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2016年4月17日の大崎裕史の今日の一杯

東京都杉並区阿佐ケ谷

チャーシューめん

この4月5日にオープンしたばかり。それなのに外観や店内も昔からあったような存在。出てくるラーメンもあえての「昔風」。店主も坊主頭に上下白のコスチューム。これもまた昔によくあったスタイル。一人ですべて行っており、麺は自家製麺で茹で上げは平ザル。
実は、この店主のラーメンは何度か食べている。東京ラーメンショーの新人王グランプリ。そして鳥居式らーめん塾。そのどちらでも自分でやりたいラーメン(つまり今回のようなラーメン)を提供している。そのやりたいラーメンというのは「オーソドックスな中華そば」である。店主が一番好きなのは鵠沼海岸時代の「支那そばや」だったらしい。
提供するラーメンは「支那そばや」を目指してるわけではなく、実に王道を行くシンプルなラーメンだ。彼の作るラーメンはチャーシューがおいしかった記憶があるのでチャーシューめん830円を注文。
自家製の麵は今風のこだわりきったものではなく、そんなに個性があるわけではない。むしろ製麺所に頼んでも十分なのでは?と思えるが、自分の思うままに作りたかったのだと思う。スープはあっさり醤油味。動物も魚介も柔らかい。
駅からちょっと距離があり、電車に乗って来る人にはツライ立地だが、近くの人には馴染みになって貰えそうな味わい。東京ラーメンショーや鳥居塾での印象では接客が心配だったが、そつなくこなしていた。
頻繁にマスコミに登場するような味わいではないが、こういうラーメンが新店として出てきたことに嬉しさも感じる。ゆるやかに応援していきたい。

お店データ

らーめん いろはや

らーめん いろはや

東京都杉並区阿佐谷北6-13-1(阿佐ケ谷)

このお店の他の一杯

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。