レビューやランキングで探す、日本全国ラーメン情報
日曜日 小雨 10:50 先待ち1名 後待ち5名 後客7名以上〝ニューオープン パトロール〟昨夜は六本木での会食の後に、普段いつも利用している西麻布のサウナへと向かった。そこへは定期的に訪れてガタが出てきた身体を〝整える〟ためにサウナで汗を流してからアカスリをしてもらっているのだ。さらには竹塩マッサージでリンパを整え、冷たいキュウリパックで老いた顔面を整える。サウナの内容には触れてはいけない場所なので自粛するが、心身ともに整った後の生ビールと韓国料理は至福の時間だ。今夜のツマミはダッカルビ定食をライスなしの単品にしてもらい、辛い鶏カルビ焼きを楽しみながら明日の予定を計画した。そろそろ関東近郊での新店めぐりも行き詰まってきた感が出てきたところに新たな情報が舞い込んできた。RDBの新店情報の中に見つけたコチラは4日前にオープンしたばかりのようで、お店情報は少ないが定休日と営業時間は明記されているので安心して向かう事が出来そうだ。しかし所在地がつくば市の上に駅からは、かなりの距離がありそうで移動ルートは困難そうではあったが初訪問を決意した。そうと決まれば宿泊施設がないサウナにいるのだが、仮眠室なる簡易ベットは設けてあるので自宅には戻らずに眠りに就いた。6月中で自宅のベッドで眠ったのは5日しかないとは恐ろしい放浪癖だと自分でも思いながらも、ラーメンとサウナと夜のネオン街めぐりがやめられないのだ。翌朝もサウナで整え直して身支度を整え午前9時前に六本木駅に向かった。日比谷線で北千住まで行き、つくばエキスプレスに乗り換えると1時間程かけて、つくば駅に着いた。そこからは関鉄バス C16系統 松代循環に揺られて12分くらいで、文字通りにぐるりと循環しながら最寄りの松代二丁目南バス停に着いた。ナビでは目の前にあるはずの店が見当たらずドキドキしていると、なにやら怪しげな店先の準備中の看板を見つけた。しかし店名やラーメンなどの文字は一つもなく謎めいている。しかしビル名は合っているが確信が持てないのでビルの周りを一周してみた。しかしそれらしい店がないので一周して店先に戻ってみると駐車場には車が停まり並びの列も出来ていたのを見ると、ようやく確信が持てて二番手をキープした。閉ざされた格子シャッターの奥のレンガで組まれた入口と黒壁で覆われた神秘的なアプローチの中には、紹興酒の大甕が傘立てとして置かれている。定刻の5分前には並びも増え始めると11時ちょうどに格子シャッターが電動で上げられ、生成り色の暖簾が掛かりラーメンと書かれた真っ赤な幟旗が立てられオープンとなった。この時に思ったのは準備中からラーメンと書かれた幟旗だけでも出ていると分かりやすいのになと。それでも無事に入店すると、まずは外観の怪しさ以上に店内のゴージャスな設えに驚いた。そこはまるで高級中華料理店のような、と言うよりは中華料理店だったのであろう店構えだ。カウンター席よりもテーブル席を多く配置したレイアウトはまさに中華料理店。窓側のテーブルにはラグジュアリーなソファ席まであるがラーメン店としては機能しづらい席とも思える。実際にも入店後に席に案内されたのはカウンター席の4名だけで、後客の方々は中待ちのウェイティングシートで待機していた。勿論ではあるが現時点では店内をフル稼働とはいかないようだ。一巡目を手にしたカウンター越しに厨房内を物色すると、やはりラーメン店らしからぬ充実した厨房機器が揃っている。大型二連の中華レンジにはじまり、スチコンやサラマンダーなどが並ぶ厨房内で最も目を引いたのが調理台として使われている大人数用の円卓だった。しかも回転テーブルまで乗せられているのには驚いた。しかしその大きな円卓が厨房の真ん中に置かれてあるので導線が悪く本日のようなツーオペでは大変そうに見えた。着席時に卓上のメニューからマイスタンダードの醤油系を口頭注文してから10分後のワンロット2杯での第1ロットにて我が杯が到着した。その姿は美濃焼のタイスキ高台丼の中で、見事な美しい景色を見せてくれる。小ぶりな器と丁寧な盛り付けが品の良さを表して、全体の奥深い色調が味への想像力をかきたてる。そんな最高のビジュアルを映し出すラーメンに期待を寄せてレンゲを手にした。まずは赤銅色のスープをひとくち。鶏油の粗い粒子がまばらに張った液面にレンゲを射し込んでみると、屋号にも掲げられた〝醤〟の香りが先陣を切って立ち昇ってきた。