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「中華そば 醤油 ¥780+味玉 ¥100」@中華そば 飯村製作所の写真土曜日 晴天 14:05 店内満席 待ちなし 後客12名

〝麺遊空間いばらき 一泊二日ラーメンめぐり〟

さては今回の茨城遠征の皮切りとなった、つくば市での三食目に選んだのがコチラだった。

前食の「はりけんラーメン」から土日は極端に少ない運行本数だったバスに間に合い、何とかバス難民にならずにつくば駅まで戻ってこられた。その車中では次の候補が見つけられなかったので、再び午前中に行った駅前のカフェにて一人作戦会議を練ることにした。

RDBの総合ランキングをつくば市に絞って検索すると、第6位ではあるが私の好みのタイプに見える店を見つけた。定休日や営業時間を確認すると、売り切れ次第終了の文字が心配ではあるが本日の午前の部には余裕で間に合いそうだ。さすがに午前中に二食も食べた後なので、昼の部終了まで出来るだけ時間を遅らせてから向かう事にした。

それでも売り切れ終了だけは避けたく終了時間の2時半の30分前の現着を目指して、松代循環バスに乗って10分ほどで最寄りの松代一丁目バス停に着いた。そこからは歩いても数分で白い大きな日焼け暖簾の下がった店先を見つけた。店頭には並びは出来てないが営業中となっているので、ひとまずは安心して入口の薄汚れた暖簾をくぐった。

店内に入ると客席は埋まっていて中待ちベンチでの待機となったが、先に食券購入をホールスタッフさんに案内されて券売機の前に立った。予習不足で迷うかと思ったが、マイスタンダードの醤油系が左上部に位置していたので悩む事なくボタンを押した。味玉も欠かさず追加発券してスタッフさんに手渡して中待ちベンチに戻った。

すると続々と昼の部終了予定の20分前にもかかわらず後客が大勢押し寄せてきて、先ほどまでは私だけだった中待ちベンチも満席になり外待ちまで続いていた。昼ピーク時を避けた小さな子供づれの家族が三組も続けて来店したので行列が増えたようだ。その家族づれを最後に暖簾が店内に片付けられたので、私もギリギリでの入店だったのだ。

無事に来店できた事に安堵して中待ちしていると10分ほどでカウンターへと昇格となり店内観察を開始する。家族向けのテーブル席も多く配置された店内を本日は四人体制で回しているが、一番奥の聖域で調理をされているのが店主さんだろうか。鋭い眼光で作業をこなしながらも店内全体の様子にも目線を配ったりと、店の人気ぶりの秘訣が伝わってきた。レンガを積んだ内装の客席の奥にはガラス張りの製麺室があり、室内には大成工業の製麺機が鎮座している。そこには北疾風の粉袋も置かれてあるので、屋号に掲げられた〝製作所〟の由来が自家製麺である事を確認できた。そんな自家製麺に期待が高まり待っていると、着席して6分で我が杯が到着した。

その姿は白磁の屋号入りオリジナル高台丼の中で、実に真面目そうな表情に映った。時代の流れに泳がされる事のない芯の強さが見た目からでも伝わってくるのは、奇をてらわずに手を抜いた要素が何ひとつない事からだろう。それを視覚だけでなく味覚でも感じてみたいと思いながらレンゲを手にした。

まずは檜皮色のスープをひとくち。とても粒子の細やかな香味油が浮かんだ半濁のスープにレンゲを落とし込むと、見た目と同じく派手さのない穏やかながらも嗅覚をくすぐる香りが立ち昇った。惜しげもなく大量に注がれたスープからは魚介系のキレのある香りを中心にしながらも、動物系のふくよかな香りも含んだバランスのとれた香りで満ちている。堪らずレンゲに注がれたスープを口に含んでみると、予想してなかった独特の風味が広がった。それは能登名産の〝いしり〟のようなイカの魚醤を思わせは個性的な味わいだった。それが意外な香味ではあったが過度なアピールはしてこない。見た目と香りの地味な印象とは違った展開に多少の驚きはあったが、全ては自家製麺との相性を考えたの事と信じてレンゲを箸に持ち替えた。

