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2021年3月9日の大崎裕史の今日の一杯

朝ラーメン(他含めて三連食)

緊急事態宣言も2週間の延長になり、飲食業界はまたまた苦境に立たされている。そんな中、ラーメン店は朝ラーメン(通称朝ラー)に活路を見出そうとしている。夜がダメなら朝はどうだ!
元々、喜多方、青森、藤枝には朝からラーメンを食べる文化があり、生活習慣さえ変われば都内でも十分いけるのではないかと思っている。そんなわけで、今回はこの機会に始めた「朝ラー」を一日で3軒回ってみた。

まずは東京駅近くにある「孫鈴舎」。東京駅一番街にある人気行列店「六厘舎」のグループ店だが、「六厘舎」は出張族をターゲットに通常でも7時半から提供中。「孫鈴舎」は昼がつけめん、夜がラーメン、というスタイルだがこのタイミングで朝ラーを平日の7時から10時半まで550円で提供開始。ライトな豚骨醤油で生姜も入り、さっぱり感を出している。具は控えめだがこれが550円で食べられるのは企業努力と工夫だろうと思わせてくれる。

一方、全国展開している「博多一風堂」は2月16日から複数店舗限定で朝食メニューを開始。私が行ったのは「一風堂浜松町スタンド」店。平日8時から10時まで「とんこつコラーゲンおかゆ」と「あさだ!ラーメン」の2種類をいずれもワンコインの500円で提供。私はもちろんラーメンの方を選択。「とんこつの一風堂」というイメージだが朝ラーは昆布と煮干しベースのあっさり醤油味。通勤途中にあったらたまに食べたくなる味わい。とんこつベースのおかゆにもそそられたが、今日は朝ラー3軒連食なので我慢ガマン。

3軒目は東京ラーメンショーセレクション極み麺「拉麺 久留米 本田商店」(池袋)。日本最大級のラーメンイベント「東京ラーメンショー」で活躍したご当地ラーメンが出店するスペースでこちらは第2弾として昨年6月から出店中。今年3月末までの期間限定出店だが、今回の緊急事態宣言を受けて1月中旬から朝ラー開始。久留米から濃厚豚骨スープでの出店。朝ラーだとスープやメニューを変えて出すお店も少なくないが、こちらは通常の濃厚スープそのまま。具は少し軽くしてあるが、こちらもワンコインの500円というサービス価格で提供中。朝から馬力付けてパワーアップ、なんていう人には良さそう。

ラーメン仲間がやってる「麺好いブログ」では『首都圏で朝ラーメンが食べられるお店』としてまとめてくれており、「こんなにあるのか!」と驚くほど多数の店で朝ラーを提供中なのでチェックしてたまには朝ラーを体験してみて欲しい。

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。