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「ラーメン ¥750+味玉 ¥100」@頑者の写真平日 晴天 14:05 先待ち20名 後待ち8名

〝小江戸川越 二泊三日ラーメンめぐり〟

いよいよ川越行脚の最終日を飾るのは、やはりコチラではないだろうか。苦手ジャンルの豚骨魚介系ではあるが以前から訪問したかったのにもかかわらず、なかなか叶わずに今日まできた。しかし今回は川越に宿をとってまで来ているので行かなくては後悔が残ると思い、前食の「麺屋 彩〜iro〜」から間髪入れずに歩いて向かったきた。

それと言うのも本川越駅のバス停を利用した時に、コチラの行列のすごさを何度も目にしていたので並び時間を考えての早めの現着を目指したのだ。クレアモールの中を脇目も振らずに突き進むと15分程度で店先が見えてきた。

昼のピークは過ぎたと言っても行列が止むことはなく、並びは通りの角を越えて延びている。この並びに続いている間に胃袋の消化が進むことを期待して最後尾に続いた。平日なのに学生が多く見られると思ったら春休みシーズンの真っ只中だ。そう思えば若者の観光客も多く目にした。なかなか渋い遊び方を知っているようだ。

着実に前へと進んでいき40分並ぶと、わずか五脚の外待ち椅子に昇格。案内の前に食券を先買いするシステムなので一度入店。内装に合わせて木目のカッティングシートが貼られた券売機でセオリーを無視し、ラーメンと味玉を発券してホールスタッフに渡した。そこからは10分せずに入店の案内があった。カウンターに腰を下ろして薄暗い店内を見渡すと、高級感のある白木のカウンター上だけは明るいダウンライトが照らされている。清潔感のある厨房に二人とホール一人の三人体制で仕切っている。店内には凛とした緊張感のある空気が張りつめているが、それもまた心地よく感じる。先客陣は全員が、つけ麺を食べているのが不安になりながら待っていると着席後7分で我が杯が到着した。

その姿は白磁に鳳凰の描かれた反高台丼の中で思いのほか威圧感のない表情をしている。見るからにつけ麺人気店のラーメンのような表情ではあるが、ドロドロとした濃度のスープではなさそうだ。丁寧に整えられた盛り付けも好印象だ。

まずは煮干し由来の水泡が浮かんだ焦茶色のスープをひとくち。スープの中にレンゲは抵抗なく入っていくが、かなりの油膜が液面を覆っている事に気付いた。完全乳化したスープではなく二層になっているタイプだ。出来るだけ油膜を避けてスープを口に含むと、豚骨などの動物系と鰹節や煮干しの魚介系のバランスがよくスープの粘度も少ない。力強さはあるが重たさの少ないスープだったのは予想外だが私にはありがたい。少し時間が経っただけでスープの茶色の色調が薄らいでいくのが分かったので、つぶされて粉砕された魚介の粉がスープの底に沈んでいるのが予想できた。心配していた塩分の高さも私の中の限界値ギリギリではあったが、飲み干さなければ問題はなさそうだ。それよりも非天然由来の旨味成分の量の方が気になった。

オリジナル麺箱に積み上げられた自家製麺は麺上げまで240秒の少しだけ波打った太麺だ。色白の麺肌はぽっちゃりと膨らんでいて加水率は高そうに見える。そんな麺をひと啜りすると麺の美味さがダイレクトに伝わってきた。加水率の高さからスープを全く寄せ付けない麺のハリが、幸いにも強気なスープと絡まずに口の中へと入ってきてくれた。これをスープと麺の相性が悪いと言って良いのか分からないが、私にとっては返ってその方が助かった。これにはスープの粘度の低さも関係していると思うが私には嬉しい組み合わせだった。それなので麺のハリやコシのある弾力を口の中全体で楽しんでから胃袋に落とし込む。中盤になってもスープとの絡みは変わらずに麺の旨みを楽しめた。周囲のつけ麺の麺とは形状も違っているが、ここの麺ならばつけ麺も美味いはずだと思えた。

具材のチャーシューは豚バラの巻き式煮豚型で脂身の白さが印象に残る。箸でつかむとホロっと崩れるような柔らかさも特徴的。それに負けず味付けもオリジナリティに溢れていて、他所では食べた事のない風味が脂身にしっかりと移っている。燻製のように派手ではないが、何とも言えない食欲をそそる香りが素晴らしい。周囲のつけ麺を食べている客人たちのほとんどがチャーシューを追加しているのも納得のいくクオリティだ。

追加した味玉は絶品のチャーシューにも引けを取らない仕上がりを見せる。優しいながらも黄身までしっかりと熟成されたネットリ感が舌にまとわりついて堪らなく美味い。これまた独特の風味が浸み込んでいるのが個性的な味玉だった。しかし表面は温め直してはあるのだが芯温が冷たかったのが残念ではある。

細板メンマには強めの醤油の色素を感じるが、噛みしめても強い味は浮かんでこない。コリコリとしたリズミカルな歯応えで麺の食感をサポートしてくれた。目立たないが名脇役のメンマだった。

薬味の白ネギはスープに浮かんでいる時には荒々しい食感と辛味を打ち出していたが、熱々のスープに浸すことで加熱された白ネギの甘みに変化する。また粗く感じた食感も幾分か穏やかになるとザクッとした感じから、シャキッとした食感に変わり麺やチャーシューに甘みとアクセントを加えていた。

十字15切の海苔も香りは立ってこないが、しっかりとした厚手の歯ざわりを楽しむタイプの海苔だった。ナルトも今回は出生地不明によりパスした。

謎の強い旨味を感じてきたのでスープには手をつけられなかったが麺の美味さに引っ張られ、本日の三食目ではあったが完食して席を立った。

よくよく考えてみると、今回の川越行脚では同グループの系列店には三店舗もお世話になった。スープの仕様や麺の太さや形状は違っても、いずれの麺も力強く個性的であった。これから本日は久しぶりに都内に戻ることになるが、その前に無事に今回の川越巡業を終えられた事を感謝したい。それを記念して独り打ち上げでもしようかなと、平日の夕方前から呑める居酒屋探しに奔走する事になった一杯でした。

投稿 | コメント (3) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

レビューの内容に比べて評価点はイマイチですね。
やはり謎の強い旨味成分がその原因なのでしょうか。

不死身のてっちん♂ | 2019年4月2日 13:37

最後の一杯はこちらでしたか!
頑者はやはりつけ麺を食べてほしかったです。
系列店のチャーシューはみなこの巻の三枚肉なのです。箸でもつとポロッと崩れる。
熱々のスープにつけると食べ終わり頃はみな形も留めないチャーなのですが、
加工の途中で電気処理されてるのかどうか、旨いのか疑問があります。

昭和のBecky! | 2019年4月2日 14:12

やはり、つけ麺が必食でしたね。こちらの系列店の麺には独特の風味があるので、つけ麺で醍醐味を味わうべきでしたと猛省してます。

のらのら | 2019年4月2日 15:49