麺を持ち上げると切刃のエッジを全く見せない丸みを帯びたポッチャリ麺が現れ、随分と高くまで持ち上げても麺尻がスープの液面から離れないのは麺が長いという事だろう。麺上げまで120秒のストレート麺は細麺と呼ぶには、かなりふくよかに見える。見るからに高グルテン質を感じさせる麺肌のハリの強さは、最近出会った麺の中でもトップランクだ。そんなはち切れそうなクリーム色の麺肌には香味油の薄化粧が光り輝いて、いかにもすすり心地が良さそうである。たまらずに一気にすすり込むと、丸みを帯びた麺の形状がスムーズに唇を通過すると、口の中で弾けるように跳ねまわる。そんなヤンチャな自家製麺を抑え込もうと噛みつぶすと、もっちりとした食感で応えてくれる。この独特の弾力こそが北疾風で打たれた内麦特有の証なのだろうか。滑らかさと歯応えの良さの両面を持ち合わせた上に、喉越しまで心地良い自家製麺には唸ってしまった。

具材のチャーシューには部位違いで二種類が入っていた。豚肩ロースの煮豚型が厚切りで盛られていて、柔らかくはあるが食べ応えも残した仕上がりとなっていて追加したいほどのチャーシューだった。写真では海苔の下になって写っていないが豚モモ肉のチャーシューもあるのだが、やや硬く肉質が締まってしまいパサついた印象を受けた。

追加した味玉は中濃程度の熟成感が素晴らしく、漬けダレの浸透はしっかりとしているが醤油感は控えめで卵本来の旨みも残してある。また提供温度が温め直されているので黄身のネットリした舌触りや、濃厚な味わいを感じやすくなっている。これは次回も必食の味玉に出会った。

メンマは細いタイプで仕込まれていて少し滑りの舌触りが特徴的だった。見た目の醤油色素の濃さからも分かるように、強めの味付けをされているが、全体的に穏やかな味わいなので軽やかな食感と共にアクセント役を演じてくれた。

薬味は繊細とは言いがたい粗さの残る白ネギの小口切りが素朴な風味を加えていて、青みの小松菜の緑色が見た目にも変化を付けている。小松菜の軽やかな苦味と特有のシャキッとした歯触りが心地良く、脇役としてサポートしていた。

十字6切で添えられた大判の海苔は、たまたま保存状態が悪かったのか香りが全くせずに残念だった。見た目には黒々として高品質の海苔を期待して食べただけに、口溶けの悪さも含めたギャップに意気消沈してしまった。

最後に口にした海苔の印象は良くなかったが、終始オリジナリティあふれる麺の美味さに引っ張られて気が付けば丼底が見えていた。

満足で席を立とうと背後のテーブル席に目をやると、小さな子供たちが美味しそうにラーメンを食べてる光景に癒された。この昼の部終了前の時間帯ならば後客に急かされる事なく、ゆっくりと食べられる事を分かっての来店なのだろう。そんな親の気持ちに応えるように店主さんを含めた店側も、焦らせる事なく楽しんでもらおうという雰囲気が店内にあふれていた。

そんな光景を見た時に胃袋だけでなく気持ちも満たされながら店を後にした。この後つくば駅まで戻って今夜の宿を探そうと思っていたのだがハプニングが待っているとは、この時点ではまだ知る由もない一杯でした。

投稿 | コメント (3) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

どもです。本日は全文を読ませていただきました。...と言っても斜め読みですが(汗)
こちらの拉麺、写真からは想像もつかないですが、「イカの魚醤」を思わせは←脱字 や、
ヤンチャな自家製麺、肩ロースのチャーシュー、読んでいると旨そうです!
「ハプニングが待っているとは」...なにか誘ってますか(笑)

虚無 Becky! | 2019年8月3日 14:38

脱字のご指摘ありがとうございます。思い出としてそのままにしておきますw
一日に四食も食べると脳に酸素が行かなくなるようです。今回のトラブルは女難ではなく、別の意味で大変だったんてすよ。

のらのら | 2019年8月3日 19:53

てすよ。← 珍しいですね!

虚無 Becky! | 2019年8月3日 19:55