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私が最も敬愛する料理人、西健一郎氏の言葉。「良い食材を使って美味しいものができるのは当たり前。そうでない食材に、手をかけて美味しいものを作るからこそ、『奥のある』美味しいものができるのです。」テーブル上に置かれた「蘊蓄」に書かれたスープの工法など、(いわゆる「澄まし」工法))一見普通な一品に、さりげなく込められた手間暇。この店、大至には、「奥のある」味を追求しようという思想を感じます。無化調や高価食材にこだわる店が注目を浴びる中、それらとは違った角度から評価すべきお店でしょう。そんな大至の春の限定麺も、一見シンプルなメニューでありながら、麺とスープをじっくり堪能させるものになっています。「素」と銘打たれるように、基本は麺と浸け汁のみ。硬めに茹でられた細麺を、ラーメンの基本のスープの醤油分をやや濃くしただけのシンプルな浸け汁に潜らせ、麺とスープの美味さを素のままに堪能するもの。それだけでは寂しい、という人向けに、「道具」と名付けられた、メンマ・玉子・蒲鉾のセットが別売りで付けられます。素つけ麺とともに供せられるのは、「つけ麺用調味料セット」。ここに、お勧めの食べ方もコメントも書き添えられています。それは、まず、何も入れずにつけ麺を楽しみ、少し飽きがきた頃に①鰹梅をレンゲ4分の1、ハチミツをレンゲ5分の1入れて「鰹梅つけ麺」に、あるいは、②魚粉5振り、砂糖1本、酢1回し、一味をお好みで振って、「魚介つけ麺」に、それぞれ仕上げて食べるというもの。まず、麺と浸け汁だけをいただいてみると、私好みの細めの硬麺、縮れの部分が浸け汁をよく掬い取ります。ほどよい水気を纏ってシャリシャリっと心地よい食感。浸け汁は、いわゆる昔ながらの鶏ガラ醤油なのですが、前述のようにスープ作りに手間をかけているからでしょう、何の変哲もなさそうでありながら、醤油分・鶏ガラ分がきっちり美味い。注意深く味わうと、香味野菜や昆布などが、鶏ガラ醤油をきっちり輪郭づける作用を果たしています。それでいて、自らも脇役的に旨味を放っています。そして、調味料セットを試しにかかります。お店おすすめとある、「鰹梅」にチャレンジ。「入れすぎないように」という注意書きを守り、きっちり書かれた通りの分量を入れてみますが、思ったより変化は小さいです。基本のスープに、ほんのり鰹と梅のよい風味が加わった感じに。もう少し調味料を加えてみますが、やはり劇的変化にはいたらず。しかし、基本の浸け汁の味を気に入ったので、それを壊さない程度でもあり、これはこれで満足しました。その後、魚粉を少々振って、魚介風味を増して食べてみましたが、風味が適度に加わって美味しかったです。味の変化を楽しみたい方は、少し思い切って調味料を加えるのがよさそうです。いろいろな味のカスタマイズが楽しめそうですね。「道具」と呼ばれるトッピングセットは、ごく普通のメンマや玉子でした。ランチセットは、小ライスと自家製キムチ。キムチはあまり辛くはありません。キムチを乗せ、余ったつけ麺の浸け汁をかけて楽しみます。ご飯は浸け汁の成分を浮かび上がらせてくれていいですね。スープ割で〆ます。スープが温まり、鶏ガラ醤油のよい風味がフワッと立ちます。改めて、オーソドックスでありながら深い味のスープを堪能して〆。基本の麺と浸け汁が美味しいし、調味料の使い方で色々楽しめそうな、ちょっと変わった趣向の限定麺でした。十分楽しむにはちょっと麺が少なく感じるかもしれません。ちょっとつけ麺の原点のようなものを見たような気がした昼下がりでした。このお店、派手さはないけれど、まだまだ「奥のある」、楽しめそうなお店だと思います。ちょっと注目していきたいと思います。
