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「味玉醤油ラーメン ¥900」@麺処 青野の写真土曜日 曇天 11:10 先待ち4名 後待ち20名以上

〝ニューオープン狙いうち〟

この二週間ほどは都内を中心に新店参りをしてきたが、なかなか好みのラーメンに出会えずにいる。そこで本日は少し離れた場所での捜索を開始する。

まずは神奈川県にて検索してみたが、家系やJ系が多く好みとちがうので断念する。そこで埼玉県で検索してみると何店舗か気になる店が挙がってきた。そのうちの一つのコチラのお店情報を見てみると、四月にオープンしたばかりの新店のようで見慣れないはずである。しかし所在地が埼玉県でもかなり遠い場所にあり悩んでしまったが、本日は土曜日という事で通勤ラッシュもないと読んで初訪問を決断した。

11時半開店前の現着を狙って午前9時前に自宅を出た。副都心線と東武東上線を乗り継ぎながら、2時間近くもかけて最寄りの鉢形駅に着いた。途中の小川町で乗り換えてからの車窓の風景の変わりっぷりには驚きながら人生初の駅に降り立った。建て替えられたであろう可愛い駅舎から、少し離れた踏切を渡って国道254号を10分ほど進むとコンビニの先に黒い大きな看板が見えてきた。開店の20分前の現着で既に並びがあったが五番手をキープできた。この界隈での注目度の高さを物語るように少しずつ後列が増えはじめ、定刻には20名を超える並びとなっていた。

並んでる最中に店頭のメニュー写真から品定めをするが、トップを味噌ラーメンが飾っているので味噌推しなのだろうか。しかしながらマイスタンダードの醤油に決めて開店準備を待つ。定刻になると暖簾が掛けられてオープンの合図。店内に入ると券売機で醤油系を見つけたが〝特製〟らしきボタンはない。チャーシューが入ったメニューと味玉が入ったメニューの二択で迷ったが、味玉の方を選んで発券した。

カウンターに腰を下ろし店内観察を始める。先ほどの行列に並んでいる際に前列の地元らしき方たちの会話を聞いていると、この場所は飲食店が長続きしないらしい。しかし今回は地元の方が行列を成すほどの話題店となっているのは明らかだ。客層を見ても、かなり高齢のご老人たちも多くいたりと老若男女問わずに愛されているように見える。店内もフルモデルチェンジしたであろうピカピカの厨房と、シックな内装の客席には清潔感があふれている。カウンターの他に多くのテーブル席も設けてあるので、様々な客層を取り込めそうだ。そんな店内を本日は盤石の五人体制で回してる。続々と客が押し寄せると広い店内だが、すぐに満席となり中待ちどころか外待ちも発生していた。

実際に人気の高さを目の当たりにして期待が高まったところに着席して20分後の第3ロットにて我が杯が到着した。その姿は口縁の広い反高台丼の中で、電車で2時間近くも揺られて来た事が嘘のような洗練された容姿に驚かされた。流行りと言えばそうではあるが、今風なビジュアルながらも丁寧な盛り付けには好感度が上がる。周囲のおばあちゃん達の目には、どう映るのか尋ねてみたいと思いながらレンゲを手に取った。

まずは醤油色素の強い檜皮色のスープをひとくち。たっぷりの鶏油が張りつめた液面にレンゲを沈めると、見た目とリンクする醤油香がフワッと鼻先をくすぐった。よくある鶏清湯を想像しながらスープを口に含んでみると、不意をつくように魚介系の香りが広がった。中でも鰹節の香味がリードしているのには意表を突かれた。この香りがスッと消えると舌の上には鶏主体の旨みがしっかりと残っている。魚介系と動物系がそれぞれの役割を果たしているバランスの良いWスープに仕上がっている。また出汁の香りと旨みの邪魔をしないようにスープに輪郭を付けているカエシも強すぎず、ボヤけないようにバランスを保っている。