やや鋭くも感じる醤油の香りで、脳と味覚の受け入れ態勢が整ったところでスープを口に含んでみる。オイリーな口当たりの中にドライな醤油の旨みが同居するオーソドックスに思われる清湯醤油スープは、鶏ガラ主体の動物系と鰹節と昆布が活きた魚介出汁のバランスがとても良い。奇をてらわない安定感のあるスープに、カエシの〝醤〟のエッジを少しだけ利かせて個性を付けたナチュラルな仕上がりだ。カエシの醤油ダレも香りは高いが塩分は抑えてあるので、ついつい飲んでしまうタイプのスープだ。口内に張り巡らされたスープの香りと旨みが整い、早く麺を欲している口の中へと麺を一気にすすり上げる。麺上げまでジャスト300秒にも耐えた強麺のはずだが、見た目こそ太麺ではあるが余計な強さを感じさせない穏やかな平打ち麺だ。その300秒の茹で時間がベストタイミングだと思える食感と喉越しが表現されて、硬すぎず柔らか過ぎずの歯応えが心地良い。適度に奥歯を押し返すグルテンの弾力も食べ応えの楽しみを生んでいる。オーダー時には中細麺を予想していただけに、新たなタイプの麺との出会いを感謝したい。とここまでは完璧に近い評価だったが、この後の具材たちで一変したのが残念で仕方ない。具材のチャーシュー陣はバラエティに富んで部位や調理法の違いで個性を表現しようとしていたが、どれひとつ私の中の及第点に達するチャーシューはなかった。最初に食べたのは一番下に盛り付けてある豚肩ロースの低温調理だったが、かなりの薄切りでも硬いスジが口の中に残ってしまい噛むほどに獣臭さが湧いてきた。もとから薄味なのは良かったが、豚肉本来の臭みもある上に臭み消しの香辛料も控えめなので味気なさと臭みが際立ってしまった。次に豚モモ肉の煮豚型はとても柔らかく煮込まれていて味付けも適度なのは良かったが、赤身肉の繊維を全く無視した切り方の部分が当たってしまい縦の繊維が噛み切れなかった。それは竹が縦には割れるが横には割れないのと同じだ。最後に見た目は豚肩ロースとよく似ているが鴨ロースも低温調理されて入っていた。皮目はしっかりとバーナーで直前に炙られていたので香ばしさもあるが、肝心の赤身はレアではなく半ナマ状態でドリップが浮き出ていた。生っぽさが見て分かったのでスープで加熱してみたが、鈍い食感は変わらず不快感を生む。こちらも下味のソミュール液が浸みておらず味気ない半ナマ肉を噛むのが苦痛でしかない。せっかくの多種多様なチャーシュー陣は私には合わず不発に終わった。基本で入っているの味玉なので大して期待せずに食べてみたが、予想を更に下回る仕上がりの味玉だった。まずは唇が触れた瞬間に冷たさを感じた提供温度がもったいなく思った。味玉だけの冷たさならまだ良しとせよスープの温度低下の原因となるので、せめて常温くらいには戻しておいて欲しいと思った。さらに噛めば黄身まで固い下茹で加減や、全く味の乗っていない味付けにも大きな問題があると感じた。これならば味玉ではなく〝固ゆでたまご〟と明記しておいて欲しいくらいだ。薬味の三つ葉は葉先だけを添えてあるので不必要な香りを与えず彩り役として好演している。白ネギの小口切りやラーメンには珍しい針ショウガも香りや食感で口に入った時にだけアクセントをもたらしてくれる名脇役だった。大判の海苔も盛り付け直前にサラマンダーで炙られていたのでパリッした食感を楽しむ事も出来れば、スープに落として口溶けの良さを味わう事も出来る。先程のチャーシューの繊維の話と同じで海苔にも表裏があるが、わざとだと思うがザラザラした裏面を向けて添えてあった。その裏面には海苔足が良く立っていたので高級海苔の証が見られたので、それを見せるための裏返しの盛り付けだったのかも。最後までナルトには手を付けなかったが、無化調を謳ったせっかくのスープの中に添加物まみれのナルトを入れる事には理解できずに箸とレンゲを置いた。半分以上はスープも飲んだが、鴨肉の独特の匂いが舌に残ってしまいお冷で流して席を立った。スープと麺だけの素ラーメンだったとしたら余裕だ85点は超えていたと思えるだけに、具材の好みの違いが残念に思いながら店を後にした。その時点で中待ちは10名以上に膨らんで外待ちも発生していた。これだけ美味いスープと麺ならば人気が出るのは間違いないはずなので、客数の伸びとともに人員の確保やオペレーションの見直しを期待してしまった。昨夜はサウナで自身の身体は整ったが、器の中のラーメンは整っていなかったと思ってしまう一杯でした。
