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「ネパル麺・麺増し2(マサラましまし・にんにく)」@ミゾグチヤ 東十条店の写真二郎インスパイヤのネパール的アレンジのお店ということで期待していってきた。
う~ん、ネパリフード好きでもあるので、期待が大きすぎたのかな…
二郎風のラーメンに簡易的なインネパ要素を足してみたカレー粉ラーメンという印象だった。

スープは、特にネパーリなスパイシーさなどはない。さりとて二郎のスープからも程遠い、町中のとんこつ醤油の店にありがちなやさしめのこっくりスープ。

野菜の中に入るアチャールは、ポリポリ酸っぱくて美味しいね。大久保あたりのネパリフードの店だともっとスパイスとオイルががっつり効いているが(私が自分で作るときもそういう感じ)、こういう浅漬けなのも悪くない。ただ全体量が少ないので、ほぼもやしのシャキ野菜の山に埋もれて、いまいち存在感がないのが残念。

野菜の上からかかるマサラはましましにしてもらった。う~ん、なんていうか、日本のカレー粉?という感じ。クミンとチリはあまり入っていず、コリアンダーとターメリックが主体か、他にどんなスパイスが入っているかは馬鹿舌なのでよく分からなかったが、それに塩も結構入っている。調理の最後に香りを調えるためにかけるマサラとしてはガラムマサラが有名だが、ガラムマサラほどの華やかで複合的な香りの広がりはなく、なんか地味目なカレー粉の印象。もっと多彩なスパイスで攻めた配合にしてもいいんではないかと思う。卓上にチャットマサラがあったので、これも振ると、少し味が爽やかにいなる。あと、これは野猿のBBなんかにも言えるんだけど、こういう野菜の上にかける粉系は野菜で止まってしまってスープにそれほど影響を与えないことが多い。

最後に一番期待していたコドを混ぜた麺。「ネパール特有の穀物」なんて紹介している人もいるけど、要はシコクビエですよ。アフリカのサバンナ地帯からインド、中国北部、かつては日本でも栽培されていたありふれた雑穀です。お粥や、挽いて蕎麦掻状にして食べることが多い雑穀だけど、ネパールの場合は後者でディドと呼ばれる。コドを麺として使う文化はほとんどないと思うが(私は聞いたことがない、ネパールにコドの麺が存在するのかは不明)、ディドに蕎麦粉が使われることもあるので、原理的にはコドの麺もできるはず。が、蕎麦粉と同じで自立的に麺として成立するだけの粘りがないので、小麦粉のグルテンの助けを借りるしかない。この場合、どのくらいコドの特徴を残した粉の配合にするのかが問題で、これは蕎麦麺でも同じだが、コドの配合を多くすればコドの風味は楽しめるがまとまりにくく食感はぼそぼそになる。ということで、どんな塩梅のコド麺に仕上がっているのかなと楽しみにしていたが、ほぼ小麦粉の麺だった…。申し訳程度にコドフラワーが配合されている感じで(茶蕎麦のお茶の感覚)、確かにコドを感じられないことはないが、個人的にはもう少しコドの風味をダイレクトに楽しめる麺にしてほしかったかなあ。ちなみに大久保界隈ではコドのディドが食べられる店もあるが、素朴だが力強い風味と味わいがあるのです。

ということで、結局のところ、町中のとんこつ醤油ラーメン(見た目だけ二郎風)に表層的なネパール要素(大根の漬物とカレー粉に全粒粉っぽい麺)を付け足しただけのラーメンという感想だった。もっとスープの構成やトッピングの内容全体から、大胆なネパール的アレンジをしてもよいのではと思う。まあそれ以前に、もう少し二郎のスープを勉強すべきではないかというツッコミもあるが…

とはいえ、これはあくまで二郎好きかつネパリフード好きという例外的な客としての感想であって、このラーメンの味自体がまずいわけでは決してない。ちょっと変わったラーメンとして一般の客には喜ばれるかもしれない。店の雰囲気も悪くないし、ネパールご出身なのか女性店員さんもとても感じのよい接客をしてくれた。

というわけで、噂のネパール系二郎インスパイヤの店、結局だいぶライトな二郎風、ネパール風だったということでした。

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