「良い食材を使って美味しいものができるのは当たり前。
そうでない食材に、手をかけて美味しいものを作るからこそ、
『奥のある』美味しいものができるのです。」
テーブル上に置かれた「蘊蓄」に書かれたスープの工法など、
(いわゆる「澄まし」工法))
一見普通な一品に、さりげなく込められた手間暇。
この店、大至には、「奥のある」味を追求しようという思想を感じます。
無化調や高価食材にこだわる店が注目を浴びる中、
それらとは違った角度から評価すべきお店でしょう。
そんな大至の春の限定麺も、一見シンプルなメニューでありながら、
麺とスープをじっくり堪能させるものになっています。
「素」と銘打たれるように、基本は麺と浸け汁のみ。
硬めに茹でられた細麺を、ラーメンの基本のスープの醤油分をやや濃くしただけの
シンプルな浸け汁に潜らせ、麺とスープの美味さを素のままに堪能するもの。
それだけでは寂しい、という人向けに、「道具」と名付けられた、
メンマ・玉子・蒲鉾のセットが別売りで付けられます。
素つけ麺とともに供せられるのは、「つけ麺用調味料セット」。
ここに、お勧めの食べ方もコメントも書き添えられています。
それは、まず、何も入れずにつけ麺を楽しみ、少し飽きがきた頃に
①鰹梅をレンゲ4分の1、ハチミツをレンゲ5分の1入れて「鰹梅つけ麺」に、あるいは、
②魚粉5振り、砂糖1本、酢1回し、一味をお好みで振って、「魚介つけ麺」に、
それぞれ仕上げて食べるというもの。
まず、麺と浸け汁だけをいただいてみると、
私好みの細めの硬麺、縮れの部分が浸け汁をよく掬い取ります。
ほどよい水気を纏ってシャリシャリっと心地よい食感。
浸け汁は、いわゆる昔ながらの鶏ガラ醤油なのですが、
前述のようにスープ作りに手間をかけているからでしょう、
何の変哲もなさそうでありながら、醤油分・鶏ガラ分がきっちり美味い。
注意深く味わうと、香味野菜や昆布などが、
鶏ガラ醤油をきっちり輪郭づける作用を果たしています。
それでいて、自らも脇役的に旨味を放っています。
そして、調味料セットを試しにかかります。
お店おすすめとある、「鰹梅」にチャレンジ。
「入れすぎないように」という注意書きを守り、きっちり書かれた通りの分量を
入れてみますが、思ったより変化は小さいです。
基本のスープに、ほんのり鰹と梅のよい風味が加わった感じに。
もう少し調味料を加えてみますが、やはり劇的変化にはいたらず。
しかし、基本の浸け汁の味を気に入ったので、それを壊さない程度でもあり、
これはこれで満足しました。
その後、魚粉を少々振って、魚介風味を増して食べてみましたが、
風味が適度に加わって美味しかったです。
味の変化を楽しみたい方は、少し思い切って調味料を加えるのがよさそうです。
いろいろな味のカスタマイズが楽しめそうですね。
「道具」と呼ばれるトッピングセットは、ごく普通のメンマや玉子でした。
ランチセットは、小ライスと自家製キムチ。キムチはあまり辛くはありません。
キムチを乗せ、余ったつけ麺の浸け汁をかけて楽しみます。
ご飯は浸け汁の成分を浮かび上がらせてくれていいですね。
スープ割で〆ます。
スープが温まり、鶏ガラ醤油のよい風味がフワッと立ちます。
改めて、オーソドックスでありながら深い味のスープを堪能して〆。
基本の麺と浸け汁が美味しいし、調味料の使い方で色々楽しめそうな、
ちょっと変わった趣向の限定麺でした。
十分楽しむにはちょっと麺が少なく感じるかもしれません。
ちょっとつけ麺の原点のようなものを見たような気がした昼下がりでした。
このお店、派手さはないけれど、まだまだ「奥のある」、
楽しめそうなお店だと思います。
ちょっと注目していきたいと思います。