2015年、八丁堀の「麺や七彩」が注文から粉を練り始め、作りたて手打ち麺を提供するという業界を揺るがす画期的な手法を提供し始めてから、それ以降、手打ちの太麺を使う店が増えている。ミシュランのビブグルマンを獲った「麺と未来」(下北沢)や「ののくら」(亀有)を始め、「だるま」(中野富士見町)、「西荻燈」(西荻窪)、「あら井商店」(新江古田)、粉麺小屋(新中野)、「綾川」(恵比寿)、「日陰」(新川崎)などがパッと思い出すところだ。いずれも麺の個性を打ち出し、食感や噛み応えが楽しめる。
そしてまた話題の手打ち極太麺のお店が誕生した。その名は「MENクライ」(浜松町/大門)。2021年2月8日、北品川にある人気行列店「中華そば 和渦 TOKYO」の2号店としてオープン。当初、「面食らう」の当て字で何かビックリさせるようなラーメンを提供するのかと思っていた。しかし店頭に行くと暖簾に「麺食らいやがれ」と書かれており、つまり「ビックリさせる」と「麺を食べさせる」のダブルミーニングなのだということがわかった。一号店の「和渦」はこだわり清湯スープで人気の店だが、新店のウリは純手打ち自家製麺。最近、こうした手打ち麺がちょっと増えつつあるな、と思ったらこの太さが半端ない。こういうときにうどんとの比較がよく出てくるがかん水を使っていることや手もみで縮れていることでそのイメージは結構違う。いや〜驚き。まさに「麺食らった(笑)」。普通に手打ちラーメンの感覚で食べに行くと麺を持ち上げて驚くことになる。一号店はトッピングもおいしいので全部入り(正確には醤油ワンタンチャーシュー味玉1250円)を注文。チャーシュー(国産岩中豚吊るし焼き)もワンタン(ピロピロだが餡もしっかり)も味玉(色濃い目に煮込んであるが中は半熟)も「全部入りにして良かった〜」と思えるほど、どれも秀逸。次に来た時もこれを頼みそうだ。スープは浅蜊、鶏、豚、真昆布などを使ったあっさり系の醤油清湯。奇をてらわず、麺で勝負の王道。
ちなみに別メニューのいりこラーメンの方は、伊吹いりこ、鶏、豚などで別取りなのでこちらも食べてみたい。いや、食べに来るつもり。かえし(タレ)は七福有機白醤油などを使い、メンマは福岡のタケマン製。場所が奥まったところであまりよくないがすでに並びができるほど話題になっている。私が食べに行ったのはまだ5日目の平日だったのにスゴい。人気店の2号店となると行列ができるまでの初速も素晴らしい。今のところ、昼しかやってないので行く人は要注意。

















