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「特製東京煮干拉麺  $330」@麺屋 一燈 ITTO 台湾店の写真日曜日 曇天 11:30 先客15名 後客12名

〝諸国麺遊記 海の向こう編〟

昨日の夕方に台北入りを果たして「Japanese Soba Noodles 蔦 台北店」にて、海外初ラ旅の一食目を満足で食べ終えたのだった。

そのまま夜のネオン街に溶け込む事も考えたが、結果として如何わしい展開になる事は予想できたので心を鬼にして思いとどめた。しかし宿泊先のホテルには戻らずに、ちょっと酒でも呑んでからにしようと思いつき、そこで向かったのが〝ラ道〟とともにライフワークでもある〝サ道〟を磨くためのサウナだった。

向かったのは台北の老舗三温暖で、三温暖と書いてサウナとはセンスの良さに感心してしまう。さっそく異国情緒のある木製の豪華なロッカーで裸になって身を清めてからサウナに入った。ホームサウナの上野 「カプセル&サウナ 北欧」の二倍の広さがあり、ひな壇は二段となっている。ひょうたん型の室内には無駄に思われるスペースが広くとってあり不思議に思っていると、後から入ってきた地元の中年客が広い床に座ったのだ。せわしい東京で暮らしていると、高い場所に座って少しでも早く汗をかこうとするクセがついてしまっているが、そのオジサンは30分くらいかけて、ゆっくりと汗を流していた。日本と同じようなサウナでも、お国柄が出る事を知った。

続いての水風呂は28℃と、ぬるま湯のようだった。しかし滝のような打たせ水が大小二つもあり、まずは小さな方に打たれてみた。細いながらも中々の威力で「浅草ROX まつり湯」の打たせ湯と、いい勝負の勢いがある。次に、見るからに凄そうな大きな打たせ水に身を預けてみた。まるで出初式の消防車の放水のような勢いで襲ってきて、身体の力を抜くと弾き飛ばされそうになるくらいだった。

日本式のように〝ととのいイス〟が置かれてないので、休憩スポットを探して円形の浴場内を一周してみると〝極寒浴〟と書かれたもう一つの水風呂を見つけた。試しに手だけ入れてみると、今まで感じた事のない 10℃という冷たさに、休憩も程々にして慌てて第2セット目のサウナへ移動した。

先ほどのオジサンはまだ床でじっくり汗を流している中、私は早くあの水風呂を味わいたくて最上段で蒸し急いだ。きっちりと蒸さて極寒浴の水を風呂桶で頭から掛けてみると、立ちくらみがするような冷たさが足先まで駆け降りた。その後、恐る恐る水風呂に浸かってみたが1分も待たずに根を上げてしまった。

その後はレストランで酸菜肥腸という、酸っぱい漬物と豚の大腸の炒め物をツマミに台湾ビールを呑みながら台北の夜が更けていった。こちらの施設は日本のサウナでは考えられないが、食欲 睡眠欲 性欲の三大欲求を全て満たしてくれるらしいのだ。私は勧誘のお姉さんを断ったが、スペシャルマッサージコースがあるようだ。ニュー台湾ドルで2000ドルなので、日本円で12000円ほどで事が済むらしい。簡易ベッドも多く置かれてあるので、これならばホテルを予約しなくても、ここで十分寝られたと後悔するほどのサウナ施設だった。

台北初サウナを満喫した後は大人しくホテルに戻り、無事に誘惑に負ける事なく朝を迎えられた。そこで本日も〝ラ道〟に本腰を入れるために日本を発つ前から目星を付けておいたコチラへと向かった。ホテルをチェックアウトして目の前のバス停から10分で店先に着いた。大きな康樂公園の脇に打ちっぱなしの近代的な建物を見つけると、店名が書かれた大きな看板が飛び込んできた。もはや建物自体が看板のようなアピールっぷりで存在感を示している。RDBのお店情報では11時半開店となっていたが、ちょうどの時間に現着してみると既にオープンしていた。店先の看板には11時オープンとなっていたので、少し出遅れてしまったようだ。

下調べ不足でメニューすら分からないので、ひとまずは店頭に置かれたメニューから品定めをしておく。そんなメニューの中に〝東京煮干〟という商品を見つけ、メニュー写真を見る限りでは清湯煮干系に見えたので心を決めて店内には入った。

外国では珍しい小さな白い暖簾をくぐって入店すると券売機はなく、カウンター席もないのでホールの女性スタッフに案内されたテーブル席に腰を下ろした。卓上メニューで再確認してから表題を告げると、昨晩と同様にホールスタッフから大盛りなどの追加を薦められた。こちらでも客単価アップのマニュアルが徹底されていると感じた。テーブル越しに店内を見渡してみると二階への階段があるが、客席があるかは定かではない。調理場が独立しているので調理工程は見られず残念だが、とても機能的にレイアウトされていると感じる。台湾の通り沿いには屋台のようなフルオープンの飲食店が多いので、現地の人にはさぞかし高級感のある店構えに見えた事だろう。