〝ニューオープン パトロール〟
昨夜は六本木での会食の後に、普段いつも利用している西麻布のサウナへと向かった。そこへは定期的に訪れてガタが出てきた身体を〝整える〟ためにサウナで汗を流してからアカスリをしてもらっているのだ。さらには竹塩マッサージでリンパを整え、冷たいキュウリパックで老いた顔面を整える。サウナの内容には触れてはいけない場所なので自粛するが、心身ともに整った後の生ビールと韓国料理は至福の時間だ。今夜のツマミはダッカルビ定食をライスなしの単品にしてもらい、辛い鶏カルビ焼きを楽しみながら明日の予定を計画した。
そろそろ関東近郊での新店めぐりも行き詰まってきた感が出てきたところに新たな情報が舞い込んできた。RDBの新店情報の中に見つけたコチラは4日前にオープンしたばかりのようで、お店情報は少ないが定休日と営業時間は明記されているので安心して向かう事が出来そうだ。しかし所在地がつくば市の上に駅からは、かなりの距離がありそうで移動ルートは困難そうではあったが初訪問を決意した。
そうと決まれば宿泊施設がないサウナにいるのだが、仮眠室なる簡易ベットは設けてあるので自宅には戻らずに眠りに就いた。6月中で自宅のベッドで眠ったのは5日しかないとは恐ろしい放浪癖だと自分でも思いながらも、ラーメンとサウナと夜のネオン街めぐりがやめられないのだ。
翌朝もサウナで整え直して身支度を整え午前9時前に六本木駅に向かった。日比谷線で北千住まで行き、つくばエキスプレスに乗り換えると1時間程かけて、つくば駅に着いた。そこからは関鉄バス C16系統 松代循環に揺られて12分くらいで、文字通りにぐるりと循環しながら最寄りの松代二丁目南バス停に着いた。
ナビでは目の前にあるはずの店が見当たらずドキドキしていると、なにやら怪しげな店先の準備中の看板を見つけた。しかし店名やラーメンなどの文字は一つもなく謎めいている。しかしビル名は合っているが確信が持てないのでビルの周りを一周してみた。しかしそれらしい店がないので一周して店先に戻ってみると駐車場には車が停まり並びの列も出来ていたのを見ると、ようやく確信が持てて二番手をキープした。
閉ざされた格子シャッターの奥のレンガで組まれた入口と黒壁で覆われた神秘的なアプローチの中には、紹興酒の大甕が傘立てとして置かれている。定刻の5分前には並びも増え始めると11時ちょうどに格子シャッターが電動で上げられ、生成り色の暖簾が掛かりラーメンと書かれた真っ赤な幟旗が立てられオープンとなった。この時に思ったのは準備中からラーメンと書かれた幟旗だけでも出ていると分かりやすいのになと。
それでも無事に入店すると、まずは外観の怪しさ以上に店内のゴージャスな設えに驚いた。そこはまるで高級中華料理店のような、と言うよりは中華料理店だったのであろう店構えだ。カウンター席よりもテーブル席を多く配置したレイアウトはまさに中華料理店。窓側のテーブルにはラグジュアリーなソファ席まであるがラーメン店としては機能しづらい席とも思える。実際にも入店後に席に案内されたのはカウンター席の4名だけで、後客の方々は中待ちのウェイティングシートで待機していた。勿論ではあるが現時点では店内をフル稼働とはいかないようだ。
一巡目を手にしたカウンター越しに厨房内を物色すると、やはりラーメン店らしからぬ充実した厨房機器が揃っている。大型二連の中華レンジにはじまり、スチコンやサラマンダーなどが並ぶ厨房内で最も目を引いたのが調理台として使われている大人数用の円卓だった。しかも回転テーブルまで乗せられているのには驚いた。しかしその大きな円卓が厨房の真ん中に置かれてあるので導線が悪く本日のようなツーオペでは大変そうに見えた。
着席時に卓上のメニューからマイスタンダードの醤油系を口頭注文してから10分後のワンロット2杯での第1ロットにて我が杯が到着した。その姿は美濃焼のタイスキ高台丼の中で、見事な美しい景色を見せてくれる。小ぶりな器と丁寧な盛り付けが品の良さを表して、全体の奥深い色調が味への想像力をかきたてる。そんな最高のビジュアルを映し出すラーメンに期待を寄せてレンゲを手にした。
