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2015年6月11日の今日の一杯

埼玉県上尾市

昨年8月18日オープン。講談社が発行するラーメン本(通称TRY本)で言うならば、ギリギリ新人賞候補に滑り込みで入った時期。(8月末までにオープンした店が該当)北上尾駅から1.5km程あるのでそんな簡単には行けず、結局、私は締切までに食べることができなかった。もちろん、この店に投票もできていない。
今回、ようやく行く機会に恵まれた。駅からタクシーに乗り、「上平小学校近くの「よしかわ」というラーメン屋さんに行きたいんですが」と聞いてみると運転手さんはわかってくれた。話好きの運転手で「何かに載ってるんですか?」と言うので「ネットで話題なんです」と答えると「よく乗せるんですよ」と。「へぇ、タクシーでそのラーメン店に行く人、多いんですか?」「多いですね~。一度に二杯食べた人、もう3回目の人、など結構乗せてますね~。煮干しが効いてるんでしょ?私は煮干しがあまり得意じゃないんで、まだ行ったことないんですけどね」
もうこの辺までの会話で「よしかわ」が相当人気なことがわかる。運転手さんは、そのラーメン店が本やネットで話題なことを知らない。しかも食べたことがない。それなのに場所がすぐにわかり、煮干し味だということもわかっている。乗せたお客さんの数は2~3人程度では無さそうだ。店が近づいてくると「あ~駐車場一杯ですね。でも、まだ並んでないみたいですね」と。その言葉で行列を何度も見ており、しかも当たり前の光景になっていることがわかる。平日の11時過ぎ、開店間もない時間である。ここまでの会話でこの店の素晴らしさを感じ取れた。間違いなさそうだ。
なんとかすぐに入ることができ、煮干しそば白醤油680円の食券を買う。20席ほど有る店内は、ほぼ満席。しかもスタッフも多いので回転も良い。出てきたラーメンを見て「特製?」と思ってしまった。味玉1/2と豚チャーシュー2枚と鶏チャーシュー2枚と具沢山なのだ。周りを見ても同様なのでこれが通常のトッピングらしい。680円でこの内容は素晴らしい。「安くてお得」だから流行っているのか?いや、そうではないことはスープを一口飲んでわかる。濃すぎる煮干しではないが、十分過ぎる旨味、しかもこれで無化調。自家製の細麵はストレートで全粒粉入りのパツパツ麵。おいしい。トッピングもそつなく、チャーシューはどちらも低温調理で生ハム風。メンマは食べやすく包丁が入っている。ネギも存在感がありながら、ラーメンの味を邪魔していない。こんなにスタッフが居て、こんなに早く出てきて、こんなにレベルの高いラーメンが出てくるとは思えなかったので、食べ始めなのにしばし厨房を眺めてしまった。まだ開店して1年も経ってないのにみんなの動きが素晴らしい。一心不乱に食べ進み、何の迷いもなくスープも飲み干した。昨年の新人賞は「しば田」と「くじら食堂」の対決だったが、審査員が全員食べていればこの店もその一角に入ったのではないだろうか?それくらいの素晴らしさ。これはまたタクシーに乗って「よしかわまで」と言うことになりそう。

お店データ

中華そば よしかわ

埼玉県上尾市南97-5

駅からは遠い。無化調。煮干に特化したラーメンを提供。麺は自家製の細ストレート。