そんな日式な店内を本日は八人体制で回しているが、こちらでも接客用語に日本語が使われていた。客層はとても若く、高額設定と思われるメニューを楽しんでいた。つけ麺が人気のようたが、日本のように太麺ではなく細麺なのが土地柄を感じさせる。やはりここでも麺を音を立てて、すすっている台湾人はいなかった。私の入店後は、すぐに中待ちが発生するほどの人気店となっている。落ち着いたシックな店内でBGMの倖田來未を聴きながら待っていると、着席して6分で我が杯が到着した。

その姿はラッパ型の白磁切立丼の中で、表のメニュー写真とは全く違う景色を見せていた。てっきり清湯煮干系と思っていたが、出てきたのは濁り系の煮干スープだった。セメント系ではないが、かなりの濃度を思わせるビジュアルに気後れしながらレンゲを手にした。

まずは黄枯茶色のスープをひとくち。表層には煮干し特有の水泡が浮かんでおり、見た目には強い濃度を思わせる。しかしこの時点では強烈な煮干香は感じられず、見た目の印象とのギャップに戸惑う。そんな荒々しい液面にレンゲを落とし込むと、指先にはレンゲの行く手を阻むような手応えが伝わってきた。すると粘度を持ったスープがゆったりとレンゲに注がれてくると、微かな煮干しの香りが鼻先に届いた。いざスープを口に含むと真っ先に感じたのは、豚由来と思われる動物性コラーゲンの粘着質だった。レンゲを介して伝わってきた濃度は煮干由来のものではなく、豚骨由来の粘りだったようだ。よってスープに煮干し特有の苦味やエグ味はほとんどなく、動物系と野菜の旨みが中心となっているように感じた。それはコーンポタージュを思わせる甘みと舌触りで、苦手なセメント系煮干スープとは別物に仕上がっていた。やはりこちらも合わせるカエシは抑えてあり、地元客の嗜好に沿った優しい塩気となっている。〝東京煮干〟のネーミングには違和感があるが、強烈な個性を主張するような煮干スープではなかった事に安堵して先に進んだ。

続いては 20センチと短めに切り出しされた中細ストレート麺を持ち上げてみると、気持ち柔らかめのハリのなさが感じられる。そんな麺を周囲を気にせず一気にすすり上げると、短い麺の特性を活かして滑らかに飛び込んできた。すでに麺肌にはグルテンが溶け出しており、ヌメリとなって口当たりをスムーズにしてくれる。勢いよく滑り込んできた麺を噛みつぶすと、小麦の香りよりも甘味がにじみ出てきた。それがスープの野菜の甘味と重なって、野菜のシフォンケーキでも食べているような味わいだ。日本であればパツパツの低加水麺を合わせたくなるようなスープだが、ここも台式に合わせた中加水麺を採用されていた。

具材のチャーシューはハイエンドメニューの特製ならではの、部位違いで二種類四枚が盛り付けてあった。低温調理の鶏ムネ肉は厚切りだが適正な加熱が施されてあるので不安もなく味わえ、しっとりとした舌触りと下味の漬け込みも素晴らしい仕上がりとなっていた。一方の豚肩ロースも同じ低温調理だが、鶏ムネ肉より強めに加熱がされていた。見た目にはスジの多そうな部位が切り分けられていたが、口にしてみると解けるような歯応えに驚いた。しかも味付けも良いので、特製にした甲斐があったと思えるチャーシュー陣だった。

細メンマは本場らしい発酵臭の残した仕上げで、麻竹の持つ独特の風味がアクセントになってくれた。また下処理の加減もよく、適度な食感を残している。

半カットで盛り付けられた味玉は見た目よりは熟成感はあるが、旨みの凝縮は物足りなかった。しかし熱いくらいに温めて直した仕事ぶりには感心してしまった。

海苔は香りがなく品質の良さは感じられなかったが、それは保存状態の悪さが引き出したのかもしれないと思った。海苔本来の香りよりも、何かの移り香が鼻についてしまったのが残念だった。

薬味の玉ねぎアッシェは辛味があり、心地良いアクセントとなって脇役ながら存在感があった。

本来ならば苦手ジャンルである煮干系なのでスープこそ飲み干さなかったが、勢いのままに麺と具材は完食していた。食べ終えて席を立つ頃には、外待ちが出来るほどの繁盛ぶりだった。

前回の予定では二泊三日で多くのラーメン店を巡る計画を立てていたのだが、今回はスケジュールを詰め込んだせいで、せっかくの台湾遠征も二食しか食べる事が出来なかった。それを惜しみながら空港に向かう前に、もう一軒だけサウナに寄って行こうと店を後にした一杯でした。

投稿 | コメント (4) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

やはり一燈でしたか…そんな気がしてました^^
セメント系でなかったのが救いで…良かったですね!

ぴろリポ | 2019年11月9日 14:23

すするという文化は日本だけなのですかね?
ご飯粒残したら目が潰れる、お百姓さんに悪いという文化もあり、中国かな?全部食い切らないで残すというマナーもあるそうです。マッサージは抜いてあげるのがおもてなし文化なんでしょうね!

虚無 Becky! | 2019年11月9日 23:49

ぴろさん、おはようございます。やはりネタバレしてましたかwしかし、この後の展開は読めないはず!

のらのら | 2019年11月10日 08:44

ベキさん、アジア圏はすする文化とばかり思ってましたが違ったようです。今度は川越のキャバ文化をレクチャーお願いしマッサージw

のらのら | 2019年11月10日 08:47