていた製麺機を譲り受け、4月から自家製麺に切り変わったのである。「餅は餅屋」という言葉があるように、「麺は製麺所へ」という店も少なくない。麺を作る時間があったらスープに手間暇かけたい、という考えだ。でも「すぎ本」は次の高みを目指した。麺も自分で手掛けたい。そんな思いが実現できたのは、隣の物件が空いたからでもある。製麺機を入れてもまだ余裕のある部屋にはテーブル席を置いた。今までカウンターのみだったために入りにくかった家族連れにも対応できる。ゆっくり食べてもらうことも出来る。ただ、そうすることでスタッフもさらに必要になる。いろいろとリスクも出てくる。そんな壁があるにも関わらず、「次」へ舵を切ったのだ。
数日前に醤油らぁ麺を食べた。正直、完璧とは思えなかった。やはり、自家製麺はそんな簡単にはできないのか?そんな疑問を少し持ちながら、今回は塩らぁ麺750円にしてみた。昔は無かったと思うのだが、ワンタン2個100円というのがあったので「これはいい!」と思わず注文。塩ワンタンらぁ麺だとワンタンが4個入るのだが2個くらいがちょうど良い気分の時もある。それがまさに今日だった。このメニューは嬉しい。
今回は麺もスープも具も、何もかも問題無く、実においしく完食完飲。前日に他の店2軒で塩ラーメンを食べてきたが、胸をズキュンと打たれるくらいウマかった。醤油もおいしいが、塩の方がウリになるのではないか、と思えるほどに私はここの塩が好きだ。
こうして「ラーメンの鬼」のこだわりや品質はお弟子さん達に確実に受け継がれていくのである。

















