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「みそら〜めん(小) ¥750」@麺小屋 てちの写真平日 晴天 13:30 外待ち1名 後待ち6名

〝第26回 RDBの超高性能スーパーコンピューターが算出したオススメ店は本当に私に合うのか!〟

新店めぐりを優先していた為に久しぶりの開催となるこのイベントは、RDB PC版のオススメに挙がる六店舗から、その店のイチオシでは無く自分の好きそうなメニューを食べて採点し超高性能スパコンとの勝敗を決めるものである。決してお店との勝負ではないのは理解していただきたい。

採点基準は90点以上付いたなら私のKO負け、80点以上ならば判定負け、70点台なら引き分けとし60点台なら判定勝ち、59点以下の点数ならば私のKO勝ちとする。

過去24戦の対戦相手は「風雲児 」「麵屋一燈 」「煮干しつけ麺宮元 」「竹末東京プレミアム 」「さんじ 」「麺処 晴」「燦燦斗」「神田 勝本」「中華そば屋 伊藤」「麺処 ほん田」「煮干中華ソバ イチカワ」「麺屋 和利道 warito」「らーめん 芝浜」「らーめん かねかつ」「狼煙〜NOROSHI〜」「ラーメン大至」「中華ソバ 伊吹」「麺処 朧月」「Bonito Noodle RAIK」「中華蕎麦 とみ田」「陽はまたのぼる」「神田とりそば なな蓮」「ソバダイニング クアトロ」「旬麺しろ八」「MENSHO」と名だたる有名店や人気店が並ぶが、対戦成績は25戦12勝6敗6分7KO 1没収試合と現在は私の勝ちが大きくリードしている。

現時点で私へのオススメ店に挙がっているのは春先に開催した〝ラーメン奇行〟での東海遠征などが影響してか、愛知県や三重県の人気店が登場してきた。残る4店舗のうち2つは趣向に外れたつけ麺専門店が並び、あとは最大の強敵であろう湯河原の超人気店とコチラなのだ。そこで本日は一番身近なコチラへ初挑戦を挑もうと決めた。

あくまでも店との対決ではなく超高性能スパコンとの戦いなので、体調も万全の日を選び店へと向かった。人生初の武蔵新城駅に降り立つと南口を出てまっすぐに進むとNYのセントラルパークを思わせる街のシンボル的な新庄公園を通り抜けたパークサイドに佇むコチラを見つけた。昼ピークを外して来たつもりが外待ち椅子には並びがあり、そちらに続いて外待ちとなった。

店頭にはメニューが貼り出されてあるので、待ち時間を利用して本日の品定めをしておく。と言っても、みそらーめんとまぜそばに特化した店のようで悩む事なくみそらーめんに決めた。10分程すると先客が退店すると、後片づけを待ってから入店する。

店内にはマミヤ- OP製タッチパネル式の最新式券売機が設置されている。このタイプの券売機ではメニューボタンを押すと安心してしまい、発券ボタンを押し忘れてしまい後列の客人に冷ややかな目で見られる事が多々ある。時代に取り残されないように発券ボタンまでしっかりと押して食券を手に入れた。

無事に食券をカウンター上の台に置いて緊張もほぐれと思ったが、寡黙に作業するご主人の実直な仕事ぶりに再び緊張感に襲われた。恐る恐るカウンターに座り店内を見渡す。丁寧な仕事ぶりのご主人お一人のワンオペなので回転の悪さは致し方なく思える。私にはこの後の予定もないので、じっくりとこの緊張感を味わう事にした。

店内は白壁と淡い木目調で囲まれた女性店主さんが営まれていても不思議ではない程に小綺麗な雰囲気だ。卓上調味料の置き方や窓に飾られたフリルの付いたカフェカーテンの装いも女性的に映った。そんなメルヘンチックな店内だが本日の客層は後待ちを含めて全員が男性陣だ。しかも健康診断ではコレステロール値から目を背けたくなる経験がありはずの我々中年層が占拠している。

我が身を戒めるように待っていると、着席して12分のロングスパンで我が杯が到着した。その姿は、白粉引の鳴門丼の中で今まで見たことのない表情を浮かべていた。なによりもカラフルでポップな景色が初対面でも印象を焼き付ける。

