会員情報流出によりご迷惑をおかけしております。 パスワードのリセットをお願いいたします。
なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 

「塩ラーメン ¥700+味玉 ¥100」@らーめん元気の写真平日 曇天 11:20 待ちなし 後客1名

〝ニューオープン 探検記〟

またもや連食向きな新店情報が挙がってきた。その二店舗はどちらも千葉県が所在地ではあるが、先週に行った旭市のように遠くはないエリアだったので即決で新店めぐりの作戦を立てた。作戦と言うほど大げさではないが自宅からでは少し距離があるので、ひとまずは上野駅前のサウナを拠点として計画を練った。

この日の午後は今まで全く関心ののなかったアイドルグループ、ももいろクローバーZの明治座公演のお誘いを受けて舞台を観てきた。ももクロ一座の脇を固めるのは懐かしの〝トミーとマツ〟こと国広富之さんと松崎しげるさんで、モノノフでない私にも楽しめるお芝居だった。しかも1階2列目 (実際には1列目は使われていないので最前列) というファンにとっては神席からエセノフの分際で舞台を観られた事は本当に有り難かったのだが、休憩を挟んだ二幕目はライブ構成となっていたので初心者には荷が重かった。耳覚えのある曲も少ないのに応援用のライトまで待たされて、見よう見まねでライトを振る自分に不思議な高揚感がありテンションが上がってしまった。この歳になって人生初のサイリウムを振り回すとは思っていなかっただけに、世の中なにが起こるか分からない事を実感した。この後はどうしても出席しなければならない会食があったので、最後まではライブを楽しめなかった事が残念に思うほどに楽しんだ。

ももクロに心を奪われてしまい会食中も上の空でやり過ごすと、自宅で着替えを済ませてアジトである上野のサウナに向かった。天候が悪いせいか、ここ最近では随分と空いている大浴場とサウナでしっかりと「ととのう」事が出来た。その後はルーティンである食事処で生ビールを楽しんでからベッドに入ると、朝までぐっすりと眠りに就いた。

今朝もすこぶる快調に起床すると朝風呂を浴びて出発の準備を整えると、目の前の上野駅に向かった。上野駅まで徒歩2分を知ってしまうと、自宅からのスタートが億劫になってしまった。上野駅からは 10:04発の常磐線 我孫子行きに乗車すると35分程で我孫子駅に着くと、少し遅延している成田線に乗り換えた。滅多に乗る事のない成田線にて15分ほど揺られると、最寄りの布佐駅にやって来た。もちろん人生初の駅を降りて住宅街を歩いて抜けると、10分くらいでカラフルなスーパーの大きな看板が目に入ってきた。その派手な看板の色使いを見た時に、昨日のももクロカラーを思い出してしまった。

そんな大型スーパーの駐車場を抜けると道路を挟んだ向かい側に、ブルーとイエローの手書き風の味のある看板が見えてきた。そのカラーリングが隣接する福祉施設の看板と色使いが被っていて、奇妙な偶然が笑いを誘った。定刻より10分早く現着となったので並びもなく、先頭にて待機を始める。

ガラス張りの外観だが中華麺の色を思わせる薄黄色のロールスクリーンで目隠しされているので店内の様子は分からないが、明かりと人の気配は感じるので臨休ではなさそうだ。店先に積まれた浅草の人気製麺所の麺箱の横に立って待っていると、定刻より2分遅れてオープンとなった。

店内に入ると入口右手に設置されたエルコム製の券売機から本日のお題を品定めするが、店側のオススメと思われる左部最上段には塩系が設定されていた。マイスタンダードの醤油系を探してみるもボタンがないのでセオリーに則って、筆頭を飾っている塩系のボタンを押さざるを得なかった。味玉だけは譲れずに目を凝らしてボタンを見つけて追加発券すると、気持ちを落ち着かせるようにセルフで水を入れてカウンターに腰を下ろした。

カウンター越しに店内を物色するとL型カウンターだけの客席と中待ちイスも置かれた広めの店内を若い店主さんが、おひとりで切り盛りしている。ホールの床には白と黒の市松模様のタイルが敷き詰められ、赤と黒のスツールを交互に置かれた派手めな内装が個性的に映る。そんなビビットな店内に反して店主さんは実直そうで黙々と調理を進めているが、店名の「元気」とは結びつかないようにも思えた。元気は無いがラーメンに集中している姿には信頼感があり、出てくるラーメンに期待をしながら調理を見守っていると着席して6分で我が杯が到着した。

その姿は白磁の鳴門丼の中で不思議な要素が見られはするが、あくまでも素朴な表情で出迎えてくれた。ラーメンの中では見た事のない具材が個性をアピールしているようだが、保守派の私にも受け入れられる具材なのか確かめる楽しみも湧いてきた。この器の中の全てのモノに店主さんの魂が宿っていて欲しいと願いながら朱赤色のレンゲを手にした。

まずは練色のスープをひとくち。バラエティに富んだ具材陣で埋め尽くされた液面上から具材の覆ってないスープが見られる場所にレンゲを沈めると、粘着性の少ない軽やかな手応えと共に魚介の香りが湯気に混じって立ち昇ってきた。表層の油膜も薄っすらとしか見られないのでサッパリとした印象を受けながらレンゲを介してスープを口に含んでみると、魚介の香りとは異なる動物系のコクのある旨みが先陣を切ってくる。スープからは旨みの他にも独特の舌触りを感じるので、節粉を加えて魚介の旨みを重ねてあるのだろうかと思った。見た目は塩清湯だが、口当たりとしては若干のザラつきを感じてしまう苦手な要素が顔を出した。動物系出汁の主軸となっているのは鶏ガラと思われるが、初動では甘みの強いスープに感じるのは塩ダレに含まれる味醂由来のものだろうか。その甘みに隠れて気付きづらいが塩気も高めの設定となっており、不思議な事にスープには貝由来のようなコハク酸の濁りも薄っすらと見られる。最初に感じたスープのザラつきは節粉ではなく、干し貝柱の粉末によるものだろうか。それならば旨みの濃さと塩気の強さとザラつきの全てに合点がいくが、真相は定かではない。

