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平日 晴天 19:30 先客6名 後客4名本日は恒例になりつつある前泊の為に荻窪にホテルを予約している。それは明日予定している隣り駅にあるラーメン店を初訪問するのに、早朝の通勤ラッシュを避けるのが目的なのだ。今月だけで四度目となる荻窪での前泊なので、もはや通い慣れた道になってきた。チェックインの前に久しぶりの夜ラーを楽しもうとRDBにて検索している。すると偶然にも〝初訪問〟〝無化調〟〝清湯醤油系〟の三大ワードに当てはまる店を見つけた。今まで何度もこの方法で店探しをしてきたが、見逃していたようだ。まさかの偶然に心が弾み、お店情報で予習をしてから初訪問を決めた。荻窪駅とホテルの中間に位置する立地もありがたく、北口から青梅街道を西へと進むと徒歩5分ほどの路地に佇むこちらがあった。ぼんやりとした灯りの店先がノスタルジーな雰囲気を醸し出す。店内に入り券売機で予習しておいたお題を押そうと思ったが、ワンタンの文字が目に入った。急遽ワンタン麺にしようかとも思ったが、味玉も外しがたく悩んだところで全部入りを選択。夜ラーと言っても、まだ宵の口だと自分に言い聞かせて発券すると、一人がけのテーブル席に案内された。壁に向かった席なので店内を物色しづらいが五感を研ぎ澄ませて察してみる。奥には製麺室があり小麦袋が山積みになっている。品種は「きたはやて」を中心に打たれているようだが、あまり耳にしない銘柄である。玉ねぎの品種にもあるような名前の小麦粉だが、初めてかもしれない品種に楽しみが増えた。客席には様々なウンチクが書かれていて、思っていた昔ながらのラーメン屋とは違った雰囲気だ。そんな店内を本日は二人体制で回している。明るい接客を快く眺めていると着席して5分もせずに我が杯が到着した。屋号の入った波唐草模様の高台丼の中の姿は全部入りだけに圧巻の顔立ち。具材たちが液面を覆い隠し麺の姿など目視できない状況だ。その姿も昔ながらと最先端を併せ持つスタイルで日々の進化を物語る。まずは具材を避けるようにしてレンゲをスープに沈めてみる。すくい上げた褐色のスープからは醤油の香りが立っている。いざ口に含むと香り以上の醤油感が押し寄せる。かなりの塩分濃度に、たじろいでしまった。ベースには動物系や魚介系の出汁があるのだと思うが、感じる隙もなく強い塩気に口の中が占拠されてしまった。一旦スープから避難して麺を食べてみる。麺上げまで80秒くらいの中細ストレート麺で箸先から伝わってくるのは柔らかな印象だ。ハリやコシはなく麺肌にもグルテンが溶け出して少し粘りも見られる。そのグルテンが麺同士を癒着させるので束となって絡んでいる。その麺を啜ってみると小麦の香りが上がってくるが独特のカンスイ臭も連れてくる。啜るたびに苦手な吸気が鼻腔を襲うので啜らない食べ方を選択した。やはり食感も柔らかく懐かしさもあるが、スープとの馴染みが良すぎて麺にも塩気が強く感じられてしまう。スープ割があれば頼みたいくらいに私には塩分過多だった。夏場に大量の汗をかいた後のラーメンならば必要な塩分かもしれないが、本日の身体には残念ながら不必要だった。具材は圧倒的な存在感のチャーシューが部位も調理法も異なるものが五枚。美しいロゼ色を放つ豚肩ロースの低温調理が三枚。熱変化が起きる前に食べてみるとシットリとした歯ざわりで筋の部分も気にならない抜群の火入れ加減。きちんと下味がマリネされているので生っぽさもなく好印象。