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日曜日 晴天 14:50 店内満席 中待ち1名 後待ち6名ようやく衣替えした甲斐のある季節が訪れた休日の午後、目覚めてから昨夜の深酒を反省する。すでに時間も遅くなってしまったので日曜日の通し営業で清湯醤油系に狙いを定めて捜索するとこちらが候補に挙がった。前回の印象はさほど良くなかったが移転した事もあり、移転後約1ヶ月過ぎたのでオペレーションも落ち着いた頃かと思い訪問を決める。乗り換えなしで最寄りの西早稲田駅だが、そこから歩くと10分ほどかかる。以前の店舗の道路を挟んだ向かい側に移転したと聞いているので迷うことなく着いた。覚悟していた行列も外待ちはなく店内待ちの1名のみ。券売機でお目当てのラーメンに味玉を追加して発券し中待ち用の長椅子にて待機。店内は9割が外国人観光客で誰一人として麺を啜っている人がいない不思議な光景。なぜワインを飲むときには空気を含ませるのにスープと麺の香りを啜って楽しまないのかと諭したくなる。移転後ずいぶんときれいになった店内だが調理場にはゴミが散乱しゴミ箱から溢れて清潔感はない。これはラーメンの評価には無関係なので自分を諭して待っていると入店後約15分でカウンターに昇格。ご主人自ら調理を担う三人体制で以前より導線も確保されていて効率の良さそうな店内。ご主人の作業に見とれていると先客のラーメンを調理している最中に溢れたゴミ箱のゴミを押し込んだ手を洗いもせずに作業を進める唖然とする光景を目にしてしまった。技術以前の問題だ。その後も調理は進み、決して気分の良いものではないが出来上がったラーメンに罪は無いので気を取り直して再び待つ。着席後およそ10分で我が杯が到着した。白磁の高台にデザインが施された深型の反高台丼の中の姿は飛び散ったカエシからも伝わるようにきれいに盛り付けてはあるが職人の魂は感じない。まずは柿茶色のスープをひとくち。鷄油がダイレクトに口内に油膜を張り味覚を鈍らせる。それもそのはずで20㏄の横口レードル一杯分の鷄油を入れてあり油っぽい。その鷄油の下のスープは鷄主体の出汁が幅を利かせた鷄そばらしい風味。甘めのコクが強めのカエシの塩気を消しているので知らず識らずに濃い塩分を摂取してしまいそうだ。麺は黄色みのある中細ストレートに麺で口当たりと喉ごしの良さを引き出すために柔らかめで提供される。小麦の甘味は出ているがラーメンを食べている実感はない。外国の方には受け入れやすそうな麺だが私は歯応えのある麺が好きだ。具材は調理法の違う焼豚が二枚。部位はどちらも豚肩ロースだが脂身の多い部分と赤身の部分で切り分けて使われている。しっかりとした赤身の方は肉質を活かしたロースト式焼豚で表面は香ばしく焼かれて下味は薄いが肉の旨味が詰まっていてうまい。一方の脂身と筋の多い部分は低温調理でしっとり仕上がっているが、こちらも下味が薄く脂身に獣臭さが残っていた。追加の味玉も卓上のウンチクに〝玉子本来の味わいを活かしました〟とあるように、ほのかに昆布出汁が香る程度で味玉と言うよりは出汁玉といった感じ。不自然な赤みがかった黄身もそのままの味しかせず残念で自宅でも食べられる味玉だった。メンマも業務用の既製品みたいで特徴はないがサッパリした味付けが個性の強いスープの中では活きるのかも。具材の全てが薄味なのはスープを引き立てる為なのかと、この時に思った。薬味は彩りだけの為に添えられた四本ばかりのカイワレで、青菜を茹でる手間を惜しんだとしか思えず残念。後半になり加水率のやや高そうな麺だが溶け出したグルテンの隙間にスープが入り込んで更にふくよかに変化している。食感はないが滑りが良いので丸呑みするように胃袋に落ちていく。スープの温度が下がり始めると生臭さにも似た丸鷄特有の動物臭が顔を出してきたのでスープは全量残してレンゲを置いた。今回気になったのは以前の店舗では無化調を謳っていたが移転してからはタグに無化調の文字が見られない。前回に感じた不自然な旨味を今回も感じたが、やはり非天然由来の旨味成分が入っているのだろうか。食後の後味の悪さを残したまま席を立ったが、私が入店した時にはすでに食べ始めていた三人組の外国人観光客がまだおしゃべりしながらラーメンを食べていた。少なくとも30分以上も食べている計算になる。日本の文化であるラーメンを知る前に礼儀や作法を教えたくなる一杯でした。
