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土曜日 薄曇り 14:00 先客7名 後客なし本日の三食目となるラーメンに選んだのはこちらだ。平成最後の歳末総決算として〝今年の店は今年のうちに〟と年末大掃除のCMのようなフレーズを口ずさみながら今年オープンした新店の未訪問店を年内にどれだけ廻れるかを実行している最中なのだ。そこで本日はサボっていた横浜界隈を中心に新規開拓中で百合ヶ丘駅の燻製ラーメンから平間駅のインスパ系ラーメンを経て今年9月19日オープンのこちらへと初訪問する運びとなった。前食のラーメン店からはバスで移動して武蔵小杉駅で時間を過ごした。さすがに三食目ともなると胃袋にスペースが空かず困っていたが、駅前の台湾式足ツボマッサージを受けたところ一気に消化が促され空腹が訪れた。東洋医学の驚異的な即効性に驚いたが、その時にアルコールの摂り過ぎによる肝臓の疲れを指摘されたがラーメンの食べ過ぎには触れられなかったので一安心だ。武蔵小杉駅からはこちらまで歩いて15分程度らしいので更なる腹ごなしを兼ねて歩いて向かったのだが想定外の事件が身体の一部で起きていたのだ。先ほどの足ツボマッサージで胃袋が快調になったのは副作用で足の裏が痛くて歩くだけでも必死である。昔ならなんでもなかったのに老いた肉体には抗えないものである。悲しくも牛歩のような足どりで店先に辿り着いた。行列もなく店内には空席も見えたので入店し券売機でシンプルに基本のお題のみを発券した。カウンターに座り店内を見渡すと休日なので家族連れが多く皆さん地元の方のようだ。そんなアットホームな店内をご夫妻だろうか二人体制で切り盛りする。広めの厨房のガス台にはスープ炊き用の大きな寸胴鍋が三台も据えてある。スープへの力の入れようが伝わってくる。着席して前オペが終わり私の一杯だけのロットでの調理が始まった。一対一のタイメン勝負に心が踊り、待つ事8分ほどで我が杯が到着した。胴が朱色で見立てには雷紋の昔ながらの切立丼の中の姿は古典を感じさせながらもエッジを利かせた流行りを取り入れたネオクラシカルなスタイル。ちょうど店内のBGMでは少し前のSuperflyやflumpoolが流れていて最先端ではない音楽とラーメンの姿がリンクした。まずは薄っすらと繊細な香味油が儚く光る櫨染色のスープをひとくち。魚介出汁が先行するが中でも鰹節の香味が真っ先に脳に届く。この瞬間に懐かしさが溢れ出すと言うのは味覚の記憶力とは恐ろしいものである。昔の中華そばを思わせる要因は穏やかな魚介出汁だけではなく基盤となっている鶏ガラや豚ゲンコツなどの動物系出汁と野菜の旨みが揃っているからだろう。もちろん懐かしさの中には苦手な非天然由来の旨味も携わっているのは残念だが主体のスープがしっかりしているのでバランス調整程度の添加なので許容範囲内かと。カエシは醤油のエッジを感じさせない穏やかな白醤油がベースだろうか。全体的に円やかにスープの骨格を形成しているので塩分過多ではなさそうだ。麺上げまで90秒弱の中太ちぢれ麺は黄色みを帯びた透明感のある昔ながらの中華そばを代表するような麺だ。しかし食感を良くする為に使われたかん水が小麦本来の風味を奪い、さらに不快なかん水臭を与えている。自家製麺でないので仕方ないが昔ながらを追求する為の麺選びだとしたら私には合わない麺の選択だった。すする度に独特のナトリウム臭を吸い上げるので全てが科学的なラーメンになってしまい残念で仕方なかった。具材は大ぶりな豚バラ焼豚が鎮座している。巻き型煮豚は箸では持てない程の柔らかさでとろけるような食感を表現している。豚肩ロースや豚モモなどの赤身が好きな私の嗜好とは違った。麺を食べているうちに焼豚は形を崩してスープの中に消えてしまい焼豚を食べた感覚が残っていない。そんな柔らかさも豚バラ焼豚ファンにはたまらない仕上がりなのだろう。デフォでも半個入りの味玉は具材の中で群を抜いた出来栄えで好みの仕上がり。見た目に流れ出しそうな黄身も塩分浸透で余分な水分が抜けているので形を留めて熟成している。その塩分浸透に反して白身は柔らかさを保ち硬くなっていないと言う矛盾が味玉ひとつの中で生まれている。もちろん卵本来の風味は残した旨み付けなので塩っぱさは全くなく甘味すら感じる。これは追加しないかった事を悔やむほどの味玉だった。穂先メンマはネオクラのネオを代表する起用で先出の味玉と同様に昔ながらに新風を注ぎ込んでいる。優しい食感と甘めの味付けが良いが発酵食品であるメンマらしさも残してあるので見た目は最新だが味わいは古風でもある。薬味の青ねぎは切り口には潤いがあり、切り置き時間の短さを物語る。ゆえに香りも高く食感にも鮮度の良さが表れている。海苔には品質の良さが感じられず保存状態も悪いのか磯の香りは飛んでしまっていた。終盤になっても、かん水が強い麺からはグルテンが溶け出すことはなく一定の歯応えで終わりを迎えた。昔ながらのラーメンは好きだったはずなのに自身の味覚や嗜好の変化でいつのまにか化学的な旨味や強すぎるかん水を好まなくなってしまった。こちらの店ではないが昔ながらを進化させたネオクラシカルを表現するのにレアチャーシューや半熟味玉、穂先メンマなどのビジュアル先行でアレンジするよりもベースのスープや麺に添加物を使わない逆の発想のネオクラシカルなラーメンを期待してしまう一杯でした。
