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2021年6月22日の大崎裕史の今日の一杯

東京都千代田区神保町

【リニュアル】煮干し中華そば(アブラ増し)

店主である渡辺樹庵さんのTwitterより。
『「神保町 可以」は、緊急事態宣言により4月25日から休業していましたが、6月21日から営業再開します。そして、プチリニューアルします。山形の某店インスパイアなラーメンを始めます。』
これを見て私はすぐに飛びついた。山形にはラーメン店の数はかなりある。某店ってどこや?
ましてや「ご当地」も山形にはたくさんあり、山形ラーメン、米沢ラーメン、新庄のとりもつラーメン、赤湯ラーメン、長井の馬肉ラーメン、酒田ラーメン、鶴岡ラーメン、、、、。
メニュー名は「煮干し中華そば」。『デフォで背脂は入らないので、希望の方は「アブラ入りで」とお伝えください。』
煮干しでアブラ入り、と言ったらアレしかないじゃないですか!
おかんは知らなくても、ミルクボーイじゃなくてもマニアならわかる。

そして食べてきました。「煮干し中華そば」850円をチャーシュー増し200円で。
(このグループはチャーシューもメンマもうまいのでつい増してしまう)
もちろんアブラ入り、というか『増し』で。(通るかどうかわかりませんが取りあえず言ってみた)

いや〜おいしいですね。でも、私が記憶しているのと比べると麺が少し細い(これでも)かな?
私が大好きなタイプなのに実は全店食べていないどころか、2軒しか食べてない。
(ラーメンデータベースには12軒、この系統が登録されている)
そこで、秋田の人やなぜか岐阜のラーメン仲間や鶴岡のラーメン店主にも聞いてみたりした。
結論としては、バランス取ってこの太さになったのかな、と。

そう、渡辺樹庵さんはマニア受けの良い商品を出そうと思えば出せるラーメン職人ではあるけれど、ちゃんと売れる商品に仕上げるラーメン経営者でもある。このメニューが「可以」の看板メニューになった以上、売れてリピートしてもらわなければならない。池袋の「ナベラボ」でもご当地ラーメンをブラッシュアップして売上を上げる実績を残してきた。多くの人から投票される生徒会長のような優等生タイプである。今回、私は窓ガラスを壊したり、盗んだバイクで走り出すようなちょい悪を待ち望んでいたのかもしれない。そういう意味では肩すかしではあったが、食べ終えて、「これはまたリピートして売れるんじゃないかなぁ〜」と思った。これからこういう実験的なメニューは池袋からこちらに移行したのかも?
今日、始まったばかりなのに、すでに次の展開が楽しみでしょうがない(笑)。

お店データ

神保町 可以

神保町 可以

東京都千代田区神田神保町2-2-12 サンエスビル1F(神保町)

このお店の他の一杯

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。