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平日 晴天 10:55 待ちなし 後客2名〝花のお江戸で錦を飾ろうツアー vol.2〟先週は地方の人気店の東京初出店を巡るツアーを開催していたのだが、一週間もしないうちにネタが尽きてしまった。未訪問店限定とハードルを上げてしまったのが継続できなかった最大の理由なのだが、諦めた途端に地方の雄の東京進出の知らせが続けて飛び込んできた。そこで本日は東京初出店を果たした最新の情報を頼りに連食計画を早朝から練った。そんな連食計画の一軒目に選んだのが、香川県丸亀市に本店を構えるコチラだ。RDBのお店情報によると先月にオープンしたばかりのようでレヴュー数も少なく情報が乏しい中、初訪問を決めた。ご当地ラーメンの中身だが、大阪にルーツを持つ屋台やバスの移動販売で香川県内で人気になったようだ。所在地は淡路町交差点近くなのだが、自宅からでは直通ルートがないので手前の神保町駅から歩いて向かう事にした。11時開店ちょうどの現着を目指して10時半前に家を出た。半蔵門線に15分ほど揺られと神保町駅に着いた。そこからは「春の古本まつり」で賑わう靖国通りを秋葉原方面へ15分歩くと淡路町交差点が見えてきた。お店は裏通りにあるのを想像していたが交差点そばの目立つ場所にあったので難なく見つけられた。定刻5分前だったので店先の外待ち椅子には誰もおらず、先頭にて待機する。店頭に貼られたウンチクに目を通しながら待っていると、定刻通りに色鮮やかなオレンジ色の暖簾が掛かりオープンとなった。入店すると最新式タッチパネル券売機が東京進出の気合の高さをアピールしている。屋号を掲げたイチオシらしいラーメンにはキムチが入るというのだが、今回は避けて「丸亀拉麺」とあるボタンを押した。タッチパネルに緊張してしまったのか大好物の味玉を追加するのを忘れてしまう大失態を犯した。カウンターに座り店内を物色すると入口からはカウンターが並び、奥には壁沿いにコの字のカウンターも併設されて客席数はかなり多めだ。内装も飾らない田舎っぽさがあり調理場からは讃岐弁が聞こえてくるので、当主自らの東京入りなのだろうか。そんな店内を本日は五人体制で回している。満席ともなると必要な人手なのだろうが、現時点では手持ち無沙汰なスタッフも見られる。カウンターに着席して5分で我が杯が第1ロットにて到着した。その姿は白磁に紺の唐草模様の切立丼の中でウンチク通りの表情を見せる。壁に貼られたウンチクには〝あっさり〟でも〝こってり〟でもない〝こっさり〟との表現がしてある。たしかに見た目の色調はあっさりに見えるが、表層の油膜がこってりにも見受けられるので〝こっさり〟の表現がしっくりくる。まずは白茶色のスープをひとくち。湯気の中に感じる香りは動物系の中でも特に豚由来の香りだ。液面を覆う豚背脂からの香りだろうか。しかしよくある背脂チャッチャ系のような脂片は浮かんでおらず、スープを炊いて冷ました時の上澄み油脂を香味油にしているようだ。その厚めの油膜を破ってスープをレンゲですくうと、豚主体だが鶏ガラなども含まれた動物系スープがベースとなっている。そのベース自体はかなりサッパリしているが、その上に背脂でコクを加えている。穏やかそうに見えたスープだったが、カエシの利かせ方が強すぎて塩っぱさが勝ってしまっている。地元丸亀の丸尾醤油を使用しているようだが、都内の讃岐うどん店でも当たり前に目にするようになった醤油だ。ちなみに親戚関係はないようだが、近所にある同じ名前の丸尾酒造の日本酒 悦凱陣の大ファンなので丸亀を訪れた事がある。その際に醤油もお土産で買って帰ったほど地元ではメジャーな醤油なのだ。