続いて麺を箸でもちあげると、色白美肌の中細ストレート麺が現れた。タイマーは80秒で鳴り始めたが、そこからベストのタイミングを見極めながら115秒で麺上げされていた。タイマーから35秒のタイムラグに何かしらの意味があるのだろうがタイマーの設定が不可解にも思え、実際の麺ディションが少し心配になってきた。これ以上のタイムロスで麺の劣化を進めてはいけないと思い、慌てるように一気にすすり上げた。すると柔らかすぎるといった感じではないが、どことなく頼りない口当たりで麺が滑り込んできた。一口目をすすり終えた瞬間に感じたのは懸念された麺の劣化ではなかったが、必要以上に溶けてしまったグルテンの粘りだった。麺が癒着する寸前で踏みとどまってたが、すすり心地の点では自身の好みとは随分と違っていた。しかし溶け出したグルテンの粘着質が拾い上げてくるスープの香りと麺の持つ小麦の香りの一体感は、計算された組み合わせのようにも思えた。

具材のチャーシューは豚バラの巻き型で仕込まれていて柔らか仕立てながらも、かなりの肉厚なので食べ応えも維持している。盛り付け直前にオーブンで焼いている点にも丁寧な仕事ぶりが表れている。味わいとしては煮汁の味が強めたが塩系スープの中で感じる醤油感は新鮮で、このラーメンには相性の良いチャーシューと思えた。

追加した味玉は下茹での半熟加減や熟成度合も程よくバランスがとれ味付けも適度で良かったが、提供温度の冷たさばかりは残念だった。一番客ゆえに常温に戻す時間がなかったのだろうが、せっかくの適熟した黄身の甘みが半減以下になってしまっていた。この時期なので調理台に放置されて汗をかいたような味玉よりは助かるが、せめて湯煎で温め直す一手間があれば味玉のポテンシャルを引き出せたのではないだろうか。

わずかに添えられた板メンマは自己主張をしてこないタイプの添え物として脇役に徹していて、食感も柔らか仕立てなので存在感としては乏しかった。

ラーメンの中では非常に珍しい揚げ茄子がオリジナリティをアピールしている。具材に関しても形式を重んじてしまいがちな私も茄子は大好物なので興味があり口に運んでみると、出汁に漬け込んだ〝揚げびたし〟ではなく茄子本来の味を楽しめるように〝素揚げ〟で添えられていた。となると一番気になるのは揚げ油の質と鮮度なのだが、油の吸収率の高い茄子の旨みを活かす揚げ油を使用されていた。これは一番客の特権だったかもしれないが、使い始めたばかりの油の鮮度が良く酸化や劣化を全く思わせない油の鮮度の良さが際立っていた。よって茄子の持つ甘みと塩スープの塩気が相まって、追加トッピングを望んでしまいそうな具材となっていた。ただ一つ難を言えば、この時期の露地栽培の茄子は皮が硬いので皮目に隠し包丁が入っていれば歯切れの悪さを感じずに済んだと思った。

海苔は残念ながら海苔専門店から仕入れた物ではなく、いわゆる業務用ラーメン海苔と呼ばれるタイプで黒の色素が薄く緑色にすら見える。口にしても香りがなく、質の高さは感じない安価な海苔を使われている。

薬味の白ネギは適度な香りと辛味を加えてくれて、歯触りの点でも良きアクセントとなってくれた。塩系によく見られる豆苗や糸唐辛子もビジュアル先行のように思え個人的には不要なのだが、あまりにも分量が少なく添えてあっただけなので幸いにも存在感がなくて助かった。

幸先よくスタートを切ったと思われたが、中盤からは麺の状態が激変してきた。早食いの性分なので時間は経っていないが、麺肌にはグルテンの粘りが出てきてしまい器の中で〝ダマ〟になり始めていた。慌てて食べ進んだがハリやコシを失った麺には魅力を感じられず、喜びや楽しみもないままに食べ終えていた。こうなってくると最初の麺上げタイマーの誤差が気になりながら箸とレンゲを置いた。

麺の茹で時間は製麺所や客が決めるものではないので、そこに店のセンスが大いに発揮される点だと思われる。今回の麺は私にとっては、足の早さが心残りとなってしまいながら店を後にした。店の外に出ると雨が降り始めてきたので足早に連食先へと向かう事にした一杯でした。

投稿 | コメント (2) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

ももクロの行きつけの麺屋が千葉にあるのだがご存知ですか?
なんと、スパコンでKO勝利しますが、ノックダウンされるようなあの竹岡ですよ!
「露地栽培の茄子は皮が硬い」そうなんですよね。皮目に隠し包丁でもかなり硬いので、
揚げないで、茄子焼きでいかがですか? 夏の茄子は、焼いてもよし、揚げてもよし、味噌汁に漬物に最高な具材ですよね。にんにくとの相性が抜群です!
【日本の伝統色】:練色 #FAE3BEまぁいいところですが、淡香(うすこう)#F3BF88の方が近いかも。

昭和のBecky! | 2019年8月26日 01:50

ももクロ情報ありがとうございます。まだ竹岡式ラーメンは未レビューなのでチャレンジしてみたいですね。〝夏の茄子〟って文字が〝夏菜子〟に見えるくらい、ももクロが脳を占拠してますwアナログ色素はデジタル色素には精度ではかなわないようですね。

のらのら | 2019年8月26日 15:16