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「鶏そば ¥680+煮玉子 ¥100」@らぁ麺 飛鶏の写真日曜日 晴天 11:00 先待ち18名 後待ち20名以上

※ 最近、頻繁に名古屋に通っているのは決して名古屋嬢にハマっているのではない事を前置きしておきたい。

〝第28回 RDBの超高性能スーパーコンピューターが算出したオススメ店は本当に私に合うのか!〟をようやく開催する。

このイベントは、RDB PC版のオススメに挙がる六店舗から、その店のイチオシではなく、自分の好きそうなメニューを食べて採点し超高性能スパコンとの勝敗を決めるものである。決してお店との勝負ではないのは理解していただきたい。

採点基準は90点以上付いたなら私のKO負け、80点以上ならば判定負け、70点台なら引き分けとし60点台なら判定勝ち、59点以下の点数ならば私のKO勝ちとする。

過去27戦の対戦相手は「風雲児 」「麵屋一燈 」「煮干しつけ麺宮元 」「竹末東京プレミアム 」「さんじ 」「麺処 晴」「燦燦斗」「神田 勝本」「中華そば屋 伊藤」「麺処 ほん田」「煮干中華ソバ イチカワ」「麺屋 和利道 warito」「らーめん 芝浜」「らーめん かねかつ」「狼煙〜NOROSHI〜」「ラーメン大至」「中華ソバ 伊吹」「麺処 朧月」「Bonito Noodle RAIK」「中華蕎麦 とみ田」「陽はまたのぼる」「神田とりそば なな蓮」「ソバダイニング クアトロ」「旬麺しろ八」「MENSHO」「麺小屋 てち」「らーめん 鉢ノ葦葉本店」と名だたる有名店や人気店が並ぶが、通算対戦成績は27戦12勝7敗7分7KO 1没収試合と現在は私の勝ちが少しリードしている。

前回の名古屋決戦を終えてスパコンのオススメ店の中から地方店が消えたかと思ったら、またすぐに愛知県のラーメン店が挙がってきたのだ。考えてみれば愛知県に通っているのだからオススメされるのも当然の事ではある。そんな簡単なことに気が付いたが、スパコンに売られたケンカは買うしかないと一路、名古屋へと向かう。

早朝8時前には自宅を出て、東横線とJR 横浜線を乗り継いで新横浜駅に着いた。新横浜 8:39発 のぞみ 209号 新大阪行きにて、午前10時前には名古屋駅に着いた。ここからは11時半開店前の現着を目指して地下鉄などを駆使して向かうのだが、かなり困難な道のりだった。まずは桜通線で久屋大通駅へ向かい、名城線に乗り換えると平安通駅へ。さらには1時間に4本しかない上飯田線に乗り継いで味鋺(あじま)駅まで、わずか乗車時間20分足らずの間に4路線3回も乗り換えを強いられたのだ。それでも最寄駅からは10分以上も歩いて行かなければならず、名古屋の皆さんでもアクセスの困難な立地に思えた。

駅から河川工事の進む橋を渡ると春日井市に入った。そこからは真っ直ぐに伸びた道を歩いて行くとコンビニの先に、只ならぬ人だかりが見えた。開店30分前では遅かったようで、すでに大行列が出来ていた。店前の駐車場は満車なので歩いて来た客は私くらいに思える。最後尾に並んで周囲の名古屋弁を聞きながら定刻をひらすら待つとする。

初夏の日差しを遮るものが何もない、駐車場のブロック塀に沿って待っていると定刻通りにオープンとなった。一巡目の選ばれし11名の精鋭たちが店内に吸い込まれて行ってから、15分すると一番手の先客が食事を終えて出てきた。そこからは流れるように列が進んでいくと、開店してから30分で入店となった。

店内に入ると券売機でお目当てのお題と煮玉子を発券して、ひとまずは5席の中待ちイスにて待機する。席は空いているのでバッシング待ちのようだが、対面式カウンターだけではない広い客席を二人体制で回すのはかなりの重労働に見える。少しの片付けの遅れなど気にならないくらいに必死で作業されているお二人の姿を見ていると、食券が回収されて5分ほどで席へと案内された。

元々はテーブル席があったであろう場所には、対人式の向かい合わせのカウンターが新設されていた。壁が高く設けられているので目の前の客が気になる事はなく、落ち着いてラーメンに集中できる環境だ。客席のレイアウトを変更したので以前よりも、客席がひと席多くなり11席となっていた。またランチタイムの小ライス無料サービスも昨年10月より廃止されて、その他にも変更項目がいくつかあるのでご注意を。