本日の三食目となるラーメンに選んだのはこちらだ。平成最後の歳末総決算として
〝今年の店は今年のうちに〟
と年末大掃除のCMのようなフレーズを口ずさみながら今年オープンした新店の未訪問店を年内にどれだけ廻れるかを実行している最中なのだ。そこで本日はサボっていた横浜界隈を中心に新規開拓中で百合ヶ丘駅の燻製ラーメンから平間駅のインスパ系ラーメンを経て今年9月19日オープンのこちらへと初訪問する運びとなった。
前食のラーメン店からはバスで移動して武蔵小杉駅で時間を過ごした。さすがに三食目ともなると胃袋にスペースが空かず困っていたが、駅前の台湾式足ツボマッサージを受けたところ一気に消化が促され空腹が訪れた。東洋医学の驚異的な即効性に驚いたが、その時にアルコールの摂り過ぎによる肝臓の疲れを指摘されたがラーメンの食べ過ぎには触れられなかったので一安心だ。
武蔵小杉駅からはこちらまで歩いて15分程度らしいので更なる腹ごなしを兼ねて歩いて向かったのだが想定外の事件が身体の一部で起きていたのだ。先ほどの足ツボマッサージで胃袋が快調になったのは副作用で足の裏が痛くて歩くだけでも必死である。昔ならなんでもなかったのに老いた肉体には抗えないものである。悲しくも牛歩のような足どりで店先に辿り着いた。行列もなく店内には空席も見えたので入店し券売機でシンプルに基本のお題のみを発券した。
カウンターに座り店内を見渡すと休日なので家族連れが多く皆さん地元の方のようだ。そんなアットホームな店内をご夫妻だろうか二人体制で切り盛りする。広めの厨房のガス台にはスープ炊き用の大きな寸胴鍋が三台も据えてある。スープへの力の入れようが伝わってくる。
着席して前オペが終わり私の一杯だけのロットでの調理が始まった。一対一のタイメン勝負に心が踊り、待つ事8分ほどで我が杯が到着した。胴が朱色で見立てには雷紋の昔ながらの切立丼の中の姿は古典を感じさせながらもエッジを利かせた流行りを取り入れたネオクラシカルなスタイル。ちょうど店内のBGMでは少し前のSuperflyやflumpoolが流れていて最先端ではない音楽とラーメンの姿がリンクした。
まずは薄っすらと繊細な香味油が儚く光る櫨染色のスープをひとくち。魚介出汁が先行するが中でも鰹節の香味が真っ先に脳に届く。この瞬間に懐かしさが溢れ出すと言うのは味覚の記憶力とは恐ろしいものである。昔の中華そばを思わせる要因は穏やかな魚介出汁だけではなく基盤となっている鶏ガラや豚ゲンコツなどの動物系出汁と野菜の旨みが揃っているからだろう。もちろん懐かしさの中には苦手な非天然由来の旨味も携わっているのは残念だが主体のスープがしっかりしているのでバランス調整程度の添加なので許容範囲内かと。カエシは醤油のエッジを感じさせない穏やかな白醤油がベースだろうか。全体的に円やかにスープの骨格を形成しているので塩分過多ではなさそうだ。
麺上げまで90秒弱の中太ちぢれ麺は黄色みを帯びた透明感のある昔ながらの中華そばを代表するような麺だ。しかし食感を良くする為に使われたかん水が小麦本来の風味を奪い、さらに不快なかん水臭を与えている。自家製麺でないので仕方ないが昔ながらを追求する為の麺選びだとしたら私には合わない麺の選択だった。すする度に独特のナトリウム臭を吸い上げるので全てが科学的なラーメンになってしまい残念で仕方なかった。
具材は大ぶりな豚バラ焼豚が鎮座している。巻き型煮豚は箸では持てない程の柔らかさでとろけるような食感を表現している。豚肩ロースや豚モモなどの赤身が好きな私の嗜好とは違った。麺を食べているうちに焼豚は形を崩してスープの中に消えてしまい焼豚を食べた感覚が残っていない。そんな柔らかさも豚バラ焼豚ファンにはたまらない仕上がりなのだろう。
デフォでも半個入りの味玉は具材の中で群を抜いた出来栄えで好みの仕上がり。見た目に流れ出しそうな黄身も塩分浸透で余分な水分が抜けているので形を留めて熟成している。その塩分浸透に反して白身は柔らかさを保ち硬くなっていないと言う矛盾が味玉ひとつの中で生まれている。もちろん卵本来の風味は残した旨み付けなので塩っぱさは全くなく甘味すら感じる。これは追加しないかった事を悔やむほどの味玉だった。
穂先メンマはネオクラのネオを代表する起用で先出の味玉と同様に昔ながらに新風を注ぎ込んでいる。優しい食感と甘めの味付けが良いが発酵食品であるメンマらしさも残してあるので見た目は最新だが味わいは古風でもある。
薬味の青ねぎは切り口には潤いがあり、切り置き時間の短さを物語る。ゆえに香りも高く食感にも鮮度の良さが表れている。海苔には品質の良さが感じられず保存状態も悪いのか磯の香りは飛んでしまっていた。
終盤になっても、かん水が強い麺からはグルテンが溶け出すことはなく一定の歯応えで終わりを迎えた。昔ながらのラーメンは好きだったはずなのに自身の味覚や嗜好の変化でいつのまにか化学的な旨味や強すぎるかん水を好まなくなってしまった。
こちらの店ではないが昔ながらを進化させたネオクラシカルを表現するのにレアチャーシューや半熟味玉、穂先メンマなどのビジュアル先行でアレンジするよりもベースのスープや麺に添加物を使わない逆の発想のネオクラシカルなラーメンを期待してしまう一杯でした。