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「あっさり(中) ¥550+完熟煮玉子 ¥100」@中華そば ひらこ屋の写真土曜日 晴天 14:00 先客13名 後客8名

〝諸国麺遊記 東北編〟

先ほどの岩手県 総合ランキング第1位の盛岡市の「らぁめん サンド」を後にして岩手県北バスにて盛岡駅まで戻ってきた。

次なるターゲットはRDB総合ランキング青森県第1位に君臨するコチラに昨晩から決めておいた。お店情報で定休日や営業時間をくまなくチェックして乗換ナビにて移動ルートも確認しておいたので、万全を期して盛岡駅に立っているはずだった。しかし先ほどのバスが10分遅れて着いたせいで予定しておいた新幹線には間に合わなかった。しぶしぶ次発までホームの待合室で待とうと思ったら、発車したはずの新幹線も強風の影響で遅延しており、計画通りの東北 北海道新幹線 12:37発 はやぶさ15号 新函館北斗行きに無事に乗ることが出来た。

東海道新幹線の車窓とは違った雄大な景色の中を50分ほど走ると、新青森駅に予定より10分近く遅れて着いた。予定では少ない乗換時間で奥羽本線に乗り継ぐはずだったが、それは困難と思われたが車内アナウンスで奥羽本線が乗換の待ち合わせをしてくれているとの知らせがあった。なんと優しい路線なのだろう。もしその電車を逃したら駅で一時間待ちしなければならなかったのでうれしい知らせだ。無事にたった一駅だが優しい奥羽本線に揺られて最寄り駅の津軽新城に着いた。

小さな青い駅舎を出ると青森県第1位がこんなところにあるのかと疑ってしまうような狭い急坂を息を切らして上がっていく。都内では桜が散ったというのに津軽では住宅の日陰にまだ根雪が残っている。そんな寒さを予想してダウンジャケットを着てきたが、登り坂のせいで汗だくになるほどだった。そんな坂道を10分ほど歩くと突然に大通り沿いにあるコチラの看板が目に入った。

多くの駐車場を完備した立派な佇まいが出迎えてくれた。外待ちも中待ちもないが店内は満席のようでレジ横の中待ち椅子にて待機する。券売機はないので店内の至る所に書かれたメニューから本日のお題を決める。屋号に〝平子〟と掲げているので、もちろん煮干し専門店のようだ。メニューも分かりやすく「あっさり」や「こいくち」「せあぶら」と表記されている。まだまだニボ耐性の弱い私は「あっさり」にして麺量は並みであろう中盛りで味玉だけは追加した。

待つこと5分もせずにカウンターが空いて案内される。やはりコチラも岩手県第1位の先ほどの店と同じくSARAHの数々の受賞歴を誇る盾が飾られてある。残念ながら受賞対象は「あっさり」ではなく「こいくち」だった。目の前には商品化されたカップ麺も置かれているので全国的な有名店なのだろう。本日の客層は小上がり席には家族連れやカップルと老若男女に人気のようだ。そんな店内を四人体制で回している。皆さんの食べてるラーメンの器も様々なので、色んな種類のラーメンが求められているのだろう。

着席して10分ほどかかったが、待ちに待った岩手 No.1の我が杯が到着した。その姿はステンレス製の受け皿の上に屋号の入った小さい切立丼の中で溢れんばかりの盛り付けで迫ってくる。お相撲さんがチビTを着たらこんな感じではなかろうか。圧倒的な雰囲気ではあるが、繊細な盛り付けも感じる不思議な姿に惹きつけられた。

期待値が上がったところで、まずは赤朽葉色のスープをひとくち。見た目の透明感からも穏やかな印象を受ける。津軽海峡の荒波よりも瀬戸内海のさざ波の方が似合いそうな液面にレンゲを沈めると、サラリとしたニボ清湯スープだ。口に含むと苦みやエグ味を極限に削ぎ落とした文化部系の煮干し香が口の中に広がる。ほんの少しの香ばしさを感じるのは、焼き干しを使っているからだろうか。その香味がある事で単調なスープにならないように仕掛けてある。またカエシの醤油ダレも抑えてあり、雪国特有の塩気の強さがない事に驚いてしまった。私には程よい塩梅だったが、周囲の方は卓上の醤油ダレで好みの塩分に調整している姿をよく目にした。

麺は自家製らしく他では見かけないタイプの中太麺。丸々と肥えた麺肌からも、柔らかそうな茹で上がりが伝わってくる。箸で持ち上げると少しだけ縮れた麺質と色白美肌が現れた。一本あたりの重量はかなり重たく加水率の高さを想像する。口に運ぶと想像通りの柔らかさと、しっかりと重量感が印象的だ。歯応えや歯切れが少ないのはカンスイが少ないからなのだろうか、ひやむぎに似た食感が珍しい。麺の太さは好みなのだが、噛みごたえの寂しさが私には合わなかった。自家製麺なので当日のコンディションや茹で加減もあるとは思うが少し残念な麺だった。

具材は豚ロースの低温調理と豚ウデ肉の煮豚型が一枚ずつ。豚ロースは薄切りだが肉々しさは感じられたが、旨みは感じられなかった。一方の豚ウデ肉のチャーシューは豚肩ロースに近い部位なのか、赤身の繊維を残しながらも柔らかく仕上げてあった。赤身の旨みも残っていて、チャーシューの軍配は後者に上がった。

追加の味玉は「完熟煮玉子」を名乗ることだけあって、過去で一番の熟成具合を見せる。いびつな形に潰れているが、完熟に偽りなしで黄身は完全にゲル化していた。黄身本来の色素は漬けダレに侵されてキャラメリゼされたように褐色になっている。しかし塩分は強すぎないのが不思議である。たしかにこのラーメンの中では一番塩気が強いかもしれないが、全体に穏やかなので目立っているだけにも思える。提供温度の冷たさだけが気になったが、追加して良かったと思える味玉だった。

写真からも分かるように丁寧に帯状に束ねられた板メンマも、見た目の色調からは想像できないような優しい味付けだ。醤油色はしているが、味は煮干し出汁で炊かれたような魚介の旨みが噛むたびにほとばしる。ぬめりのある独特の食感も相まって素晴らしいアクセントになっている。

薬味はシンプルに白ネギの小口切りのみ。やや粗々しい切り口からは野性味のあるネギの香りが穏やかなスープに刺激を加える。そんな辛味もスープの熱変化によって終盤には甘みに変わり、最後の一滴までスープをサポートしてくれた。

中盛りだったが、一本あたりの麺がボリュームがあるので食べ終えた時には満腹を超えていた。麺が好みと違っただけで最後まで美味しく食べ終えることが出来た。ここのスープの塩分量ならば「こいくち」でも食べられそうな気がしながら席を立った。

ここまでは昨晩から計画を立てていたが、これから先は何も決めていない。ひとまずは先ほどの最寄り駅の津軽新城に歩いて戻り、新たな作戦を立てなければと思った一杯でした。

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