麺上げまで実質85秒くらいの中細ストレート麺は、見た目のシャープな印象が特徴的だ。持ち上げた箸先からは切刃のエッジを鋭く見せている。その上にハリやコシを残した茹で加減も感じるので、中細麺ながら力強さが伝わってくる。ストレートな麺質を活かして一気にすすり上げると見た目の強さとは逆に、麺肌に溶け出したグルテンの甘みが束になって襲ってきた。見た目はシャープなのに味わいは甘く優しいとは、私もあやかりたい程に世の男性陣のお手本のような麺だ。それでいてコシは座っており、噛めば噛むほど味わいがあるとは文句のつけようがない。スープだけでは少しオイリーに感じたが麺と絡むことを想定しての油量なのだろう。たったひとくちでスープと麺に魅了されてしまったが、欲を言えばスープの中で麺がからみ合わないように配慮してほしいと思った。丼の形状やスープの分量、麺上げ後の処理の仕方など、いろんな要因があると思うが改善させると完璧なのにと少し残念に感じた。

具材は今風のビジュアルを代表する豚肩ロースのレアチャーシュー。美しく発色したロゼ色ながらも生っぽさはなく低温調理の鑑のような仕上がりだ。下味のソミュール液も適度に浸みており味気なさは感じなかったが、スジ切りの甘さが出てしまい口の中に残り続けるスジが気になった。周囲には年配客も多かったので、噛み切れずに喉に詰まってしまわないかと心配になるくらいに印象が悪かった。

一方の豚バラ焼豚は煮豚型で圧巻の厚切りが印象に残る。表面には炙りを施されているので香ばしさがあり、噛むと崩れるような柔らか仕上げだ。やや赤身よりも脂身が多い部位だったが、味付けの良さで油っぽさを感じなかった。豚バラ焼豚が得意でない私でも追加したいと思えるほどの仕上がりだった。

これに対して追加した味玉が好みと違っていて残念だった。白身の表面にこそ漬けダレの色素が薄っすらと着いていたが、黄身までは浸透していなかった。もしかしたら来客数の多さで漬け込みが間に合っていないのではと思える程に薄味だった。もちろん卵自体の質が良いので美味しくはあったが、熟成味玉好きの私の〝味玉論〟からは外れていた。

極太メンマはとても優等生な味付けと食感で非の打ち所がないが、それが返って業務用メンマのようで手作り感を失くしている。

薬味は白髪ねぎと青ネギの小口切りが添えてある。穏やかなスープに合わせて野性味を抑えた白髪ねぎにしてあるのだろう。狙い通りに過剰な香りや辛味を出していないので正解だろう。青ネギも当たり障りがなく脇役を務めていた。スープや麺の邪魔をしないので適材適所だとは思うが、分厚い豚バラ焼豚と粗々しい白ネギとの共演も楽しんでみたいのも本音だ。

中盤からも絡んだ麺をスープの中で泳がせながら麺線を自身で整えながら食べ進めると、あっと言う間に平らげていた。両手で丼を傾けてスープも飲み干して席を立った。

スープと麺の相性は素晴らしかっただけに、一部の具材が惜しまれる結果となったが、遠路はるばる来て良かったと思えるラーメンだった。食べ終えて店を後にする時には味噌ラーメンを食べている方が多かったので、次回は是非食べてみたいと思える一杯でした。

投稿 | コメント (3) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

狙い撃ちってなにか違ったもの探してないですか?
小川町を超えてその先までですか?狙ったのは的場あたりだったのでは?
川越の大人の夜をもう一度!くぅ〜焦るぜっ!

虚無 Becky! | 2019年5月6日 00:53

川越駅を通過する時のうずきは止めようがありませんでした。

のらのら | 2019年5月6日 21:33

そのうち川越を通過しなくても、自然にうずく夜中を迎えるわけだ!

虚無 Becky! | 2019年5月7日 00:47