なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 

「醤油ラーメン ¥700+味玉 ¥100」@拉麺 イチバノナカの写真平日 雨天 11:00 先客1名 後客2名

〝ニューオープン パトロール〟

「イチバノナカ」へ「イチカバチカ」の「イバラノミチ」

今回も昨晩から気合いを入れて、所沢に前泊してからの新店めぐりでの連食を予定している。RDBの新店情報の中に見つけたコチラへの初訪問する為だけに、所沢駅近くのサウナに宿を取った。自宅からでは早朝からの移動を余儀なくされるので、前日から所沢に移動してきた。

前夜は所用を終えた神楽坂から飯田橋に向かい、存在すら知らなかった全席指定の西武線S-TRAINに飯田橋駅のホームで慌てて指定席券を購入してから乗り込んだ。しかし思ったよりも乗客数は少なく車内はガラガラで無駄使いをしてしまったかとも思ったが、所沢までの40分を22時台にもかかわらず電源付きの指定席に座って移動できるのは意味のある時間だった。停車する途中駅も二駅だけと非常に快適なままに所沢駅に着いた。

そこからは初めて予約した駅前のサウナに向かったのだが、とても素晴らしい施設で驚いた。ここからはサウナレビューとなってしまうが、簡単に言えば水風呂の温度の低さが都内でも数カ所しかない13度という冷たさだった。サウナ好きと言うよりは水風呂に入るために、熱いサウナを我慢していると言っても過言ではない私には最高の水風呂だった。さらには33度台の低温露天風呂に浮かんだリクライニングシートで、ゆったりと体調を整えられる環境は他のサウナにはない充実した設備だった。サウナで汗を流したあとは27時まで営業している食事処で楽しむ生ビールも魅力の一つだ。ついつい深酒をしてしまい26時半のラストオーダーを合図にベッドに入った。

翌朝も快適に目覚めると朝風呂を浴びて身支度を整える。この時点で午前10時と自宅からでは、こんなにものんびりと過ごしてはいられないので前泊の甲斐が大いにあった。都内からここまでは順調に進んできたが、ここからの道のりが困難を極めた。

RDBのお店情報では11時開店となっているので、開店前の現着を狙ってみる。10時ちょうどにチェックアウトすると目の前の所沢駅東口バス停から西武バス 所52系統 志木駅南口行きに乗車した。小雨の落ちてきた車窓を眺めながら25分ほどで最寄りの「坂の下上」という、ややこしい名前のバス停に着いた。と、ここまでは大きな困難ではなかったのだが、ここからの道のりが大変だった。すぐにバス通りを外れて鬱蒼とした木々が茂った小径へと入っていく。所々に住宅があったり、突然として物流センターのような大きな建物が現れたりの見知らぬ道を歩いていく。10分ほど歩くと所沢インターを大きく迂回する道を関越道の下をくぐったり上を越えたりと方向感覚を失いかけた時に、目の前に目的地の所沢市場の看板が見えてきた。ここまでバス停から20分は歩いただろうか。大きな交差点を渡り市場入口から場内に入ると、駐車場の右手に大きく「イチバノナカ」と書かれた看板があった。

バスの遅れなどで11時開店ちょうどの現着となったが、店先の様子がおかしい。店の前にはトラックが停まっていて何かの大きな機材を搬入しているのだ。まさかの厨房機器の故障での臨時休業が頭をよぎり「イチカバチカ」が現実になってしまったかと思われた。折れそうな心を支えながら店先に近づいてみると、業者が搬入作業をしている店内から「いらっしゃいませ」の明るい出迎えの声が聞こえてきた。

ようやく「イチバノナカ」への「イチカバチカ」の不安が取り除かれ、安堵して傘をたたんで店内に入った。入口左手の券売機には豊富なメニューがラインナップしているが、やはりマイスタンダードの醤油系のボタンを押した。好物の味玉は発券ボタンが未設定なので、現金にて口頭注文で追加した。

店内右手では搬入が続いているのでL字カウンターの左側に座り店内観察をはじめる。テーブル席も設けられている明るい店内は、天然木で造られた市松模様のカウンターが特徴的だ。そんな有機質な天然木の設えと、調理場内の無機質なステンレスの厨房機器とのコントラストが印象に残る。そんな温かみのある店内を本日は三人体制で回している。オープン当初なのでオペレーションも定まらずトラブルも発生していたが、その経験が積み重なる事が大きな自信に繋がると期待しながら穏やかに見守っていると、着席して6分で我が杯が到着した。

