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平日 晴天 22:30 待ちなし 先客3名 後客2名思い立ったらすぐに動いてしまう性格が出てしまった。赤坂で飲んだ後なのに何故だか都立家政駅に向かおうとしている。乗換音痴のくせに二度の乗換を駆使しなければ辿り着けない場所なのに。深夜まで営業している店はたくさんあるが精神的にも身体的にも害の少ないラーメン屋となると、その数はぐんと減る。何店舗かピックアップしてた店には取り敢えず行ってみたが心から美味しいと思える店はひとにぎりだ。今夜どうしても行ってみたいこちらは数々の系列店や母体からの独立店を輩出していて、そのどちらの店も知ってる限りは素晴らしい店ばかりなのだ。その起源となるラーメンを食べてみたいと思うのは致し方ない衝動だった。21時半に赤坂見附でお開きとなり有志を募るも賛同する者なくひとり寂しく銀座線に飛び乗った。渋谷までは問題ないが、そこから先の山手線から西武新宿線への乗換は経験がなく不安でしかない。高田馬場駅までは難なく来られた。ただ乗っているだけなので当たり前なのだが。人の波に押されて訳も分からず進むと西武線の案内が出てきた。偶然にもその流れに乗っていたようだ。西武線のホームに上がると拝島ライナーや急行、各停などの暗号が記されていて乗り慣れない初心者にはどれが先着するのか分からない。時間はないが安全策で各停に乗車する。私が乗った車両には電光掲示板がなく運行状況を知るには車内アナウンスを聞き取らなくてはならないが車掌さんのアナウンスの癖が強すぎて全く聞き取れず不安は募るばかり。駅を四つほど過ぎた辺りで乗客が随分と降りた。それによって車外の様子やホームの駅名が見えるようになり少し安心した。乗り過ごさないように細心の注意を払ってホームの駅名に常に目を凝らす。電車内でこれから向かう店の予習などする余裕などまるで無かった。そうしているうちに突然に都立家政駅が現れた。慌てて飛び降りる。全てが良しと思われたが降りた場所は改札から一番遠いところだった。改札が地の果てに見えた。しかし何とか無事に北口にも出られ目的地はもうすぐだと確信した。すぐにラーメンの暖簾を見つけたが向かいの博多ラーメン店だったのはご愛嬌。すぐにこちらを見つけ暖簾をくぐる。予習もしてないので券売機の左上部にあるヘッドライナー的な喜多方らーめんにする。稲庭中華そばも気になったが後で説明書きを見ていると乾麺のようなので今回は見送って正解。醤油味の麺は並盛りにした。さすがに夜も遅いので客はチラホラ。飲んだ帰りのお父さんやご近所さんだろうカップルが思い思いに待っている。店内の印象は何と言っても自家製の製麺台だ。と言いたいところだが割とこじんまりとして影を潜めていた。それよりも気になったのがBGMのプレイヤーだと思うが接触不良なのか電波が弱いのか時に静まりかえり、しばらくするとかなりのボリュームで音楽が流れ出すことだ。気になってラーメンに集中できやしない。ほとんどの方が手打ち麺をオーダーしてるようで提供時間は早くはない。手打ち麺を手切りからの作業なので仕方ないと納得できるも手際がいいとは言いがたい仕事っぷりだった。着席して10分以上かかってようやく我が杯が到着した。内白外朱の小さめの切立丼に龍と雷紋柄が描かれた懐かしい器にたっぷりと盛られた男らしい勇姿だが味玉の黄身の赤みが色気を醸し出す不思議な世界観。しっかりと香味油に守られた霞んだスープをひとくち。あれっ、水っぽくてなんか生臭い。確認のためにもうひとくち。生臭さは無くなったがやっぱり水っぽい。不思議に思い今度は上っ面じゃなく丼の底の方からスープをすくい上げて飲んでみた。それはしっかりと魚介の風味が効いた美味しいスープだった。という事は上面だけが水っぽいのは麺の茹で湯が混ざって薄くなっていると思った。気を取り直し自家製の平打ち麺をいただく。箸で持ち上げた時にしなだれかかる感じからも柔らかそうな麺なのが読み取れた。そのまま口に含むと再び水っぽく味気ない。加水率が高いのは分かるがみずみずしいを通り越して柔らかすぎる水っぽい何かを食べてるような感覚。今回が茹で過ぎならばしょうがないが、これが初期値の茹で加減ならばやりすぎではないだろうかと思う。手打ちのコシも縮れの緩急も何もない柔らかいだけの無表情な麺だった。具材のロゼが美しい豚ロースの低温焼豚は下味も肉質もしっかりとして美味しい。炙られた豚バラ焼豚は脂身と赤身のバランスがよく双方の旨みが出ていた。お弟子さん達にも引き継がれている金絲メンマはやはり珍しく他の細切りメンマには出せない食感が素晴らしい。若干だけ濃いめの味付けだが本日の水っぽい麺とは最高のコンビだった。しかし本日のMVPは金絲メンマではなく味玉だった。見た目の深緋色の美しさはエサ由来かも知れないので無しとしても浸透圧の影響を受けてない白身の柔らかさと反して浸透圧の恩恵を最大に受けた黄身の熟成具合には脱帽した。この矛盾こそが最高のバランスなのかも。残念ながら本日の麺のコンディションが悪かったのか私だけがそう感じたのかは推し量る余地もないが私にとっての今夜の主役は麺ではなくスープだったのは明らかだ。最終的には麺は残したがスープは飲み干すという奇妙な光景が丼の中に広がっていた。もしかしたら本日分だけかも知れないが再挑戦するには活動エリアからは遠く再び残念な思いはしたくないのでしばらくは再訪を避けてお弟子さん達の店に期待せざるを得ないと感じた一杯でした。
