3週間ほど前、湯河原に仕事のアポイントが入った。それがこの日。今から思えば「飯田商店」のネット予約「OMAKASE」を頑張ればよかった、とも思うがその時は湯河原のもうひとつの人気老舗店「味の大西」を10数年ぶりに食べたいと思っていた。兄に頼むチャーシューワンタンメンか、弟に頼むワンタンメンか。どちらに頼むかは運任せで出てくるものが随分違うらしい。
前日に臨休とかないだろうな、とネットで軽く調べてみたら、なんと!炎上しているではないですか!
しかも、ラーメンデータベースの『注目のラーメン店ランキング』でも新店で話題の「IEKEI TOKYO」をおさえてここ数日全国1位。そして炎上内容などをいろいろ読んでみるとどうやらラーメンの写真撮影もできなくなっているようだ。これは大変。私は個人の記録としても写真を撮っているし「今日の一杯」を書くにも写真が必要だ。写真が撮れないなら、行く意味が無い、とすら思っている。さてどうしよう?
そこでまずは「味の大西」に行って、真偽を確かめよう。もしラーメンの撮影が可能なら複雑な気持ちになるのを承知で食べてこようと店の道挟んで向かいへ行ってみた。店前のベンチに座って煙草を吸っている人がいなくなれば外観が撮れるのに、としばらく待っていたが煙草を吸い終わってもしばらくいるので諦めて店前へ。なので外観の写真も撮れず、店頭の貼り紙(携帯電話の使用禁止)を眺めていたら、そのベンチの人が話しかけてきた。
店「ここはラーメン屋です。よかったら、どうぞ〜。」
私「前に来たことがあるんですが、最近、ラーメンの写真が撮れなくなったと聞いてどうなのかな?と。撮れるならまた食べたいと思いまして・・・。」
店「なんか写真禁止になっちゃったんですよね〜」(と誰かがそうしたような言い方でした)
私「そうなんですか〜。じゃぁ、またオッケーになったら来ますね〜」
店「すみませぇ〜ん。またよろしくお願いしまぁ〜す。」
と明るく気さくな感じの人でした。(いろいろな情報からすると弟さん?)
ちょっとがっかりして次の候補にしていた「麺の蔵」へ。徒歩10分くらいだが、この間に雨がかなり降り出し、傘を差していたのに肩から下がびしょ濡れ。泣きっ面に蜂、というのか、店に着くと営業終了。私が調べた情報だと14時半までだったのだが店頭では14時までだった。外観の写真を撮ったのが14時10分。駅からすぐにこちらに来ていれば食べられたのかも?
引き返して雨もひどいので「飯田商店」の姉妹店「にこり」へ避難し、「背脂中華そば」950円を食べた。まったく「飯田商店」とは違ったタイプのラーメンだがこれはこれで十分なおいしさ。食べ終わる頃には雨も止み、続いて「国味ラーメン」へ。ここは「味の大西」本店で修業し、独立したお店。何か話でも聞けるかと思ったが他にお客さんがいて諦めた。チャーシューワンタンメンを食べ、腹いっぱいで死にそうになりながら仕事をして、都内へ戻った。
1930年代に創業した「味の大西」は、支店を増やし、同じ屋号のお店は何店舗かあるがどこも親戚関係。親族以外の独立者はここ「国味ラーメン」と秦野の「三憩園」のみ。あとはインスパイアで小田原系と呼ばれるのが「むら田」、そこで修業した「いしとみ」、さらにそこで修業した「しら鳥」がある。
「国味ラーメン」でチャーシューワンタンメン1140円を注文。固めの平打ち中太縮れ麺がたっぷり(250gくらい?)で豚骨清湯醤油味が小田原系の特徴。ワンタンは水餃子並の大きさで6個入り。分厚いが柔らかいチャーシューも5−6枚。甘くて味濃いめのメンマ、三つ葉などが入るところもある。昔ながらではあるが、90年近く続く味わいは奥深い。店舗によって味が違うのだろうけど、愛される味わいだからこそ、90年も続いているのだろう。このボリュームも凄い。「にこり」を」食べた後だったので、かなり苦しかった。小田原系を神奈川西部の二郎系と呼ぶ人もいるくらい量が多い。(もちろんチャーシューワンタンメンを頼んだときのみ)この量や醤油味のパンチも惹きつける魅力なのだろう。
味の大西本店や真鶴店でもまた食べてみたくなってきた。
















