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2021年12月17日の山本剛志の今日の一杯

東京都武蔵野市吉祥寺

「ラーメン」(750円)

コロナ禍が大きな影響を与えたラーメンの世界。数少ないポジティブな影響の一つに「朝営業の拡大」があった。緊急事態宣言の終了と共に元の営業時間に戻す店も多いものの、「洞くつ家」はコロナ禍で始めた「朝6時からの営業」をそのまま続け、現在は6時から23時までの17時間営業になっている。
 2003年に開店し、移転を挟んで18年の歴史を持つ。「吉祥寺武蔵家」「武道家」と、個性ある味の家系ラーメン人気店がひしめく吉祥寺。朝営業を始めた「洞くつ家」が、営業時間的には一歩リードした形に。私は15年ほどご無沙汰していたが、朝ラーの事を思い出したら久々に食べたくなり、平日の昼前に再訪。
 ラーメンとライスの食券を渡して待っていると、どんどんお客さんが入ってくる。その世代は幅広く、私より年上と見受けられる女性グループが連れ立って入ってきて、この店が吉祥寺で馴染まれている事を実感する。豚骨醤油ベースのスープは濃いだけでなく、厚みを感じて奥深いまろやかな味わい。丼の底に、粉状の豚骨の欠片が沈んでいるのを発見。博多ラーメンの店などではしばしばみかけるが、家系ラーメン店では珍しい体験。豚骨の力強さが、スープに舌に反映しているようにも思えてくる。スープを纏って滑らかな酒井製麺の中太麺を一気に啜って、残ったスープでライスも堪能しました。
 厨房を見ると、店員さんが力強くかき混ぜている大きな寸胴には、豚骨がスープの上に見える程組み上げられていた。あれだけの豚骨を使っていれば、このパワフルな一杯も納得です。

お店データ

洞くつ家

洞くつ家

東京都武蔵野市吉祥寺南町2-2-4(吉祥寺)

このお店の他の一杯

    山本剛志
    山本剛志

    ラーメン王。ラーメン評論家。1969年東京都生まれ、千葉県出身、東京都江戸川区在住。2000年放送の「TVチャンピオンラーメン王選手権」で優勝。20年間で全国47都道府県の約10000軒、約15000杯を食破。現在も年に500杯前後のラーメンを食べている。「アメーバトップブロガーとして「ラーメン評論家 山本剛志のら~マニア共和国」を毎日更新中」。KADOKAWA「ラーメンwalker」百麺人。他、各所で活動中。