しかしスープの塩気と重なると、どうしても塩っぱく感じてしまう。別皿での提供でちょうど良いくらいかと。一方の豚バラ焼豚は煮豚型でホロホロとほぐれる食感が良い。脂身や赤身の肉質は感じられないくらいに煮込まれているので、煮汁の味が良く効いている。ご飯があったら程よいくらいの味付けに思えた。ワンタンも互いの皮が癒着して引き剥がすのに一苦労。そうしているうちに崩れてしまい肉餡はスープに沈んでしまったりと大苦戦。ようやく皮を剥がして探し出した肉餡と一緒に食べてみると、小ぶりでしっかりと練られた肉餡と薄手の皮の相性は素晴らしい。久しぶりに肉餡の大きな日式ではなく本場の中式ワンタンに出会えた。やはり字の如く雲呑は雲を呑むような食感が好みである。肉餡の香辛料も出過ぎず喉の奥へと滑り落ちていくワンタンは至福のひとときだ。追加での味玉はしっかりと黄身が熟成してゲル化していた。ネットリと舌を覆うような滑らかさは良かったが、これもまた塩っぱい。本来は黄身の甘みが引き出されているはずが、漬けダレが浸透しすぎて醤油の味に支配されてしまっいる。熟成好きとはいえ手に負えないほどの濃い味だった。メンマだけは適度な味付けで硬めの食感だが、さばけの良い歯ごたえ。麻竹の繊維は感じるが口には残らないのは、下処理の良さが出ているのだろう。薬味は白ねぎを細かく刻んだタイプが添えてあった。玉ねぎはよくあるが、白ねぎのみじん切りは珍しく思う。特に香りや食感が秀でているわけではないが、密かにスープや麺に絡んで相性の良さを見せていた。序盤以降も麺はスープを吸い続けて塩気は増すばかりで食べきる事は出来なかった。俗に言う「ご飯がすすむラーメン」だったので、白メシなしの私には辛いラーメンだった。せっかくの無化調なのに過剰塩分で麻痺した舌は無化調であるか否かも判断できなくなってしまって、私には残念な一杯でした。
本日は恒例になりつつある前泊の為に荻窪にホテルを予約している。それは明日予定している隣り駅にあるラーメン店を初訪問するのに、早朝の通勤ラッシュを避けるのが目的なのだ。今月だけで四度目となる荻窪での前泊なので、もはや通い慣れた道になってきた。チェックインの前に久しぶりの夜ラーを楽しもうとRDBにて検索している。すると偶然にも
〝初訪問〟〝無化調〟〝清湯醤油系〟
の三大ワードに当てはまる店を見つけた。今まで何度もこの方法で店探しをしてきたが、見逃していたようだ。まさかの偶然に心が弾み、お店情報で予習をしてから初訪問を決めた。
荻窪駅とホテルの中間に位置する立地もありがたく、北口から青梅街道を西へと進むと徒歩5分ほどの路地に佇むこちらがあった。ぼんやりとした灯りの店先がノスタルジーな雰囲気を醸し出す。店内に入り券売機で予習しておいたお題を押そうと思ったが、ワンタンの文字が目に入った。急遽ワンタン麺にしようかとも思ったが、味玉も外しがたく悩んだところで全部入りを選択。夜ラーと言っても、まだ宵の口だと自分に言い聞かせて発券すると、一人がけのテーブル席に案内された。
壁に向かった席なので店内を物色しづらいが五感を研ぎ澄ませて察してみる。奥には製麺室があり小麦袋が山積みになっている。品種は「きたはやて」を中心に打たれているようだが、あまり耳にしない銘柄である。玉ねぎの品種にもあるような名前の小麦粉だが、初めてかもしれない品種に楽しみが増えた。客席には様々なウンチクが書かれていて、思っていた昔ながらのラーメン屋とは違った雰囲気だ。そんな店内を本日は二人体制で回している。明るい接客を快く眺めていると着席して5分もせずに我が杯が到着した。