その醤油の特徴を出してはいるが、随分と醤油感の強いスープになっている。背脂のコクや甘みに隠れているが不自然な旨味成分もかなり使用されているので、スープを飲むことはやめて麺に移行した。麺上げまで70秒の中細ストレート麺を合わせてある。柔らかめに茹で上げられた麺質は特徴的な要素はないが素朴さは感じられる。屋台発祥と聞いているからだろうが、麺をすすると金比羅の長閑な景色が浮かんでくる。讃岐うどんといえばアッサリいりこ出汁に歯応えの強い麺を思い出すが、香川県の人もラーメンには濃い味の柔らか麺を求めたのだろうと思えるほどに予想外の組み合わせだった。具材は豚バラの煮豚で、片面をバーナーで直前に炙っていた。しかし一度に大量の焼豚を炙っていたので、炙り立てで提供された私と後半では香ばしさにかなりの差が出てしまいそうだ。今回はファーストゲストだったので幸運にも正真正銘の炙り立てを楽しめた。カリッとした表面の香ばしさもさる事ながら、穏やかな味付けも申し不満ない。強気なスープの中で優しい存在がありがたい。赤身と脂身のバランスも良い部位だったのも好印象を残した。板メンマは手作り感がないので業務用既製品だろうか。適度な味付けと食感が程よいアクセントとなってくれた。薬味の青ネギの小口切りは鮮度の良さが切り口からも分かる。青ネギの野性味が高いので強い風味を与えているが、背脂のコクとの相性はとても良く感じた。しかし茹でモヤシのアンモニア臭はいただけなかった。もしかしたら昨日の茹で置きではと思ってしまうほどに冷蔵庫の冷たさが残っていたのが残念。最終的にはスープは飲まずにレンゲを置いた。今回はメニューチョイスが失敗だったようで、あっさりタイプのラーメンにすれば良かったと思ってしまった。もしかしたら夏場に汗をかいて塩分を欲した時ならば適度な塩気なのかもしれないが、まだ肌寒さの残る初春の身体には刺激的すぎた一杯でした。
〝花のお江戸で錦を飾ろうツアー vol.2〟
先週は地方の人気店の東京初出店を巡るツアーを開催していたのだが、一週間もしないうちにネタが尽きてしまった。未訪問店限定とハードルを上げてしまったのが継続できなかった最大の理由なのだが、諦めた途端に地方の雄の東京進出の知らせが続けて飛び込んできた。
そこで本日は東京初出店を果たした最新の情報を頼りに連食計画を早朝から練った。そんな連食計画の一軒目に選んだのが、香川県丸亀市に本店を構えるコチラだ。RDBのお店情報によると先月にオープンしたばかりのようでレヴュー数も少なく情報が乏しい中、初訪問を決めた。
ご当地ラーメンの中身だが、大阪にルーツを持つ屋台やバスの移動販売で香川県内で人気になったようだ。所在地は淡路町交差点近くなのだが、自宅からでは直通ルートがないので手前の神保町駅から歩いて向かう事にした。11時開店ちょうどの現着を目指して10時半前に家を出た。
半蔵門線に15分ほど揺られと神保町駅に着いた。そこからは「春の古本まつり」で賑わう靖国通りを秋葉原方面へ15分歩くと淡路町交差点が見えてきた。お店は裏通りにあるのを想像していたが交差点そばの目立つ場所にあったので難なく見つけられた。
定刻5分前だったので店先の外待ち椅子には誰もおらず、先頭にて待機する。店頭に貼られたウンチクに目を通しながら待っていると、定刻通りに色鮮やかなオレンジ色の暖簾が掛かりオープンとなった。
入店すると最新式タッチパネル券売機が東京進出の気合の高さをアピールしている。屋号を掲げたイチオシらしいラーメンにはキムチが入るというのだが、今回は避けて「丸亀拉麺」とあるボタンを押した。タッチパネルに緊張してしまったのか大好物の味玉を追加するのを忘れてしまう大失態を犯した。