ようやく衣替えした甲斐のある季節が訪れた休日の午後、目覚めてから昨夜の深酒を反省する。すでに時間も遅くなってしまったので日曜日の通し営業で清湯醤油系に狙いを定めて捜索するとこちらが候補に挙がった。前回の印象はさほど良くなかったが移転した事もあり、移転後約1ヶ月過ぎたのでオペレーションも落ち着いた頃かと思い訪問を決める。
乗り換えなしで最寄りの西早稲田駅だが、そこから歩くと10分ほどかかる。以前の店舗の道路を挟んだ向かい側に移転したと聞いているので迷うことなく着いた。
覚悟していた行列も外待ちはなく店内待ちの1名のみ。券売機でお目当てのラーメンに味玉を追加して発券し中待ち用の長椅子にて待機。
店内は9割が外国人観光客で誰一人として麺を啜っている人がいない不思議な光景。なぜワインを飲むときには空気を含ませるのにスープと麺の香りを啜って楽しまないのかと諭したくなる。
移転後ずいぶんときれいになった店内だが調理場にはゴミが散乱しゴミ箱から溢れて清潔感はない。これはラーメンの評価には無関係なので自分を諭して待っていると入店後約15分でカウンターに昇格。
ご主人自ら調理を担う三人体制で以前より導線も確保されていて効率の良さそうな店内。ご主人の作業に見とれていると先客のラーメンを調理している最中に溢れたゴミ箱のゴミを押し込んだ手を洗いもせずに作業を進める唖然とする光景を目にしてしまった。技術以前の問題だ。
その後も調理は進み、決して気分の良いものではないが出来上がったラーメンに罪は無いので気を取り直して再び待つ。
着席後およそ10分で我が杯が到着した。白磁の高台にデザインが施された深型の反高台丼の中の姿は飛び散ったカエシからも伝わるようにきれいに盛り付けてはあるが職人の魂は感じない。
まずは柿茶色のスープをひとくち。鷄油がダイレクトに口内に油膜を張り味覚を鈍らせる。それもそのはずで20㏄の横口レードル一杯分の鷄油を入れてあり油っぽい。その鷄油の下のスープは鷄主体の出汁が幅を利かせた鷄そばらしい風味。甘めのコクが強めのカエシの塩気を消しているので知らず識らずに濃い塩分を摂取してしまいそうだ。
麺は黄色みのある中細ストレートに麺で口当たりと喉ごしの良さを引き出すために柔らかめで提供される。小麦の甘味は出ているがラーメンを食べている実感はない。外国の方には受け入れやすそうな麺だが私は歯応えのある麺が好きだ。
具材は調理法の違う焼豚が二枚。部位はどちらも豚肩ロースだが脂身の多い部分と赤身の部分で切り分けて使われている。しっかりとした赤身の方は肉質を活かしたロースト式焼豚で表面は香ばしく焼かれて下味は薄いが肉の旨味が詰まっていてうまい。一方の脂身と筋の多い部分は低温調理でしっとり仕上がっているが、こちらも下味が薄く脂身に獣臭さが残っていた。
追加の味玉も卓上のウンチクに〝玉子本来の味わいを活かしました〟とあるように、ほのかに昆布出汁が香る程度で味玉と言うよりは出汁玉といった感じ。不自然な赤みがかった黄身もそのままの味しかせず残念で自宅でも食べられる味玉だった。
メンマも業務用の既製品みたいで特徴はないがサッパリした味付けが個性の強いスープの中では活きるのかも。具材の全てが薄味なのはスープを引き立てる為なのかと、この時に思った。
薬味は彩りだけの為に添えられた四本ばかりのカイワレで、青菜を茹でる手間を惜しんだとしか思えず残念。
後半になり加水率のやや高そうな麺だが溶け出したグルテンの隙間にスープが入り込んで更にふくよかに変化している。食感はないが滑りが良いので丸呑みするように胃袋に落ちていく。
スープの温度が下がり始めると生臭さにも似た丸鷄特有の動物臭が顔を出してきたのでスープは全量残してレンゲを置いた。
今回気になったのは以前の店舗では無化調を謳っていたが移転してからはタグに無化調の文字が見られない。前回に感じた不自然な旨味を今回も感じたが、やはり非天然由来の旨味成分が入っているのだろうか。
食後の後味の悪さを残したまま席を立ったが、私が入店した時にはすでに食べ始めていた三人組の外国人観光客がまだおしゃべりしながらラーメンを食べていた。少なくとも30分以上も食べている計算になる。
日本の文化であるラーメンを知る前に礼儀や作法を教えたくなる一杯でした。