まずは赤銅色のスープをひとくち。鶏油の粗い粒子がまばらに張った液面にレンゲを射し込んでみると、屋号にも掲げられた〝醤〟の香りが先陣を切って立ち昇ってきた。やや鋭くも感じる醤油の香りで、脳と味覚の受け入れ態勢が整ったところでスープを口に含んでみる。オイリーな口当たりの中にドライな醤油の旨みが同居するオーソドックスに思われる清湯醤油スープは、鶏ガラ主体の動物系と鰹節と昆布が活きた魚介出汁のバランスがとても良い。奇をてらわない安定感のあるスープに、カエシの〝醤〟のエッジを少しだけ利かせて個性を付けたナチュラルな仕上がりだ。カエシの醤油ダレも香りは高いが塩分は抑えてあるので、ついつい飲んでしまうタイプのスープだ。
口内に張り巡らされたスープの香りと旨みが整い、早く麺を欲している口の中へと麺を一気にすすり上げる。麺上げまでジャスト300秒にも耐えた強麺のはずだが、見た目こそ太麺ではあるが余計な強さを感じさせない穏やかな平打ち麺だ。その300秒の茹で時間がベストタイミングだと思える食感と喉越しが表現されて、硬すぎず柔らか過ぎずの歯応えが心地良い。適度に奥歯を押し返すグルテンの弾力も食べ応えの楽しみを生んでいる。オーダー時には中細麺を予想していただけに、新たなタイプの麺との出会いを感謝したい。
とここまでは完璧に近い評価だったが、この後の具材たちで一変したのが残念で仕方ない。
具材のチャーシュー陣はバラエティに富んで部位や調理法の違いで個性を表現しようとしていたが、どれひとつ私の中の及第点に達するチャーシューはなかった。最初に食べたのは一番下に盛り付けてある豚肩ロースの低温調理だったが、かなりの薄切りでも硬いスジが口の中に残ってしまい噛むほどに獣臭さが湧いてきた。もとから薄味なのは良かったが、豚肉本来の臭みもある上に臭み消しの香辛料も控えめなので味気なさと臭みが際立ってしまった。次に豚モモ肉の煮豚型はとても柔らかく煮込まれていて味付けも適度なのは良かったが、赤身肉の繊維を全く無視した切り方の部分が当たってしまい縦の繊維が噛み切れなかった。それは竹が縦には割れるが横には割れないのと同じだ。最後に見た目は豚肩ロースとよく似ているが鴨ロースも低温調理されて入っていた。皮目はしっかりとバーナーで直前に炙られていたので香ばしさもあるが、肝心の赤身はレアではなく半ナマ状態でドリップが浮き出ていた。生っぽさが見て分かったのでスープで加熱してみたが、鈍い食感は変わらず不快感を生む。こちらも下味のソミュール液が浸みておらず味気ない半ナマ肉を噛むのが苦痛でしかない。せっかくの多種多様なチャーシュー陣は私には合わず不発に終わった。
基本で入っているの味玉なので大して期待せずに食べてみたが、予想を更に下回る仕上がりの味玉だった。まずは唇が触れた瞬間に冷たさを感じた提供温度がもったいなく思った。味玉だけの冷たさならまだ良しとせよスープの温度低下の原因となるので、せめて常温くらいには戻しておいて欲しいと思った。さらに噛めば黄身まで固い下茹で加減や、全く味の乗っていない味付けにも大きな問題があると感じた。これならば味玉ではなく〝固ゆでたまご〟と明記しておいて欲しいくらいだ。
薬味の三つ葉は葉先だけを添えてあるので不必要な香りを与えず彩り役として好演している。白ネギの小口切りやラーメンには珍しい針ショウガも香りや食感で口に入った時にだけアクセントをもたらしてくれる名脇役だった。
大判の海苔も盛り付け直前にサラマンダーで炙られていたのでパリッした食感を楽しむ事も出来れば、スープに落として口溶けの良さを味わう事も出来る。先程のチャーシューの繊維の話と同じで海苔にも表裏があるが、わざとだと思うがザラザラした裏面を向けて添えてあった。その裏面には海苔足が良く立っていたので高級海苔の証が見られたので、それを見せるための裏返しの盛り付けだったのかも。
最後までナルトには手を付けなかったが、無化調を謳ったせっかくのスープの中に添加物まみれのナルトを入れる事には理解できずに箸とレンゲを置いた。半分以上はスープも飲んだが、鴨肉の独特の匂いが舌に残ってしまいお冷で流して席を立った。
スープと麺だけの素ラーメンだったとしたら余裕だ85点は超えていたと思えるだけに、具材の好みの違いが残念に思いながら店を後にした。その時点で中待ちは10名以上に膨らんで外待ちも発生していた。これだけ美味いスープと麺ならば人気が出るのは間違いないはずなので、客数の伸びとともに人員の確保やオペレーションの見直しを期待してしまった。
昨夜はサウナで自身の身体は整ったが、器の中のラーメンは整っていなかったと思ってしまう一杯でした。