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「特製中華そば(塩)」@手打式超多加水麺 ののくらの写真平日の10時35分にお店に着くと既に16人が並んでいた。
その後も列は延びていき、開店時刻の11時には30人以上になっていた。
奥様らしき女性店員さんの指示に従い、店内入ってすぐの券売機で食券を購入し、再び並び直す。
店内の待合席に座れたのは11時55分、それからしばらくして計6席のカウンターに移った。

メニューは中華そばのみで塩か醤油のどちらかをを選ぶ。
+350円の豪華特製にすると煮玉子、ワンタンが追加されチャーシューと海苔が増量されるようなので、これだけの行列店には滅多に来られないことから特製にし、並んでいる途中で食感の回収に来た奥様?に「塩で」と告げた。

麺は幅が8㎜ほどで、見てはいないもののたぶん入念に手揉みされたであろう極めてよく縮れた平打ち。
芯がわずかに残るような茹で加減で、啜り上げる時はブルンブルン、噛みだすとモッチモッチで、屋号通り加水率の高さが伺い知れる。
ちなみに、ネット情報によれば加水率は55~57%で、これは都内でも屈指の高さだそうだ。
コシのあるうどんに似ているが、噛んでいると旨味とともに小麦の風味がジワジワと現れる点などがやはり中華麺だ。

スープはパッと見かなり黄色い。
これは表面に鶏油がかなり多めに浮いているためだ。
このため、レンゲですくって啜れば、まずは鶏の風味が口中に広がる。次いで、鶏をベースにしつつも乾物と魚介が加えられてアップした旨味と複雑化した風味が波のように押し寄せてくる。
これは旨い。
鶏も当然鶏臭さは皆無で、唯一、鶏油が「鶏でーす!」と主張しているくらい。
魚介に至っては、何が使われているのか皆目検討が付かないほどで、「正体不明だけど魚介の風味がある」状態だ。
配膳されるまでできる限り厨房を観察していたが、塩も醤油も出汁は同じものを使っていた。

特製にしたので具材は豪華。
2枚の豚チャーシューは、断面から判断すると脂身を落としたからロースだろうか。
1㎝近くも厚みがあってボリュームは十分。
醤油とは違うもので味付けしてあり、食べた限りでは低温調理の煮豚ではなくローストポークそのもの。
ムネ肉を使った鶏チャーシューはしっとり軟らかく、周囲に擦り込んである黒コショウの風味を打ち消すかのように肉に味わいがありこれも美味。
チャーシューの下には2種類のワンタンが隠れていた。
一つは8㎝角ほどのワンタンの皮。
これは福島の白河ラーメンに入るワンタンのようにチュルンとしたタイプではなく、食感は餃子の皮に近いため麺との違いがそれほど感じられなかった。
もう一種類は餡入り。
大葉の風味が爽やかだったがニンニクが効いていて餃子のような味わいで、これ単体で食べるなら絶対美味しいだろうが、いざラーメンの具となると、スープとの相性・バランスの点でもう少し改良の余地があるように思う。
また、煮玉子は相当薄味で茹で卵と変わらないように思えるとともに、濃厚な味わいの黄身が溶け出るほど緩く、レンゲの上で割ったので事なきを得たが、そうでなければスープに混じってしまうところだった。
メンマは軽い発酵臭が残るボリッ、ジャキッと食感で食べさせるタイプ。
麺や他の具材との対比が刺激になった。
他には、風味のよい焼き海苔が2枚に、薬味の白髪ネギと木口切りの青ネギ。
ユズ皮が数片ネギに添えられていて、何度かフワッと香った。

?マークが付く具材が一部にあるが、総体的には麺もスープも具材も一切手抜きが無く、きちんと作っていることが伺い知れる素晴らしい一杯。
十分に堪能した。

投稿(更新) | コメント (8) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

相変わらず鶏油が多いですね😅
私が食べた時は麺がゴワゴワでした😩
完全に下ブレだったんですね🤔

NORTH | 2021年3月8日 10:07

こんにちは。
相変わらずの人気なんですね。
金色の鶏油が旨そうです。

kamepi- | 2021年3月8日 10:39

>NORTHさん

誠実に仕事をしていることがヒシヒシと伝わってくる良店でした。
自家製麺、それも打つのが相当難しいと聞いている超多加水麺なので、その日の天候等に上手くマッチできないときもあるのでしょうか。

おやす | 2021年3月9日 08:33

>kamepi-さん

かねてより行ってみたいとは思っていたのですが、行列にびびってました。
覚悟を決めて、並びの少なそうな日を選んだつもりですがこの通りでした。
でも、並ぶ価値はありますよ。

おやす | 2021年3月9日 08:35

こんにちは。

ユニークな麺の茹で加減も良かった様ですね。

3年前に醤油を楽しみましたが、
平日でも並びますねぇ。
塩での再訪の覚悟が付きません(苦笑)

おゆ | 2021年3月9日 14:21

>おゆ・delayさん
麺が注目されがちのようですが、スープも具材もよかったです。
再訪して今度は醤油を味わいたいとは思いますが、仰るように、あの行列を考えると踏ん切れないです。

おやす | 2021年3月10日 09:17

開店時に30人は、おいらが先日伺ったオランダ亭と同じですw
ばってん、こちらの方が回転は良くないですね。待ち時間、結構ご苦労されたのでは。
鶏油の多さに気が付かれたのは流石です。最近の清湯は本当に水と鶏から系ばっかりですが、一昔前は、トイボックスみたいに鶏がらスープに良質の鶏油をたっぷり掛けて、が定番でした。ののくらの場合、たぶん鶏スープだけでも勝負は出来るんでしょうけど、麺の太さや個性を勘案し、鶏油をうまく使う事で繋ぎにして、全体バランスを図っているのかなと思っています。

…再訪?いやー、待ち時間がえげつないけんですね。。。

Dr.KOTO | 2021年3月11日 00:31

>Dr.KOTOさん

並びは多かったですが、開店から1時間で入店できたのでそれほど大変とは感じませんでした。
味に関しては仰るとおり、同感です。
再訪は、江東区内の2巨頭と同じ「気が”よほど”向いたら」ですね。

おやす | 2021年3月11日 08:49