思い立ったらすぐに動いてしまう性格が出てしまった。赤坂で飲んだ後なのに何故だか都立家政駅に向かおうとしている。乗換音痴のくせに二度の乗換を駆使しなければ辿り着けない場所なのに。
深夜まで営業している店はたくさんあるが精神的にも身体的にも害の少ないラーメン屋となると、その数はぐんと減る。何店舗かピックアップしてた店には取り敢えず行ってみたが心から美味しいと思える店はひとにぎりだ。
今夜どうしても行ってみたいこちらは数々の系列店や母体からの独立店を輩出していて、そのどちらの店も知ってる限りは素晴らしい店ばかりなのだ。その起源となるラーメンを食べてみたいと思うのは致し方ない衝動だった。
21時半に赤坂見附でお開きとなり有志を募るも賛同する者なくひとり寂しく銀座線に飛び乗った。渋谷までは問題ないが、そこから先の山手線から西武新宿線への乗換は経験がなく不安でしかない。
高田馬場駅までは難なく来られた。ただ乗っているだけなので当たり前なのだが。人の波に押されて訳も分からず進むと西武線の案内が出てきた。偶然にもその流れに乗っていたようだ。
西武線のホームに上がると拝島ライナーや急行、各停などの暗号が記されていて乗り慣れない初心者にはどれが先着するのか分からない。時間はないが安全策で各停に乗車する。
私が乗った車両には電光掲示板がなく運行状況を知るには車内アナウンスを聞き取らなくてはならないが車掌さんのアナウンスの癖が強すぎて全く聞き取れず不安は募るばかり。駅を四つほど過ぎた辺りで乗客が随分と降りた。それによって車外の様子やホームの駅名が見えるようになり少し安心した。
乗り過ごさないように細心の注意を払ってホームの駅名に常に目を凝らす。電車内でこれから向かう店の予習などする余裕などまるで無かった。そうしているうちに突然に都立家政駅が現れた。慌てて飛び降りる。全てが良しと思われたが降りた場所は改札から一番遠いところだった。改札が地の果てに見えた。
しかし何とか無事に北口にも出られ目的地はもうすぐだと確信した。すぐにラーメンの暖簾を見つけたが向かいの博多ラーメン店だったのはご愛嬌。すぐにこちらを見つけ暖簾をくぐる。
予習もしてないので券売機の左上部にあるヘッドライナー的な喜多方らーめんにする。稲庭中華そばも気になったが後で説明書きを見ていると乾麺のようなので今回は見送って正解。醤油味の麺は並盛りにした。さすがに夜も遅いので客はチラホラ。飲んだ帰りのお父さんやご近所さんだろうカップルが思い思いに待っている。
店内の印象は何と言っても自家製の製麺台だ。と言いたいところだが割とこじんまりとして影を潜めていた。それよりも気になったのがBGMのプレイヤーだと思うが接触不良なのか電波が弱いのか時に静まりかえり、しばらくするとかなりのボリュームで音楽が流れ出すことだ。気になってラーメンに集中できやしない。
ほとんどの方が手打ち麺をオーダーしてるようで提供時間は早くはない。手打ち麺を手切りからの作業なので仕方ないと納得できるも手際がいいとは言いがたい仕事っぷりだった。
着席して10分以上かかってようやく我が杯が到着した。内白外朱の小さめの切立丼に龍と雷紋柄が描かれた懐かしい器にたっぷりと盛られた男らしい勇姿だが味玉の黄身の赤みが色気を醸し出す不思議な世界観。
しっかりと香味油に守られた霞んだスープをひとくち。あれっ、水っぽくてなんか生臭い。確認のためにもうひとくち。生臭さは無くなったがやっぱり水っぽい。不思議に思い今度は上っ面じゃなく丼の底の方からスープをすくい上げて飲んでみた。それはしっかりと魚介の風味が効いた美味しいスープだった。という事は上面だけが水っぽいのは麺の茹で湯が混ざって薄くなっていると思った。
気を取り直し自家製の平打ち麺をいただく。箸で持ち上げた時にしなだれかかる感じからも柔らかそうな麺なのが読み取れた。そのまま口に含むと再び水っぽく味気ない。加水率が高いのは分かるがみずみずしいを通り越して柔らかすぎる水っぽい何かを食べてるような感覚。今回が茹で過ぎならばしょうがないが、これが初期値の茹で加減ならばやりすぎではないだろうかと思う。手打ちのコシも縮れの緩急も何もない柔らかいだけの無表情な麺だった。
具材のロゼが美しい豚ロースの低温焼豚は下味も肉質もしっかりとして美味しい。炙られた豚バラ焼豚は脂身と赤身のバランスがよく双方の旨みが出ていた。
お弟子さん達にも引き継がれている金絲メンマはやはり珍しく他の細切りメンマには出せない食感が素晴らしい。若干だけ濃いめの味付けだが本日の水っぽい麺とは最高のコンビだった。
しかし本日のMVPは金絲メンマではなく味玉だった。見た目の深緋色の美しさはエサ由来かも知れないので無しとしても浸透圧の影響を受けてない白身の柔らかさと反して浸透圧の恩恵を最大に受けた黄身の熟成具合には脱帽した。
この矛盾こそが最高のバランスなのかも。
残念ながら本日の麺のコンディションが悪かったのか私だけがそう感じたのかは推し量る余地もないが私にとっての今夜の主役は麺ではなくスープだったのは明らかだ。最終的には麺は残したがスープは飲み干すという奇妙な光景が丼の中に広がっていた。
もしかしたら本日分だけかも知れないが再挑戦するには活動エリアからは遠く再び残念な思いはしたくないのでしばらくは再訪を避けてお弟子さん達の店に期待せざるを得ないと感じた一杯でした。