まずは多くの具材に隠れて、赤みを帯びた香味油に覆われている黄唐茶色のスープをひとくち。レンゲをスープに押し込む力が必要とされるのは濃厚の証しだろう。すくい上げたレンゲからは初対面ながらも知っているような香りが立ち昇っている。不思議に思いながら口に含んだ瞬間に記憶が蘇った。それは味噌の風味が呼び起こしてくれた思い出で、四国の大洲市にある「たつみみそ」の香りと同じだったのだ。

今では自宅で料理する事もなくなったが、以前は日本各地から食材や調味料を取り寄せては友人たちに振る舞っていた事もあるのだ。そんな 4,5年前に取り寄せて以来ハマってしまった麦味噌が「たつみみそ」なのだ。製造元では醤油も醸造しており、少し甘めの味わいが特徴で自宅には欠かしたことのない調味料だった。この麦味噌もやはり甘めの強い天然味噌で、我が家では味噌汁よりも料理の味付けに重宝する麦味噌だったのだ。レンゲのスープの香りで一瞬で当時に引き戻された。香りの記憶とは恐ろしいものである。

そんな想いを懐かしみながらスープを口に含むと「たつみみそ」への確信に変わった。(違っていたらごめんなさい)

やはり旨みの主導権は麦味噌の甘みが握っている。そこに辛味油の刺激が重なり甘辛スープへと変化する。その背後には動物系白湯スープがベースとなってしっかりと屋台骨を築いている。レンゲでスープを飲んではみたが、どうやらスープというよりは麺を絡めるタレの要素が大きいように感じた。

続いて麺を楽しもうと奥底に眠る中太麺を箸で引きずり出してみる。スープの粘度や具材に邪魔されて全貌が見えてこない。ここでJ系未食の私が人生初となる〝天地返し〟をやってみた。大量の麺で具材たちにフタをするように被せる作業が豪快ながらも爽快で、楽しくて仕方なかった。J系好きの方は毎回こんな楽しい作業をしているのかと思うと、少しうらやましく思えた。そんな天地返しで現れた中太麺は、丸みはあるが角もかすかに見られるぽっちゃりタイプだ。箸先からも重みが分かる程の加水率の高さで、口に運ぶと小麦の香りや甘みというよりはモッチリとした歯ざわりの方が印象に残る。もしかしたら麦味噌の甘みの陰に隠れてしまっていたのかも。麺だけを味わった後は周囲のベテラン方の真似をして全てを混ぜて味わう事にした。その一体となった食感は、味こそ違えど〝長崎ちゃんぽん〟のようなテクスチャーを生んでいた。

具材と言うべきか薬味と言うべきか判断が難しいが、色とりどりの具材たちを紹介したい。

小さめにカットされて余分な脂分を湯通しで落とされた豚バラスライスは、甘めの麦味噌スープとの相性は抜群だった。豚肉の味噌炒めを思うとビールが欲しくなった。

野菜陣の茹でモヤシとニンジンは切り方ゆえに麺との絡みも良く、ちゃんぽん麺を彷彿とさせる中太麺とモヤシの歯応えが長崎ちゃんぽんを思わせたのだろう。モッチリとシャキシャキの共演に夢中で食べ進めてしまった。

麺量を小にしたのでメニューの説明どおりに腹八分目で完食となった。丼底には大量のスープが残っているが、単体で飲むには私には濃すぎたのでレンゲを置いた。やはり周囲のベテラン方は、思い思いの追加ごはんを投入してスープを最後まで楽しんでいた。

独自の見解でラーメン一杯だけの評価としているので残念ながらスープを全量残した結果の採点としたが、ごはんを含めて総合的に考えるとより高得点だったのは間違いない。もし、ごはんを追加投入していればスープの濃さも和らいで、赤玉ねぎや青ネギの薬味の持ち味も感じられただろうと思った。やはり最期の〆ごはんで完結するタイプのラーメンだったという事を改めて知った。

今回のスパコンとの対決は引き分けとなり、通算対戦成績は26戦12勝6敗7分7KO 1没収試合となった。この対戦を機に次に挙がってくる挑戦者が楽しみだが、出来れば関東近郊の店にしてくれれば移動費が安くて良いのになと思ってしまう一杯でした。

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