本日は若いカップルが多くラーメンデートを楽しんでいる中、おじさんの一人客が着席してから8分ほどで我が杯が到着した。その姿は白磁のオリジナル屋号入り高台丼の中で、見事なオレンジのグラデーションを見せている。見ただけで美味さが伝わってくるような全体の色合いと具材配置の美しさには息を呑むほどだ。この高まる期待が実感に変わるまでに時間は必要なかった。

まずは蜜柑色のスープをひとくち。まばらな粒子の鶏油が液面を覆った部分にレンゲを射し込んでみると、得も言われぬ美味そうな香りが立ち昇って来た。それは鶏出汁の香りではあるが、明らかに他とは違う別格の清らかさを持っている。それが何かは分からないままにスープを口に含んでみると、味覚を通じて脳に衝撃が走った。昨今流行りの鶏スープではあるが、地鶏特有のクセや野暮ったさを全て排除した純粋無垢な鶏出汁に驚いてしまった。多めに見える鶏油もサッパリとして、ほのかなコクを加えている程度の裏方に徹している。カエシの醤油ダレも非常に控えてありながらも輪郭をボヤけさせないように主張はしている。そして何よりも他と違うのは香りに気品があることだ。その理由はウンチクにも書かれてあるように「鶏節」を使用しているからだろう。丸鶏や鶏ガラばかりだと獣臭さが出てしまうのは当然で、その臭みを消すために香味野菜などが必要となってくる。なので鶏出汁には臭み消しの生姜やニンニクの香味が付きものになりがちたが、鶏節で出汁を引く事で独特の臭みや酸味を軽減している。また出汁の旨みや香りの強さからは、薄削りではなく鶏節の厚削りを大量に使われていると推測する。それによって生まれたスープは、まさに極上の仕上がりとなっている。

驚きと興奮のままに麺を持ち上げてみる。透明感のあるスープの中でも麺の形状がハッキリと見えていたが、自家製麺ならではのオリジナリティあふれる切刃のエッジが見てとれる中細ストレート麺。平打ち麺と言っても良いほどのロングパスタのタッリオリーニに似た形状だ。そんな個性的な麺を思いのままに啜り上げると、切刃の断面によるエッジが鋭い口当たりを生んで口の中へと滑り込んでくる。唇では男性的なシャープな印象だが、舌の上では女性的な滑らかさをアピールする麺質だ。それでいて歯応えは強く歯切れの良さもある。歯茎を押し返しながら噛み切った瞬間にあふれる小麦の香りは内麦ならではの新鮮な風味だ。喉越し良く胃袋へと落ちていった後も小麦の甘みだけは余韻として残っている。こんな素晴らしい麺を食べてしまっては、持論の〝餅は餅屋、麺は麺屋〟を撤回しなければならないような自家製麺だった。

具材のチャーシューは部位違いの低温調理のものが二種類。先に淡白そうな鶏ムネ肉の方から食べてみると、下味のソミュール液は薄味だが燻煙をくぐらせる事で穏やかな薫香を付けてある。その香りがアクセントにはなっているが、肉厚が薄めにスライスされているのでレアチャーシューの持ち味のしっとり感には欠けているかと。また豚モモ肉の方もサッパリとしたマリネ液で漬け込んであるので味わいに深みが少ない。こちらも薄切りスライスなので食べ応えとしても寂しい。チャーシューには肉を噛んでいる感覚を求めてしまう本性が出てしまった。

追加した味玉は穏やかそうな色付きで、見た目にもラーメンに寄り添っている。白身が非常に柔らかく唇が当たっただけでも割れそうなほどだ。味付けも優しく好みの熟成感はないが、優秀な味玉だと思う。ただ残念だったのは提供温度の冷たさである。せめて常温以上ならば黄身の甘をより楽しめたはずだ。

メンマにも丁寧な下処理が見られ手仕事感にあふれている。程よい硬さを残した食感の後には、繊維質がほどけていくような舌触りが続く。また発酵臭を適度に残してあり完全乾燥メンマの良さを味わえる。そこに味付けの出汁が旨みが加わる事で無敵の無敵のメンマとなっている。

薬味は潔く三つ葉の葉先のみ。長めの茎の部分が噛めば香りとなってアクセントになっている。やはり細かく刻んだ三つ葉よりも、必要なときにだけ香りを発する長めの方がスープの邪魔をしなくて良い。

具材の一部に好みと違うものがあったが、スパコン対決史上最高得点を付けざるを得ない素晴らしいラーメンに出会った。これで通算対戦成績は28戦12勝8敗7分7KO 1没収試合と現在は私の勝ちが少しリードしているが、予断を許さない状況になってきた。この結果を経て次にオススメに挙がってくる店が中部地方でない事を祈りながら席を立った一杯でした。

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