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2017年1月7日の大崎裕史の今日の一杯

東京都豊島区要町

特製くんそば醤油

私の中で何か勘違いがあり、優先度を下げていた新店。ところが最近、ラーメン関係ではない友達から「KEMURI行きましたか?おいしいですよ。」と言われて焦った。年始には録画していた番組で紹介されていたり。さらには「けいすけ」(どこのだろ?)や「五行」での修業経験があるとか。そして店頭には「Hululu」や「なな蓮」のショップカードが置かれていたり。うわ〜普通ならすぐにでも行っちゃう情報だ。(笑)

最寄り駅は要町だが、池袋からも歩ける。立教通りにあり、ミシュランビブグルマンのラーメン店「しながわ」のちょっと手前。今日も「しながわ」は平日なのに並んでいた。しかし、こちらも負けずに並びがあった。
こちらのウリは店名からも予想できるように「燻製」。

1999年に創業した「竈」が「くんたま」でいっせいを風靡した。当時、「くんたま」の商標を取ろうと思えば取れたはずだが、あえてその名を広めようと取らなかった。20年近くの時を経て、また「燻製」が脚光を浴びるか。

この店は玉子だけではなく、チャーシューやメンマ、さらには醤油、胡椒、油にまで燻製香を移している(笑)。
この店の特徴を最大限に堪能するには、やはり特製だろうということで「特製くんそば醤油」950円を注文。特製は「チャーシュー1枚増、スモークチキン3枚、くんたま、メンマ増し」になる。

オシャレな店内だが、昼は燻製ラーメン専門店。夜はラーメンの他にお酒と燻製料理を提供している。そして店内奥に目立つのが燻製用の大きな釜といろんなコードがある燻製機材。理科室に迷い込んだようだ。スモーク用のチップも5種類以上用意されている。

特製の場合、まずは別皿に特製用トッピングが出される。そして少し遅れてシンプルなトッピングでラーメン登場。ちょっとスープが少なめだが燻製香十分で個性的。スープを飲んでみるとまずは香りが目立つ。もちろん燻製香。苦手な人には絶対無理だが、薫香好きにはたまらない一杯と言える。何を食べても薫燻。食べ終えて表に出ても私の吐く息は燻製臭(笑)。なんだか毛穴からも燻製臭が吹き出てそうな勢い。それくらいすごい。ここまで徹底するとさすがに話題になるし、ここまで来て食べてみたくなる。しかもカウンター上には、燻製醤油タレ、燻製オリーブオイル、燻製ブラックペッパーが用意されており、さらなる「追い燻製」が可能。
今後、ますます話題になりそう。もちろん香りだけではなく、ラーメンもちゃんとおいしい。

お店データ

麺屋 KEMURI

麺屋 KEMURI

東京都豊島区西池袋5-22-2 堀口ビル1F(要町)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。