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平日 晴天 13:20 外待ち6名 後待ち8名〝ニューオープン パトロール〟本日は連食での新店めぐりを計画している。前食の大塚から山手線にてやって来たのは、新店ではなかったが移転して間もないこちらなのだ。つい先日に知った移転情報なのだが移転前には未訪問のままだったので、これを機に初訪問を決意した。RDBのお店情報によると、つけ麺が主軸のようでラーメン派の私には一抹の不安はあるが経験値を上げるためにチャレンジを決めた。午前中の前食から二時間ほど空けて新宿駅に着くと、西口改札を出て5分ほど歩くと大きな西新宿一丁目交差点に架かる横断歩道橋のたもとに看板を見つけた。歩道橋を駆け下りるとビルのエントランスと階段には多くの行列が並んでいる。先に食券を購入して地下へと降りる階段の最後尾に並んだ。その後も続々と後列が増えていくが、行列を見て諦めていくサラリーマンの数の方が並びよりも多かったように思う。それだけランチタイムの争奪戦は一刻の早さが大切なのだろう。その昼時の厳しさを分かってか、客の回転は早く10分もせずに入店の案内があった。カウンターの右隅の席に座り店内を物色する。つけ麺が主力商品のようなので客層は若い男性サラリーマンが9割を占める。残りは女性客が一人と、私おじさんが一人である。本日も瞬間最高年齢を余裕でゲットした。卓上のウンチクには注文した中華そばにも苦手な〝超濃厚〟の文字が踊っている。下調べ不足が露呈してしまったが〝こってり耐性〟の強化に繋がればと言い聞かせる。そんな店内を本日は三人体制で回している。広くはない店内に目一杯に客席を設けてあるので、厨房内はかなり狭い。スープを炊いたりチャーシューを仕込むスペースがあるのだろうかと不思議に思ってしまうほどにタイトな調理場だ。そんな調理場で客の回転を読みながら提供時間を計算して仕上げているので、回転が早く効率が良いのだろう。そんなスムーズな作業を眺めていると、着席して6分で我が杯が到着した。その姿は高台丼の中で、如何にもな表情を見せている。つけ麺推しの店のラーメンによくある雄々しい勇姿に圧倒されつつも、見た目だけで負けないように気持ちを強くしてレンゲを手にした。まずはスープをひとくち。マットな質感の液面にレンゲを沈めると、押し込む指先に強い抵抗を感じる。その感覚だけで超濃厚が嘘ではない事を悟った。恐る恐るレンゲを口元へと運ぶと、後付けの鰹節の香りが鼻先をくすぐった。それを魚粉と感じながら口の中に入ってきたスープには、思ったほどの苦手なザラつきがなく滑らかな口当たりだ。また豚骨魚介にありがちな味の濃さも感じないので、見た目とは少し違って印象は悪くない。豚骨魚介だけでなく鶏ガラも加えてある事が、超濃厚ながらもしつこさを感じさせない理由だろうか。スープだけを飲むには難があるが、麺との相性は良さそうなので麺に取り掛かってみる。麺上げまで210秒の中太ストレート麺は、持ち上げた箸先からも一本あたりの重量が伝わってくる。切刃のエッジが見られない丸みを帯びた麺肌には軽やかな透明感がある。食べずとも豊富なグルテンを蓄えているのが分かる多加水麺だ。さすがにこのスープの濃度と麺質なので珍しく紙エプロンを装着して一気にすすり上げると、麺尻が大きく揺れて案の定スープを飛び散らせた。ワイルドなラーメンにはワイルドな食べ方でと挑んでみたが、二口目からは大人しくすする事にした。丸みのある麺肌ならではのすすり心地の良さに加えてスープと良く絡む麺質なので、ひとくち毎にスープと麺のコンビネーションを味わえる。これも予想外に穏やかなスープのおかげで楽しむ事ができた。また歯応え、歯切れともに良好で食べ応えも十分だった。具材のチャーシューは豚肩ロースの低温調理が美しいロゼ色で盛り付けられている。一見すると生っぽいレアチャーシューかと思ってしまったが、加熱温度と加熱時間を守られた安心できるレアチャーシューだ。しかも豚肩ロース本来の旨みも残しつつ、香辛料の効いたソミュール液の下味が浸み込んでいるのでより旨みの強いチャーシューに仕上がっている。この色合いのレア感のあるチャーシューの中では群を抜いて味わい深いものだった。追加した味玉は王道たる熟成感もありながら、卵本来の旨みも引き出されている。少しだけ半熟具合が硬いのと、提供温度の冷たさがなければ私の勝手な〝味玉論〟に近かっただけに残念だ。極太メンマには作り手の大きな愛情を感じられなかった。それは業務用メンマのような個性のない味付けと、面白みのない食感から思ってしまった事だ。いつでもどこでも食べられるような安定感も大切だが、出来不出来はあっても手仕込みのメンマを食べてみたいのが本音だ。薬味は白ネギが細かく刻まれて添えてある。粗々しい切り口だが、スープには良く合っていると思う。辛味も食感も強めだが、全体的にはバランスが保たれている。海苔はスープに負けて香りは感じられなかった。今回も諸事情でナルトは口にしなかった。なんとか苦手なジャンルのラーメンと戦ってきたが、徐々にスープの塩気と旨味が重なってくると許容範囲を越えてしまって箸とレンゲを置いた。スープは全量、麺は二割ほど残してしまったが、少しは〝こってり耐性〟が上がったのではと思った。失礼ながら随分と残してしまったラーメンに別れを告げて店を出ると、まだまだ知らないラーメンがある事に気が付いた。そこで見上げた新宿の超高層ビル群に埋もれる自分自身の経験不足を痛感する事になった一杯でした。
