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2020年6月3日の大崎裕史の今日の一杯

東京都立川市立川南

特製澄まし潮ラーメン(写真)+琥珀潮ラーメン

2020年6月1日オープン。昨年のラーメントライアウトで優勝した店舗が新型肺炎の件で4月オープンが6月にずれ込んだ。広島のお店をたたんでまで東京進出に力を入れてきたのにタイミング悪く、同情してしまう。(同情するなら食べてくれ!はいっ。)
尾道のお店自体は2017年2月7日オープン。尾道にありながらいわゆるご当地の「尾道ラーメン」ではなく、「澄まし潮ラーメン」で勝負していたお店。地元の人にオススメされていたが、結局未食のままだった。こんなことになるなら、と言ってもあとのまつり。尾道にあった「有木屋」というラーメン店の味に感動して「自分でもやってみたい」と思ったのがきっかけだったとか。その「有木屋」は閉店してしまったわけだが、偶然、「でんやす」の優勝と東京進出が決まった頃に復活する話に。(まだ復活してないようだ。その話は無くなったか?)
尾道で出していた味とトライアウトでの勝負作と立川で出す味は基本的に同系統。
まずは基本メニューでもあり、優勝作品の「澄まし潮ラーメン」850円を特製1100円で頼んでみた。券売機の左上メニューは「澄まし潮ラーメン〆茶漬けセット」1100円だった。今となっては都内にもよくある「鯛出汁」を使った鮮魚系清湯塩味スープ。焦がし貝柱がアクセントとして効いている。店名からも店主の言うコンセプトからも「澄まし汁」や「潮汁」をイメージする優しい味わい。無化調スープと言うこともあってか、パンチ力ではなく、おだやかで上品さで差別化。確かに「ラーメントライアウト」では、「おぉ〜」と思い、優勝になったというわけだ。麺は北海道産小麦「はるゆたか」を中心に自分のレシピを提供し、都内の製麺所に特注したもの。この麺もなかなかいい。鯛の皮も香ばしくてこれをすべてのラーメンに出すのがスゴい。特製は味玉、チャーシュー増量、昆布風の海苔替わりのモノ。(聞くのを忘れてすみません)写真は特製。これで満足できたので帰ろうと思ったがなんとなくセカンドメニューの「琥珀潮ラーメン」も食べようと思ってしまうところが私らしい(笑)。こちらは950円。同じく潮ラーメンとなっているが醤油味。醤(ひしお)ラーメンがゴロもいいし、いいのでは?と余計なお世話を言ってしまった。(^^;
そして、実はこっちの方が優勝作品よりもさらにおいしかったのでビックリ。私が蛤好きだからかもしれないが、蛤出汁がガツンと効いて(原価かかってそう)、「うわぁ〜」と声が出てしまったほど。麺は同じだが出汁のパンチが違う。鯛出汁も合わせたWスープ。別添で特製蛤ソースが付いてきて、更に味が濃いめになるという味変アイテム。
はてさて、ラーメン集合施設でこういう上品タイプで単価高めの優等生的なラーメンがどのように受け入れられるのか、興味深い。

お店データ

潮ラーメン でんやす

潮ラーメン でんやす

東京都立川市柴崎町3-6-29(立川南)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。