秋田県角館の「伊藤」の暖簾分けで本店店主の実弟。元々はマニアに話題になった角館の店。私もあそこまでそのためだけに食べに行ったものだ。それが東京に暖簾分け店が出るとなって話題騒然。それが2004年3月のこと。
そして、この店の影響が徐々に徐々に他の店主に浸透して今の煮干しブームに繋がっているのではないかと個人的には思っている。
王子神谷駅から徒歩15分という立地のため、なかなか行けなかったが、この煮干しブームでいろんな新店を食べ歩いた今、数年ぶりにこの店を食べてみるとどんな感じなのか?赤羽や銀座の「伊藤」は食べているが、この王子神谷の「伊藤」は10数年ぶりになる。
相変わらず、ざっかけない外観。やってるのかどうかもパッと見わからない。暖簾はしまわれているし。「営業中」の札だけが心のよりどころ。ドアを開けて入ってみるとほぼ満席。なんとか座れる席があった。
そば550円を注文。無化調と謳っている。具は少しのネギのみ。
さてさて。
スープの少なさはまぜそばのよう。タレとも言える量のこのスープに麵を絡めながら食べてみる。あ〜うまい!10数年前の感動が蘇る。そして、今でも数多の新店に負けてないのはこの自家製麵の存在感であろう。低加水のポキポキ系でありながらなめらかさとウマサを共存させている。真似できそうでできない麺。実際、何軒も煮干し系の新店を食べているが、ここまでの麺には出会えていない。また、煮干し系でこういう麺(出会えてない、と言い切っておきながら「こういう麺」というのは矛盾しているが)とよく出会うのは、やはり「伊藤」のインスパイアであることの証なのだろう。
正直、スープだけだと、ここを上回るウマサの店が無いわけではない。しかし、丼一杯の完成度、バランス、そして550円という価格。創業13年経った今でも抜かれてはいない、と確信できる。やっぱり素晴らしい。
















