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「味玉塩ラーメン ¥900」@ラーメン屋 トイ・ボックスの写真平日 薄曇り 13:05 店内満席 外待ち1名 後客4名

先程せっかく入谷までラーメンを食べるためだけに来たのだからと腹ごなしに散歩してこちらで連食する為に三ノ輪に向かった。日比谷線だと隣り駅なので近いと思ったが中々の距離で15分以上は歩いただろうか。おかげで消化が促進して胃袋にも若干の余裕が出てきた。

しかし空腹にはまだまだで三ノ輪駅前のコーヒーショップで対策を練る。前回こちらに訪問した際は醤油を選択し美味しかったのだが今回は醤油系を食べた直後という事と塩系は未食だったので塩に挑もうと決めた。それでもまだ12時過ぎで混雑は必死だろう。少し涼みながら皆さんのRDBの写真に目を通す。

季節柄か冷やし系の写真がよく出てくる。次にはやはり醤油系が多く並ぶ。こちらの店は醤油が人気なのだろう。そこを敢えて塩で挑もうとしている自分に疑念が湧く。

昼どきを迎え空いていたコーヒーショップも混んで来たので席を立ち、さらに腹ごなしの為に近所を歩いてみた。勝手な感想だが入谷駅前と三ノ輪駅前は似ていると思った。昭和通りを軸に街が形成されていてどこか人情味が溢れている。

前食後3時間の14時過ぎを目安にしていたが先ほどのスープが完飲出来なかった事が幸いして思いのほか早く空腹が訪れた。時間が早いので行列に並ぶ時間も考えて早めに向かった。

しかし店頭に待つのはお一人だけと計算が外れた。それもすぐに店内から2名が出てきて待つ事なく入店できた。券売機の前でも躊躇する事なく塩ラーメンの発券に成功。特製は重たいが味玉だけならと追加する。

L字のカウンターでは店主さんと談笑する客もいて地元に愛されている雰囲気からもこの界隈の人情味を感じる。本日はツーオペでまだまだ不慣れな助手が支持を受けながらサポートにあたる。

ワンロット3杯のオペで三人前の麺を一気に湧き上がるテボの中に投入した。すると瞬時に麺が浮き上がり対流を始める。かなりの細麺で茹で時間はデリケートそうだ。すぐにタイマーが鳴り湯切りの作業に入るが一度に三個全てのテボを持ち上げた。ひとつずつだとラグが生じるのを防ぐためだろう。この作業なら麺の茹でムラが起こらないので食べ手にとっては安心だ。

ご主人の手際の良さに見とれていると我が杯が目の前に到着した。まず見た目に驚くのは器の大きさだ。どれだけのスープが入るのだろう。スープをケチった器のように麺がスープの中で固まっているような事は無く、たっぷりのスープの中で悠々と麺が泳いでいる。ケチケチしてない所も下町人情だろう。手のかかったスープだけに原価率などと余計な心配をしてしまう。

外朱内白の反高台丼で白磁器と黄金色のスープとのコントラストの美しさはまさに芸術品。色調の濃淡を見事に表現し糸唐辛子の赤のアクセントが表情を引き締める。

大量の香味油を湛えた液面が店内の光を反射し琥珀色に輝くスープをひとくち。口に含んだ途端に香味油が口内に膜を張るが決してしつこくはなくさらりとしている。その香味油の旨みに隠れて塩ダレのコクが密かに主張してくる。塩と言うよりは白醤油か淡口醤油の醤油感が強い塩ダレだ。なので塩にはない熟成した旨みも感じる。ベースとなる鶏ガラスープは沸騰させず抽出されているので雑味のない清らかなスープ。その上に塩ダレや香味油で味を重ねてるイメージ。

茹で時間を配慮された麺は予想通り繊細で抜群の茹で加減だが箸を休めると一気に豹変しそうな麺だ。グルテンの粘りを抑えてあり、麺それぞれが付かず離れず胃袋に収まっていく。かんすいも加水も少なそうでひやむぎのような口当たりと喉ごし。

具材の特徴はなんと言っても大判の低温調理焼豚だ。部位は主流の肩ロースではなく贅沢にも豚ロースを使用。肩ロースと違いスジの部分を気にすることなく脂身と赤身を存分に楽しむ事ができる。こちらの低温焼豚は表面を炙ってあり醤油の焦がした香りを演出している。これは単体でつまみとして食べるには喜ばしいが塩ラーメンの中には入ると醤油感がただでさえ強い塩ラーメンなのに、より醤油の香りが増してくる。もう塩ラーメンを食べてる感覚ではなくなってきて残念。

次に味玉は完璧な好みのタイプで味玉界を代表する味玉だ。何と言っていいのか分からないが私にとって非の打ち所がない。柔らかいのに熟成していて塩気よりも甘味が出ている。

穂先メンマも最近では食べ慣れてきて幾分か良さも理解できるようになった。こちらのはしっとりと仕上げてあり単体でもうまいが麺と絡めても新たな表情を見せる。

薬味は本来は必要ない白髪ねぎと糸唐辛子のコンビだが醤油ラーメンと区別を付けるためには必要なのだろうと大人の理解を示した。

終盤になると懸念していた麺の変化が顕著に表れてきた。スープを吸いすぎる前に麺だけは完食しようと試みたが早食いの私でも連食での勢いは続かずスープを吸った麺は飽和状態となり箸の行く手を遮る。膨らんだ麺を何とか完食したがなみなみと注がれたスープは飲み干す事が出来なかった。

結果としては塩ラーメンを求めて来た私には今回は残念なラーメンとなった。こちらのように基本のスープが清らかな場合は醤油のキレやコクと奥行きが不可欠なのかも知れない。やはりこちらの真骨頂は醤油だと言うことを再確認した一杯でした。

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