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2022年3月9日の大崎裕史の今日の一杯

特製醤油ラーメン(写真)+特製塩ラーメン

東京駅にある「東京ラーメンストリート」の一軒を「ご当地ラーメンチャレンジ」として2021年7月15日より、約3カ月ごとに全国のご当地ラーメンを誘致する企画を展開中。第一弾は「支那そばや」(横浜市)、第二弾が「天外天」(熊本市)、そして第三弾が2022年3月4日にオープンした「麺屋ようすけ」(佐野市)。

当店は大正初期に始まったと言われる歴史ある佐野ラーメンの中では2012年10月創業のまだ新しい方。それにも関わらず、食べログでは2位、RDBでも4位と佐野市トップクラスの人気店になっており、週末は2時間待ちのこともあるとか。昨年2号店も出店し、最近では一番勢いのある若手店主の店。私も2019年10月、久しぶりに佐野を回った時の4軒目に予定していた。ところが平日に行ったにもかかわらず、3軒(大和、日向屋、ゐをり)とも行列ができる人気店で11時から14時までの3時間で3軒しか回れなかったのだ。「佐野ラーメンの人気、恐るべし」と痛感した。

その行きそびれたお店が東京に来てくれることになったので、そりゃ〜初日に並びましたよ。11時過ぎに着いて15人ほどの待ち。食べ終えても同じくらいで注目度も高い。
券売機の左上、特製醤油ラーメン1200円をポチり。
特徴は青竹打ちのピロピロ麺、そしてスープは豚をメインに鶏、牛の動物系と羅臼昆布を使用し、あっさりが多い佐野において透明感がありながらも厚みのあるスープに仕上げている。また箸で簡単に切れるほど柔らかいチャーシューも人気。歯を使わずとも口の中でとろけるようにほぐれていく。
いや〜実においしかった。帰り際、店主に挨拶をしながら、忙しそうなので一つだけ質問をした。「麺はどうしてるんですか?」「佐野で打って直送しています」とのこと。麺自体はおいしかったのだが、少し佐野っぽくなかったのだ。でも本店では食べていないのでもしかしたら、これがこの店の特徴かもしれないし、初日のブレかもしれない。背脂入りの塩ラーメンも食べたいので4日目に再度行って特製塩ラーメン1300円を注文。チャーシューがメチャウマだったのでチャーシュー麺と迷ったのだが塩味のチャーシュー麺が見つからなかったのだ。後で気が付いたがなんのことはない。チャーシューをトッピング(4枚270円)すれば良かったのだ。この日は20人くらいの待ちだったのに回転が良く、並んでからラーメンが出てくるまで22分。食べ終わるまでに30分ちょっと。

塩味の方も旨味の厚みは変わらず、背脂の甘味やコクも加わり、こちらも素晴らしい。背脂生姜ラーメンもあるし、ニンニク生姜ペーストという魅力的なトッピング(100円)もあるので、また来てみたい。
2杯とも完食完飲で大満足ではあったが、やはり麺が気になったのでSNSで聞いてみたところ、佐野から東京に運ぶ数時間で佐野で提供する時よりも少し変化してしまうようでその微調整をしているところらしい。それだけ繊細な麺だということだ。とはいっても、もっちりおいしい麺なので現時点でもかなりおいしくオススメ。今日明日にでもさらに佐野らしい麺に調整できていることであろう。
出店は6月中旬までなので忘れないうちに行きましょう。

お店データ

麺屋 ようすけ 東京ラーメンストリート店

麺屋 ようすけ 東京ラーメンストリート店

東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅一番街 B1F(東京)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。