その姿は朱赤色の切立丼の中で、とても美しい景色を見せてくれる。トラブルがありながらも、客に提供するラーメンには決して妥協を許さない職人魂が丁寧な盛り付けからも伝わってくる。その景色には食べずとも作り手の熱意を感じずにはいられない。雨の中を歩いて来た甲斐があったと確信しながらレンゲを手にした。

まずは鳶色のスープをひとくち。上層には粒子の細やかな背脂片が浮かんでいるスープにレンゲを沈めてみると、下層には透明感のあるスープが潜んでいた。香りとしては鰹節を主体とした魚介系がリードしている。慣れ親しんだ和風の香りに誘導されながらスープを口に含んでみると、豚背脂の脂片が唇と舌を潤した後で動物系の出汁の旨みが追い越していく。〝キレ〟と〝さばけ〟の良い魚介と動物のWスープに、豚背脂がコクと甘みを加えているバランスに優れたスープに思える。カエシの醤油ダレも塩気や酸味が特出する事なくスープに輪郭を与えている。その印象は非常に穏やかで私にとってはありがたいが、市場で働く人たちには物足りないのではと余計な心配までしてしまうほどにサッパリとしている。

そんなスープに合わせる麺は平打ちぢれ麺を採用されていて、麺上げまではジャスト105秒。100秒でも110秒でもない微妙なタイミングにもこだわりを感じる。マイブームとなっている平打ちぢれ麺に期待しながら箸で持ち上げてみると多加水麺とは思うが、さほどの重たさは伝わってこない。むしろ軽やかにすら感じる麺を一気にすすり上げると、想像通りに麺の質量、茹で加減、麺のうねりのどれをとっても軽やかだ。自家製手打ちぢれ麺とは違った均一性があり、優等生的な麺質がスープの穏やかさにも合っているように思えた。口の中を暴れまわる自家製手打ちぢれ麺のようなワイルドな食べ応えはないが、相性の良い麺を選ばれているセンスを感じた。

具材のチャーシューは豚肩ロースの低温煮豚だろうか、しっとりとしながらも赤身の繊維質が崩れるような食感が素晴らしい。厚切りという程ではないが、かなり贅沢にスライスされているので豚肩ロース本来の持ち味も引き出されている。味付けはスープに合わせてか控えめにしてあるが、素材の旨みが強いので物足りなさや味気なさを感じさせないチャーシューに仕上げてあった。

それに比べると追加した味玉は残念ながら好みではなかった。これも全体のバランスに配慮した薄味仕立ての味玉なのかもしれないが、漬けダレの浸透を全く感じられない半熟ゆでたまごを食べているようだった。メニュー表記に半熟玉子となっていれば文句の付けようもない仕上がりだが、味玉を名乗るのならば何らかの旨みを付け加えて欲しいと思ってしまった。

極太メンマは繊維が残りすぎないように短めカットしてある心づかいがうれしい。小ぶりでも硬さを残した仕上がりなので食べ応えも十分にあり、ザクッとした食感がアクセントとなった。

薬味の白ネギには丁寧な仕事がされていて、しっかりと水にさらしてあった。よって香りや刺激よりも爽やかな歯触りの食感となって薬味の役割を果たしていた。また青みの三つ葉も香りの弱い葉先部分だけを添えてあるので、三つ葉の茎特有の強い香りを抑えてあった。逆に茎の部分はどこに使っているのか知りたくなった。

彩り役のナルトには不信感しか持っていないので、残念ながら今回も箸をつける事はなかった。

好物の味玉の評価が低くなってしまった点と、途中から奥歯の付け根あたりに必要以上の唾液が滲んでくるのを感じたので、過多ではないにしろ旨味の足し算を思わせる点が80点オーバーとはならない要因だった。

先ほど下車したバス停で帰りのバスの時刻を調べておいたのたが、一時間に一本しかないバスに乗り遅れないように慌てて店を後にしなければならない一杯でした。

投稿(更新) | コメント (2) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

店名間違ってますよ!「イチカバチカ」ではない!
まさかの「サウナー」だったのですか!それも水風呂にこだわるほどに!
家を捨てて、サウナに定住したらいかがですか(笑)
新店のこちら、意外と低評価でしたね。やはり煮玉子かぁ!136の時もそうでしたが、背脂系はゆで卵に近いのかもしれませんね。こちらの塩食べてみたいです!

虚無 Becky! | 2019年6月8日 19:42

ご指摘ありがとうございます。訂正しました。Becky ! さんのおっしゃる通り自宅は必要ないかもですね。現に今月に入って3日しか家のベッドで寝てません。

のらのら | 2019年6月9日 00:43