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2020年1月23日の大崎裕史の今日の一杯

東京都新宿区早稲田

新・塩ラーメン(小)

高田馬場にあった名店「べんてん」(成増に移転)出身者が弁天町(新宿区)に独立したのが2015年5月18日。開店してすぐに行列店になり、いまだに行列は途絶えない。私は開店2週間ほど経ってから行って連食したきり。回転が悪くて時間がかかりすぎたので慣れるのを待っていたのだ。(実際はそのあと2回行ってるのだがその行列の多さに怯んで諦めて帰った。)

しかし、不慣れだから遅いのではなく丁寧すぎるがゆえの回転の悪さであり、それは今でも変わらなかった。

よく行く人に「何時頃が一番効率が良いか?」と聞いたら13時頃ではないか、と複数人がいうので13時に行くと10人待ち(←少ない方)。並んでから食べ終えるまでにちょうど1時間。これならまた行きたい。(つまり他の時間だと10人以上並んでいて、1時間で食べ終えることは難しい。)

2017年に限定で登場し、後に定番メニューとなった「新・塩ラーメン」(小)900円を注文。(味噌ラーメンもあったので連食するかどうか迷ったが今回は1杯でガマン。)小と言っても150gなので他のラーメン店の通常量である。既存の塩ラーメンは熱っした油をネギや生姜にかけてその香味油で楽しませるが、“新"の方はそれがなく、出汁で食べさせるタイプ。まずスープを飲んでみる。うま〜〜〜〜っ!「スゲーうまい!」(あるいは「スンゲーうまい!」)という言葉が合う。「とてもおいしい」「スゴくうまい」「メチャウマ」という表現は似合わない。清湯系のウマイ店やミシュランに載る店の「うまい」とは違う「うまい!」なのだ。遠くに「東池袋大勝軒」の山岸さん全盛期時代を思い起こさせる。

動物系のコクはとろみがあるほど分厚い味。そしてそこに魚介のうま味が加わり、相乗効果を発揮。激烈に「スゲーうまい!」のだ。自家製のなめらか中太麺も言うまでもなく素晴らしいし、脇を固めるメンマや大きめのジューシーチャーシューも抜群。スープは結構な量があるのだがレンゲが止まらずに完飲。いや〜「スゲーうまい!」(大事なことだから3回書いた。)

お店データ

自家製中華そば としおか

自家製中華そば としおか

東京都新宿区弁天町20-102(早稲田)

このお店の他の一杯

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。