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2020年3月13日の大崎裕史の今日の一杯

東京都千代田区神田

チャーシュー

2020年3月10日オープン。
1961年創業、鹿児島の老舗人気ラーメン店が東京進出。
最初「天天有 神田 新店」という情報だけを得て、大井町にもある京都・一乗寺「天天有」の流れを汲んだ店なのかと思った。一乗寺の「天天有」は1971年創業なので鹿児島は京都よりも10年古い。

一乗寺の本店以外は大井町店も含めて株式会社未来という会社のFC店。大阪と福岡にある「天天,有」は一乗寺「天天有」の親戚。「天天有ひるまや」は本店直営。長崎の「天天有」はこれらの店とは無関係の長崎チャンポン店(創業1946年)で実は姶良の「天天有」は『先代が長崎県思案橋のチャンポン店の天天有にことわってつけたもの。そこの店主の話によりますと上には上がいるという意味だそうです。また中国語では、商売が毎日毎日有りますという意味もあるそうです。当然ですが私は上の方々をめざして、いつもいつもよりよい事と物を思いながら、こつこつやるしかないなあと思っています。』(HPより)ということだそう。

昨年、「大つけ麺博」に一日だけ出店しており、驚いたのだがこの東京出店の「お試し」だったのだろうか。

鹿児島は姶良市の加治木町というところに店があるが繁華街でもないところに並びができる人気店。メニューはらーめんしかなく、特大(裏メニュー)・大・中とサイズだけ。他には「めし」の大中小のみ。

この神田店はいろんなメニューを用意してある。
らーめん650とチャーシュー(めん)750が100円しか違わないのでチャーシューを注文。(あと会計制)
鹿児島らしく大根のお漬物を食べながら待つ。
出てきたラーメンは茶濁のスープ。ベースは「鹿児島県産黒豚の頭骨」でそこにしいたけ、昆布、鯖節、落花生、ニンニクを使った独自のタレと、チャーシューの煮汁(醤油ダレ)、塩を加えて仕上げている。少ししょっぱめだが実にウマイ。

過去に3回訪ねているが2015年2月に二回目訪問した際に味噌っぽい味がしたので「味噌を使ってますか?」と聞いたら店主から「大崎さん、10年前に来たときも同じ質問しましたよ」と(笑)。「うちは味噌は使ってません。豚味噌を加えて味噌豚骨にして食べる人は多いですけどね」と言われてしまった。1回目から顔ばれしていたのか(笑)。

そう、ここの豚味噌がおいしく、ご飯とセットで食べてもいいし、後半スープに加えると豚骨味噌に味変できる。鹿児島では自家製麺だったが東京ではどうだろうか。「麺を自家製にすることも、添加物が含まれていない麺を提供したいという想いから始めました。」という考えだったらしいが・・・。

というわけで、鹿児島の老舗ラーメン店の東京進出なのでもっと話題になってもいいはず。

お店データ

らーめん天天有 神田

らーめん天天有 神田

東京都千代田区内神田2-2-5 光正ビル1F(神田)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。