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2016年4月16日の大崎裕史の今日の一杯

東京都目黒区目黒

会社からの直線距離だと「ラーメン二郎 目黒店」が一番近い。しかし信号待ちなどを含めて一番早く行けるラーメン店は「勝丸」だ。そのため通算杯数だと結構な数を食べている。(と言ってもコレクターなので100も行ってない)
最近は味の迷走が続き、2年以上ご無沙汰であったが創業者の後藤さんが店前に立っていて会う回数が増えた。そして先日の「佐野実さん三回忌」の時にも捕まってたっぷり話を聞かされた。
余談だがラーメン店主は歌のうまい人が多い。勝丸店主もお見事だった。「中の島ブルース」「宗右衛門町ブルース」(フードジャーナリスト山路さんのお父さんが作曲)など。
話を戻して後藤さん曰く「うちの味も最近はダメだったので私が入って戻してるのよ。この頃、かなり良くなったので食べに来てみて」と5回くらい言われたのでとうとう行かねばならない状況になった。
「勝丸」はコンロと営業時間の関係で途中で水と材料の継ぎ足しをしていたはず。それを考慮して「何時頃に行ったらベストに近いですか?」と聞いたら「13時頃かな〜」と予想通りの回答。確かに一本寸胴だと13時頃が一番うまくなると思う。
それで社内作業で外出できない日の13時頃に行ってみた。お客さんは少ない。
正油ラーメン720円を注文。出てきたラーメンの見た目は少し色が濃いように思えた。スープを飲んでみる。おっ、今までとは違う。麺を食べてみる。ここの所、ちぢれ麺の良さが出てない茹で上げだった。しかし、この日の茹で加減はばっちりで縮れ麺を啜る時の唇に当たる食感がいい。そして、チャーシュー。もも肉なのだがこれまたここ最近はちょっと乾燥した感じで臭いも出ているのが多かった。ところが、この日はしっとりとして実においしい。チャーシューメンでも良かったと思うくらい。
食べ終える頃に店主登場。「おっ!早速来てくれたの!どう?」
正直に「いや、今までとは違いますね。全盛期ほどではないですが、十分にうまいですよ」と答えた。店主「いや〜うれしいね。まだ80点くらいだからもっとうまくするよ。」と。
この日のレベルなら、他のメニューも改めて食べてみたい。それにしても72歳にして元気な後藤店主。まだまだ新作を考えているみたいで「新メニューが出来たら連絡するからまた食べに来てね」私「もちろん喜んで食べに来ますよ!」

お店データ

支那そば 勝丸 目黒本店

東京都目黒区目黒2-8-10 アーバン目黒ビル1F(目黒)
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンショー実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2015年12月末現在約23,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。