カウンターに座り店内を物色すると入口からはカウンターが並び、奥には壁沿いにコの字のカウンターも併設されて客席数はかなり多めだ。内装も飾らない田舎っぽさがあり調理場からは讃岐弁が聞こえてくるので、当主自らの東京入りなのだろうか。そんな店内を本日は五人体制で回している。満席ともなると必要な人手なのだろうが、現時点では手持ち無沙汰なスタッフも見られる。
カウンターに着席して5分で我が杯が第1ロットにて到着した。その姿は白磁に紺の唐草模様の切立丼の中でウンチク通りの表情を見せる。壁に貼られたウンチクには〝あっさり〟でも〝こってり〟でもない〝こっさり〟との表現がしてある。たしかに見た目の色調はあっさりに見えるが、表層の油膜がこってりにも見受けられるので〝こっさり〟の表現がしっくりくる。
まずは白茶色のスープをひとくち。湯気の中に感じる香りは動物系の中でも特に豚由来の香りだ。液面を覆う豚背脂からの香りだろうか。しかしよくある背脂チャッチャ系のような脂片は浮かんでおらず、スープを炊いて冷ました時の上澄み油脂を香味油にしているようだ。その厚めの油膜を破ってスープをレンゲですくうと、豚主体だが鶏ガラなども含まれた動物系スープがベースとなっている。そのベース自体はかなりサッパリしているが、その上に背脂でコクを加えている。穏やかそうに見えたスープだったが、カエシの利かせ方が強すぎて塩っぱさが勝ってしまっている。地元丸亀の丸尾醤油を使用しているようだが、都内の讃岐うどん店でも当たり前に目にするようになった醤油だ。ちなみに親戚関係はないようだが、近所にある同じ名前の丸尾酒造の日本酒 悦凱陣の大ファンなので丸亀を訪れた事がある。その際に醤油もお土産で買って帰ったほど地元ではメジャーな醤油なのだ。その醤油の特徴を出してはいるが、随分と醤油感の強いスープになっている。背脂のコクや甘みに隠れているが不自然な旨味成分もかなり使用されているので、スープを飲むことはやめて麺に移行した。
麺上げまで70秒の中細ストレート麺を合わせてある。柔らかめに茹で上げられた麺質は特徴的な要素はないが素朴さは感じられる。屋台発祥と聞いているからだろうが、麺をすすると金比羅の長閑な景色が浮かんでくる。讃岐うどんといえばアッサリいりこ出汁に歯応えの強い麺を思い出すが、香川県の人もラーメンには濃い味の柔らか麺を求めたのだろうと思えるほどに予想外の組み合わせだった。
具材は豚バラの煮豚で、片面をバーナーで直前に炙っていた。しかし一度に大量の焼豚を炙っていたので、炙り立てで提供された私と後半では香ばしさにかなりの差が出てしまいそうだ。今回はファーストゲストだったので幸運にも正真正銘の炙り立てを楽しめた。カリッとした表面の香ばしさもさる事ながら、穏やかな味付けも申し不満ない。強気なスープの中で優しい存在がありがたい。赤身と脂身のバランスも良い部位だったのも好印象を残した。
板メンマは手作り感がないので業務用既製品だろうか。適度な味付けと食感が程よいアクセントとなってくれた。
薬味の青ネギの小口切りは鮮度の良さが切り口からも分かる。青ネギの野性味が高いので強い風味を与えているが、背脂のコクとの相性はとても良く感じた。しかし茹でモヤシのアンモニア臭はいただけなかった。もしかしたら昨日の茹で置きではと思ってしまうほどに冷蔵庫の冷たさが残っていたのが残念。
最終的にはスープは飲まずにレンゲを置いた。今回はメニューチョイスが失敗だったようで、あっさりタイプのラーメンにすれば良かったと思ってしまった。もしかしたら夏場に汗をかいて塩分を欲した時ならば適度な塩気なのかもしれないが、まだ肌寒さの残る初春の身体には刺激的すぎた一杯でした。