屋号の入った波唐草模様の高台丼の中の姿は全部入りだけに圧巻の顔立ち。具材たちが液面を覆い隠し麺の姿など目視できない状況だ。その姿も昔ながらと最先端を併せ持つスタイルで日々の進化を物語る。
まずは具材を避けるようにしてレンゲをスープに沈めてみる。すくい上げた褐色のスープからは醤油の香りが立っている。いざ口に含むと香り以上の醤油感が押し寄せる。かなりの塩分濃度に、たじろいでしまった。ベースには動物系や魚介系の出汁があるのだと思うが、感じる隙もなく強い塩気に口の中が占拠されてしまった。
一旦スープから避難して麺を食べてみる。麺上げまで80秒くらいの中細ストレート麺で箸先から伝わってくるのは柔らかな印象だ。ハリやコシはなく麺肌にもグルテンが溶け出して少し粘りも見られる。そのグルテンが麺同士を癒着させるので束となって絡んでいる。その麺を啜ってみると小麦の香りが上がってくるが独特のカンスイ臭も連れてくる。啜るたびに苦手な吸気が鼻腔を襲うので啜らない食べ方を選択した。やはり食感も柔らかく懐かしさもあるが、スープとの馴染みが良すぎて麺にも塩気が強く感じられてしまう。スープ割があれば頼みたいくらいに私には塩分過多だった。夏場に大量の汗をかいた後のラーメンならば必要な塩分かもしれないが、本日の身体には残念ながら不必要だった。
具材は圧倒的な存在感のチャーシューが部位も調理法も異なるものが五枚。美しいロゼ色を放つ豚肩ロースの低温調理が三枚。熱変化が起きる前に食べてみるとシットリとした歯ざわりで筋の部分も気にならない抜群の火入れ加減。きちんと下味がマリネされているので生っぽさもなく好印象。しかしスープの塩気と重なると、どうしても塩っぱく感じてしまう。別皿での提供でちょうど良いくらいかと。一方の豚バラ焼豚は煮豚型でホロホロとほぐれる食感が良い。脂身や赤身の肉質は感じられないくらいに煮込まれているので、煮汁の味が良く効いている。ご飯があったら程よいくらいの味付けに思えた。
ワンタンも互いの皮が癒着して引き剥がすのに一苦労。そうしているうちに崩れてしまい肉餡はスープに沈んでしまったりと大苦戦。ようやく皮を剥がして探し出した肉餡と一緒に食べてみると、小ぶりでしっかりと練られた肉餡と薄手の皮の相性は素晴らしい。久しぶりに肉餡の大きな日式ではなく本場の中式ワンタンに出会えた。やはり字の如く雲呑は雲を呑むような食感が好みである。肉餡の香辛料も出過ぎず喉の奥へと滑り落ちていくワンタンは至福のひとときだ。
追加での味玉はしっかりと黄身が熟成してゲル化していた。ネットリと舌を覆うような滑らかさは良かったが、これもまた塩っぱい。本来は黄身の甘みが引き出されているはずが、漬けダレが浸透しすぎて醤油の味に支配されてしまっいる。熟成好きとはいえ手に負えないほどの濃い味だった。
メンマだけは適度な味付けで硬めの食感だが、さばけの良い歯ごたえ。麻竹の繊維は感じるが口には残らないのは、下処理の良さが出ているのだろう。
薬味は白ねぎを細かく刻んだタイプが添えてあった。玉ねぎはよくあるが、白ねぎのみじん切りは珍しく思う。特に香りや食感が秀でているわけではないが、密かにスープや麺に絡んで相性の良さを見せていた。
序盤以降も麺はスープを吸い続けて塩気は増すばかりで食べきる事は出来なかった。俗に言う「ご飯がすすむラーメン」だったので、白メシなしの私には辛いラーメンだった。
せっかくの無化調なのに過剰塩分で麻痺した舌は無化調であるか否かも判断できなくなってしまって、私には残念な一杯でした。