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2021年6月23日の大崎裕史の今日の一杯

東京都千代田区小川町

【150日間限定】シン・ラーメン(醤油・螺旋麺)(+丸鶏ラーメン(塩・手切麺))

ゼクト (ZeCT byLm) @小川町/淡路町(長尾中華そばの2軒隣)

オープンして8年近くになるイタリアン(フィレンツェ料理)がランチにラーメンを始めた。
「あ〜またコロナでラーメンですか?」と思うなかれ。
まぁ、理由はそうかもしれませんがここは単なるイタリアンではないのです。
イタリアンを8年やっていても、まだラーメン経験年数の方が長いラーメン歴がある店主。
むしろ在籍したラーメン店を並べて「A、B、C、Dで修業した店主がラーメン提供!」なんて書いた方がラーメンマニアを集客できるのではないかと思うほど。今回はその中からあえて一軒、千葉の伝説の名店「13湯麺」経験者とだけ書いておきましょう。醤油味のタレは「13湯麺」譲りだそうですから。(^^;

そもそも、毎週土曜日の昼に週替わりでラーメンを提供し、これまでに創ったラーメンは300種類以上というほどのラーメン職人。コロナに痺れを切らしてしまったようで【2021年6月15日よりランチは150日限定ラーメン営業】なんてことを始めてしまいました。店頭には『あと何日』というボードを用意。

メニューは限定10食のシン・ラーメン(1000円)が主役。トッピングはカイワレのみ。つまり素ラーメン。丸鶏、豚骨、鯖の丸煮干しに香味野菜で取った綺麗な清湯スープ。麺が入っていなくても料理になるような芳醇な味わい。そこに自家製の螺旋麺(平打ち麺を手で捻って作ったオリジナル麺)を使用。他のメニューの麺をこれに変える場合は+350円になるほどの手間がかかっている高価格麺。スープもスゴいが麺も凄いのです。ラーメンで十数年、イタリアンで8年、他の店主では真似できない集大成ラーメンを提供しているのです。

2軒目だったし、十分満足できたので、、、、、と思ったものの、後ろ髪を引かれる。(後ろならまだある(自虐笑))
他のメニューは、丸鶏ラーメン(750円)、煮込み野菜スープのタンメン(800円)。3種類とも醤油と塩がある。普通のラーメン店なら「今回は醤油だったので次回は塩を食べに来よう」となりがちだが、麺がおいしくて他の麺も食べてみたくなったのだ。
麺は他に平打ち麺(フェットチーネ)、細平麺(トレネッテ)、女皇麺(レジネッタ)、手切麺(パッパルデッレ)がある。

一番個性的な手切麺で丸鶏ラーメンの塩を注文。そして出てきたラーメンの麺。ここで経験店をもう一軒紹介。渋谷時代の「すずらん」。びゃんびゃん麺みたいな、あるいは「凪」のいったん麺みたいな、でも、「すずらん」にもいたことを知った上でこの麺を見ると「あぁ〜」となるはず。そしてこの麺がまたうまいのなんの。それを支えるスープがまたいい。

味やメニューの制覇よりも、ここで創っている麺を全種類制覇してみたくなるほど自家製の麺がおいしいのです。
ぜひ、150日以内に足を運んで欲しい。(あと140数日)

お店データ

ZeCT byLm

ZeCT byLm

東京都千代田区神田小川町1-7(小川町)

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    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。