〝ニューオープン パトロール〟
本日は連食での新店めぐりを計画している。前食の大塚から山手線にてやって来たのは、新店ではなかったが移転して間もないこちらなのだ。つい先日に知った移転情報なのだが移転前には未訪問のままだったので、これを機に初訪問を決意した。
RDBのお店情報によると、つけ麺が主軸のようでラーメン派の私には一抹の不安はあるが経験値を上げるためにチャレンジを決めた。午前中の前食から二時間ほど空けて新宿駅に着くと、西口改札を出て5分ほど歩くと大きな西新宿一丁目交差点に架かる横断歩道橋のたもとに看板を見つけた。歩道橋を駆け下りるとビルのエントランスと階段には多くの行列が並んでいる。先に食券を購入して地下へと降りる階段の最後尾に並んだ。
その後も続々と後列が増えていくが、行列を見て諦めていくサラリーマンの数の方が並びよりも多かったように思う。それだけランチタイムの争奪戦は一刻の早さが大切なのだろう。その昼時の厳しさを分かってか、客の回転は早く10分もせずに入店の案内があった。カウンターの右隅の席に座り店内を物色する。
つけ麺が主力商品のようなので客層は若い男性サラリーマンが9割を占める。残りは女性客が一人と、私おじさんが一人である。本日も瞬間最高年齢を余裕でゲットした。卓上のウンチクには注文した中華そばにも苦手な〝超濃厚〟の文字が踊っている。下調べ不足が露呈してしまったが〝こってり耐性〟の強化に繋がればと言い聞かせる。そんな店内を本日は三人体制で回している。広くはない店内に目一杯に客席を設けてあるので、厨房内はかなり狭い。スープを炊いたりチャーシューを仕込むスペースがあるのだろうかと不思議に思ってしまうほどにタイトな調理場だ。そんな調理場で客の回転を読みながら提供時間を計算して仕上げているので、回転が早く効率が良いのだろう。そんなスムーズな作業を眺めていると、着席して6分で我が杯が到着した。
その姿は高台丼の中で、如何にもな表情を見せている。つけ麺推しの店のラーメンによくある雄々しい勇姿に圧倒されつつも、見た目だけで負けないように気持ちを強くしてレンゲを手にした。
まずはスープをひとくち。マットな質感の液面にレンゲを沈めると、押し込む指先に強い抵抗を感じる。その感覚だけで超濃厚が嘘ではない事を悟った。恐る恐るレンゲを口元へと運ぶと、後付けの鰹節の香りが鼻先をくすぐった。それを魚粉と感じながら口の中に入ってきたスープには、思ったほどの苦手なザラつきがなく滑らかな口当たりだ。また豚骨魚介にありがちな味の濃さも感じないので、見た目とは少し違って印象は悪くない。豚骨魚介だけでなく鶏ガラも加えてある事が、超濃厚ながらもしつこさを感じさせない理由だろうか。スープだけを飲むには難があるが、麺との相性は良さそうなので麺に取り掛かってみる。
麺上げまで210秒の中太ストレート麺は、持ち上げた箸先からも一本あたりの重量が伝わってくる。切刃のエッジが見られない丸みを帯びた麺肌には軽やかな透明感がある。食べずとも豊富なグルテンを蓄えているのが分かる多加水麺だ。さすがにこのスープの濃度と麺質なので珍しく紙エプロンを装着して一気にすすり上げると、麺尻が大きく揺れて案の定スープを飛び散らせた。ワイルドなラーメンにはワイルドな食べ方でと挑んでみたが、二口目からは大人しくすする事にした。丸みのある麺肌ならではのすすり心地の良さに加えてスープと良く絡む麺質なので、ひとくち毎にスープと麺のコンビネーションを味わえる。これも予想外に穏やかなスープのおかげで楽しむ事ができた。また歯応え、歯切れともに良好で食べ応えも十分だった。
具材のチャーシューは豚肩ロースの低温調理が美しいロゼ色で盛り付けられている。一見すると生っぽいレアチャーシューかと思ってしまったが、加熱温度と加熱時間を守られた安心できるレアチャーシューだ。しかも豚肩ロース本来の旨みも残しつつ、香辛料の効いたソミュール液の下味が浸み込んでいるのでより旨みの強いチャーシューに仕上がっている。この色合いのレア感のあるチャーシューの中では群を抜いて味わい深いものだった。
追加した味玉は王道たる熟成感もありながら、卵本来の旨みも引き出されている。少しだけ半熟具合が硬いのと、提供温度の冷たさがなければ私の勝手な〝味玉論〟に近かっただけに残念だ。
極太メンマには作り手の大きな愛情を感じられなかった。それは業務用メンマのような個性のない味付けと、面白みのない食感から思ってしまった事だ。いつでもどこでも食べられるような安定感も大切だが、出来不出来はあっても手仕込みのメンマを食べてみたいのが本音だ。
薬味は白ネギが細かく刻まれて添えてある。粗々しい切り口だが、スープには良く合っていると思う。辛味も食感も強めだが、全体的にはバランスが保たれている。海苔はスープに負けて香りは感じられなかった。今回も諸事情でナルトは口にしなかった。
なんとか苦手なジャンルのラーメンと戦ってきたが、徐々にスープの塩気と旨味が重なってくると許容範囲を越えてしまって箸とレンゲを置いた。スープは全量、麺は二割ほど残してしまったが、少しは〝こってり耐性〟が上がったのではと思った。
失礼ながら随分と残してしまったラーメンに別れを告げて店を出ると、まだまだ知らないラーメンがある事に気が付いた。そこで見上げた新宿の超高層ビル群に埋もれる自分自身の経験不足を痛感する事になった一杯でした。